
道もようよう着いていない早朝の森の中をうろうろします。極浅い森なので迷うことも無いだろうけど、人っ子一人いない森を歩くのも良いものです。でかい動物が出てきたら嫌だろうけど、まぁクマはいないだろうしエゾシカくらいか。。。
倒木に群れる朝露に濡れた毒キノコ。
ちょっと木が開けると地面がシダで覆われていたり。
海を見下ろす崖の上に出ます。しかしこの季節は草木が繁っていて崖の下の眺望が効かず、何年か前にアザラシが上がっていた岩場もなかなか見つけられず、時間ばかり経ちます。
人間の記憶なんてそんなもんです、、、道に迷うような地形ではないけど、探し物が見つからないのは若干焦ります。
と、あっちこっちとうろうろしているうちに、どうも崖下に降りられそうなロープが木の幹から斜面の下に垂れている細い道を見つけました。ウワサでは能取岬の崖下の浜に降りられる場所があると聞いていましたし、能取岬の浜辺で撮っている写真を見たことがあったので気になっていましたが、それがここの降り口か。。。!
しかも崖下にはアザラシが上がるに良さそうな岩場も見えます。ざっくり双眼鏡で眺めたところ、さすがに岩場の周囲にアザラシはいないようですが。
なかなかの急坂を降りていきます。これは冬は雪が積もって凍りついたら、降りる時には軽く滑落の危険があり、上がるのはもっと苦労するかも。軽アイゼンでもあったら楽かもしれません。夏ならロープや手を使わなくても登り降りできるくらいでしたが、一本道の上にスズメバチが飛んできましたのであまりいい気分ではない・・・。北海道の怪我者数はヒグマより多いスズメバチ。嫌な情報です。こんなのに刺されたら命はともかく、楽しい北海道旅行がぶち壊しになります。
崖自体はたいした高さもないので、3分くらい急坂を下りると視界が開け浜へ。
浜には誰もいない。なかなか静かで落ち着いた良い浜が拡がっていました。
目の前にはアザラシが上がりそうな岩場が何ヵ所か。水深がわからないですが浜からのぱっと見の感じでは、アザラシが上がってもおかしくなさそう。海が静かになる冬の楽しみがひとつ増えました。
今はウミウの楽園になっているようですが、こっちの岩にもアザラシが冬には上がるかな?礼文島の感じに似ている。
しかしオホーツク海側というのにハングルが入った漂着ゴミ。
韓国から流れてきたのか、日本に来た韓国人が捨てたのかわかりませんが、左上は『「ジョージア サントスプレミアム」 。ミルクと砂糖には北海道産乳・糖に加え北海道産生クリームを使用しています。北海道では、「北海道限定デザイン缶」を販売し、売上の一部を財団法人北海道環境財団に寄付することで、自然保護活動を応援しています。』とのこと。企業がいくら素晴らしい取り組みをしていても消費者がぶち壊しにしていてはどうしようもない・・・。
崖の上にまた猛禽。なんでしょうね???
再びトビ。さっき岬で見たやつかな?やっぱりトビも絵になる。
しばらく浜に滞在してぼんやりしていましたがそろそろ戻らないと妻が騒ぎだしかねない時間です。崖をよじ登り、森を抜け、車に乗って、網走の街に戻り、ホテルに戻って妻と合流し、チェックアウトをしたらいよいよ知床を目指して出発です。
なかなかの収穫があった夏の能取岬でした。冬に収穫が楽しみな種を拾って帰ってきました。冬を楽しむのは夏の蓄えが大切です。
旅の続きはこちら。

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