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大津港に住みついた野生のゼニガタアザラシ

野生のゼニガタアザラシが出没し話題になっているスポットです。アザラシは「コロちゃん」と名づけられ可愛がられていますが、徐々に問題も起きつつあるのかなと感じております。


営業期間・休業日:特になし。

営業時間:特になし。

アクセス:北海道の地方らしく公共交通で行くには著しく不便な場所です。観光目的ならレンタカーで行かれるのが現実的です。もしくはタクシー利用もあり得ますが相当高くなるはず。
JR豊頃駅から大津港まで約24km。豊頃駅~大津港は町営バスが1日三往復しているようですが、大津港の停留所から出没スポットは離れているので公共交通機関でのアクセスは厳しいと思います。

公式サイト:豊頃町役場(公式サイトというわけではないのですが…(^^;)

雑感・感想など

大津港に住み着いたこの野生のゼニガタアザラシについては、地元紙の記事などから私は1~2年前から知っておりましたが、あえてサイトでは扱わないように してきました。というのは、このアザラシは人間生活に近すぎる場所に出没しており、しかも人間を怖がらないので、人間が近づいても逃げません。ですからサイトに載せて情報を出すことにより、さらに人が訪れていずれ事故や問題が起こるかもしれない、と思ったからです。

しかしサイトに掲載することにした理由は、今年に入り大手週刊誌や新聞で取り上げられたので個人サイトレベルで情報を伏せても、あまり意味が無くなったからということと、またこちらのアザラシを見に行く方が増えるにつれ種々の問題が生じてきているようであり、それならばサイトで取り上げて、観察のマナーや気を付けることを掲載したほうが、このゼニガタアザラシにとっても、人間にとっても良いだろうと判断したからです。


ゼニガタアザラシが出没する大津港

 


波打ち際にいた鳥。シギの仲間かな?

では実際に生息地の豊頃町・大津港を訪れた様子を踏まえ紹介します。

北海道十勝地方の十勝川河口にある大津港にはゼニガタアザラシが出没します。このゼニガタアザラシは「コロちゃん」という愛称で呼ばれ、人を警戒することも無く砂浜で転がるという様子がたびたび報道されてきました。

私が訪れた日は2006年8月25日。この日は午前11時頃出没地区に到着。16 時頃まで港にねばりましたが、私の前にはゼニガタアザラシは現れませんでした。出没するのは大津港の一部砂浜になっている地区。

アザラシを見に来る人間は平日にもかかわらず結構な数(と言っても関東でタマちゃんが現れた時に比べれば微々たる数ですが…)、私は双眼鏡持参でうろうろしていたしたので「コロちゃんはどこにいるのですかー?」「今日はアザラシは現れたかい?」等と聞かれました。やはり野生のアザラシは人気者ですね。

ただ人懐っこいとはいえ、このゼニガタアザラシはあくまで野生動物ですから、ペットのようにお腹を触ったり、名前をつけて可愛がるのは個人的には違和感を感ずるところです。また寄生虫等の衛生面を考えても触るのは避けたほうが良いとは思います。

が、実際のところはペットのようにこのアザラシを扱う方が多いのもまた事実。このゼニガタアザラシが人間を怖がらないという性格をしているという面からもペット扱いされる状況を助長しているのでしょう。

そんな背景を反映してか豊頃町は8/8に以下のような立て札を出没付近に立てました。(立て札を立てなければならないほどの状況になっていることがメジャー化を象徴している)

しかし、立て札は細かい字で書いてあるためなのか、見物に来た方は誰も読んでいませんでした。この立て札は何かあったとき、例えばアザラシに噛まれけが人が出たとき、「町としては立て札を立てて注意を呼びかけていたのですが…」とするために立てたのかなと邪推してみたり (^^;

このゼニガタアザラシは天然記念物でもありませんし、出没地域は国立・国定公園等でもありません。よって大津のゼニガタアザラシは一野生動物に過ぎず、事故が起こったとしても国も道も町も行政側の直接の責任は無いでしょう。私は野生動物に近づく行為は、何かあったとしても自己責任が全てで、事故が起きたとしても被害を被った人が負うべきと思いますが、もし事故があったら行政も批難されるでしょうから、ひとまず看板立てて注意喚起をしましたというのは理解できます。

また書いてあることも当然の内容です。下に看板の画像を置いておきます。


出没地点付近に立てられた立札

 
報道記事を拝見しても人間が近づきすぎか、と思うシーンがあります。野生のアザラシですから近づきすぎると噛み付いてくることも考えられます。ただ人間にいじられている状況でも、コロちゃんが大津港に居座っているのも事実です。

このコロちゃんのケースからは野生動物と人間のちょうど良い距離というのはとても難しいものだなと考えさせられる事例です。

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