これまで蒸し暑い眼差しを注ぎ続けてきた野生アザラシの写真を掲載しています。ここに掲載してある写真はすべて日本の北海道で撮影しました。
写真をクリックすると大きい写真と解説や説明などが見られると思います。
![春の静かな入り江でゴマフアザラシ数頭が泳いだり転がったり思い思いに過ごしていました。ゴマフアザラシの自然の姿を写したくて、彼らに見つからないように岩陰に隠れながら撮影しました。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/07/05a_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![日本海側で撮影したゴマフアザラシの写真です。手前の一頭だけ、ちょっと離れたところに陣取ってあまり周りを気にしない感じなのが楽しかった時](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/07/00000020_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![太陽が上がれば転がるアザラシ達にも朝はやってきます。ゴマフアザラシの体の濡れた部分は、朝陽を浴びて金色に輝きます。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/02_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![穏やかな波の日。泳いでいるアザラシを見つけましたが、アザラシにも見つかってしまいました。 逃げていくかと思いきや、アザラシも自分のフィールド内からこっちを観察しているような。水の中まで人間が追ってこないことを知っているのでしょう。ヒトとアザラシがお互いを観察しあう時間でした。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/32_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![日本海の岩場。三つ突き出た岩場の一つに一つゴマフアザラシが乗って、素敵な表情で転がっていました。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/07_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![北海道東部に生息するゼニガタアザラシ。 押し寄せる大波をかぶって流されても平気な様子、逞しく生きています。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/08_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![海が真っ白に泡立つほどの荒れた海の中を進むゴマフアザラシ。人間の目には荒れているように見える海でも彼らにとっては家の中の日常なのでしょうね。水族館ではのんびりした姿を見せがちですが、野生の中ではやはりたくましいです、](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/09_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![打ちあがって気ままに過ごしているたくさんのゴマフアザラシたち。この写真にはざっと百頭以上が写っていいますが、写真外にもまだまだ転がっていました。狭い地域でこれだけの密度のアザラシが飼育できるのは北海道の海が豊饒である証でもあります。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/11a_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![野生のアザラシを撮影しているとしばしば怪我をしていたり傷を負ったアザラシに出会うことも。 美しいゴマフ模様の背中に傷を負ったアザラシは日本海側で出会いました。大きな傷跡とのんびり寝ている姿は想像と心の揺らぎの出発点。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/09a_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![ゴマフアザラシの背中の大きな傷跡はどのようなドラマがあったのか、想像の出発点です。 シャチにでもやられたのか、船のスクリューに巻き込まれたかのか。そして、大けがを負ってもあきらめたら死ぬ可能性と背中合わせで懸命に生きてきて、私の目の前でのんびり転がっている姿には胸を打たれるものがあり、その傷跡は尊くさえ見えてくるのです。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/09b_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![干潟とも岩礁とも異なるアマモ場。静かなアマモ場の中で座るような姿勢で、ユーモラスなフォルムのゴマフアザラシがいました](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/09cca_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![北国の北海道の海にも印象的な青の海が広がっています。その浅瀬を泳ぐ大量のゴマフアザラシたち。美しい海の中ではどのような光景が繰り広げられてるのか。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/13_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![外界の波が入ってこない穏やかな入り江に一頭のゴマフアザラシが入港してきました。アザラシの描く航跡とそれを見る仲間のアザラシの表情が印象的でした。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/10_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![換毛が終わったばかりの個体でしょうか。ゴマフアザラシの名前にもなっている胡麻斑模様が美しくて、目が大きめの愛嬌がある個体が海から一瞬だけ顔を出しました。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/04a_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![海で暮らすアザラシですが、彼らも岩場に転がりながら陸を眺めているはず。アザラシが暮らす北海道で、多くのアザラシたちが眺めて知れ渡っていて、そして人間にもメジャーな山といえば、おそらく利尻富士。利尻富士とあ 利尻富士は形がかっこいいし、海からズドンとそびえている姿も好き。宗谷湾の大群のアザラシ、湾向かいの稚内市街、その向こうの日本海にそびえる利尻富士を一枚に収めました。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/16_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![アザラシと山でもう一枚。太平洋側からは国後島の爺爺岳(チャチャ)岳がかっこいい。知床半島側から岩場に転がるアザラシをバックに爺爺岳を撮影した一枚。爺爺岳は頂上部が二段階になっているような特徴的な山容です。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/17_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![結氷して広い雪原上になっている網走湖上にゴマフアザラシが休んでいる晴れた冬の日に撮影した一枚です](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/20_R.jpg?resize=800%2C534&ssl=1)
![流氷のイメージも強いゴマフアザラシですが、北海道周辺に流氷があるのは2~3月のせいぜい2か月程度。思いのほか流氷の季節は短いのです。それでもアザラシには流氷の海が似合う。流氷の季節になると心がザワザワします](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/18_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![流氷上に若いゴマフアザラシが寝転がっていました。流氷はもちろん氷なのでお腹冷えないのかな、、、とか余計な心配をしてしまうのですが、のんびり昼寝をしているくらいなので屁でもないのでしょうね。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/19_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![カモメのたまり場になっている浅瀬。数頭のゴマフアザラシがカモメと一緒に貯まっていました。カモメもアザラシも我関せずできままに過ごしている様子。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/11_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![キラキラ輝く日本海で、波と遊ぶ4頭のゴマフアザラシ](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/12_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![秋の早朝。紅葉が進む林を背景にびっくりするほど多くのアザラシが転がる脇を漁船がすり抜けていく様子。漁船がアザラシを気にするわけでもなくアザラシも漁船を気にすることなく。これが日常の風景。漁業とアザラシの軋轢も生じていますが、永遠に共存してほしい風景です。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/26_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![曇天の日の夕暮れ。真っ赤に焼ける夕焼けとは異なる黄銅色の海。たくさんのゴマフアザラシが転がる岩場が夜に覆われる前の一瞬。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/06/33_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![夜明けまで時間がある薄明の日本海。岩場に転がるゴマフアザラシ一頭を見つけました。 夜でも肉眼でアザラシを見つけることはできても、カメラで撮影すると別。撮影は困難を極めます。まだまだ精進せねばなりません。](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/07/34_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
野生アザラシ撮影について
野生アザラシを初めて見たのは2005年。その時に野生アザラシに魅了され、観察・撮影を続けています。
「アザラシの写真」と聞くと、流氷上にいるタテゴトアザラシやゴマフアザラシの真っ白な毛に覆われた赤ちゃんアザラシを想像される方も多いと思いますが、私が撮影対象としているのは、日本の北海道の海に暮らしている野生のアザラシの自然な姿の全てなので、↑に掲載したとおり、おっさんアザラシや無氷期にゴロゴロ転がっているアザラシの写真も含め、いろいろな表情・姿のアザラシの撮影に挑戦しています。
そしてアザラシの暮らす海そのものやそこに暮らす他の生物、人間との関係など、周辺環境も伝わるような写真を撮りたいと願っております。
撮影スタイル・ポリシー
私のアザラシ撮影は陸上からアザラシがいる海や岩場を撮影する”陸撮り”が中心です。アザラシの自然な表情や行動を写すためには、適切な距離感を保つことが最重要で、陸撮りならば海で暮らすアザラシたちのテリトリーに侵入することがないので、彼らの自然な姿を撮影できることが多いからというのが最大の理由です。
また、陸撮り撮影時はアザラシを眺めている人は自分以外にはまずいないので、アザラシたちと一対一で向き合っている孤独感、撮影に集中している感覚も好きですし、セイコーマートのカツ丼を食べながらノンビリとアザラシを観察・撮影していることもあり、そのような自由さも気に入ってます。
こんな理由で、自分とアザラシまでの距離や撮影時間なども自分でコントロールができる陸撮りスタイルが好きです。(↑に掲載している野生アザラシ写真も2~3枚を除いて陸撮り写真です。)
一方で船で洋上に繰り出す、海撮りもたまに行います。ただ、海撮りはアザラシとの距離感の調整はガイドさんや船頭さんにお願いすることになり、この微調整が自分で出来ませんし、同船の方に気を使ったり、時間も限られていたりで、なんとなくの苦手意識があります。場合によってはアザラシ側のテリトリーに深入りしすぎて、アザラシが怯えて緊張した表情の写真を量産することもありますし、最悪、逃げて海に飛び込んでいったりしますし…。
なお、ドローンを使用した野生のアザラシ撮影は行っていません&これからも行うつもりはありません。(ドローンによる野生アザラシ撮影に対する私の考えはこちらにまとめてあります。)
この野生アザラシの写真コーナーを作った背景
このアザラシサイトは2005年くらいから運営をしているのですが、野生アザラシに関しては観察記録のまとめが中心で、写真はその補助目的で掲載してきました。ですので撮影した野生アザラシ写真だけを集めたコーナーは2023年まで作っていなかったのです。
しかし、2022年に開催された”寝ても覚めてもアザラシ展”の際に、主催の方から”野生アザラシの写真展示をしてみない?”とのお声がけを頂き、初めて自分の撮影した野生アザラシ写真を他の方にご覧いただく機会を得ました。
![](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/07/7D2_0530_R.jpg?resize=800%2C533&ssl=1)
![「寝ても~アザラシ展」で作成した野生アザラシ写真集](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/05/230528-110149-R71_4965_R.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
![野生アザラシ写真集の中①](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2022/11/7D2_0479_R.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
![野生アザラシ写真集の中②](https://i0.wp.com/pixisuke.com/wp-content/uploads/2023/05/230528-105637-R71_4931_R.jpg?resize=640%2C427&ssl=1)
↑「写真集を購入したい!」というありがたいご意見を頂きましたが、今のところ頒布予定はないので、すみません。。。
この展示用の野生アザラシ写真を選ぶために、これまで自分が撮ってきた数千(数万?)枚のアザラシ写真を一度整理・俯瞰してみることもできましたし、写真を精選することもできました。また寝ても覚めてもアザラシ展でも、私が思っていた以上に、ご好評をいただき、渋いアザラシ写真が好きな方もいらっしゃるんだ!と思えたのもとても良い経験でした。
上に掲載した写真はこの時の「寝ても覚めてもアザラシ展」で展示した写真や作成した写真集に掲載した写真を基に、改めて選抜しつつ、さらに新たに撮影した写真を加えたものです。あまり大量に載せるのも難しいので、厳選した20枚ほどをこちらに掲載することにしました。
『寝ても覚めてもアザラシ展』における自分の写真の展示は小さな経験ではありましたが、写真展や出版物で写真を見てもらうことがこんなに面白くて刺激的だということがわかりました。またそんな機会が訪れたら嬉しいなと思いつつ、また野生アザラシたちが暮らすフィールドを訪れる計画を立てようと思います。(何か写真の展示とかとかのお話があれば問い合わせフォームからご連絡ください!)