先々回の書斎用椅子探しでは、多くのオフィスチェアを扱っている赤坂見附のWORKAHOLICさんにお邪魔して、数多くのオフィスチェアを試座させていただき、定番であるハーマンミラー社のアーロンチェアを気に入ったことを書きました。
アーロンチェア。”成功者の椅子”とも呼ばれるコイツです↓
座り心地はいいし、細かな調整も出来て、見た目もカッコいいのです。が、、、なんというか”日本の団地的ではない”とも感じます。
アメリカ産まれのこの椅子は、本体が20kgを越える堂々とした体躯。職場にこの椅子を置いて良いと言われたら歓喜すると思いますが、団地の檜無垢床材と障子に囲まれた秘密基地のような2畳のささやかな書斎に置くにはどうなのかなぁ、、、と引っかかってしまいました。
何回かWORKAHOLICさんにお邪魔・試座しては買おうか買うまいかで揺れ動きます。オフィスチェアで買うならこのアーロンチェアしかないと思うのですが、「何か違うのでは、、、」という思いが拭えない。そしてその日もWORKAHOLICさんにお邪魔して一通り試座して悩んだ後、向かったのはここ↓
先回のダイニングチェアの椅子探し編でも名前が出てきた飛騨産業さんの東京ショールームです。
ダイニングチェア編では飛騨産業さんの”ニューマッキンレー”という椅子が気に入ったと書きましたが、実はもう一個気になる商品があったのです。
それがこちら。↓
その名もずばり”腰にやさしい椅子”。この椅子探し編の冒頭で書いたとおり、私は腰にメスを入れたほどの腰痛持ちで、腰に具合が良い椅子があれば、それなりのお金を突っ込む覚悟です。腰というのは椅子探しで重要なポイントなのです。
”腰にやさしい”と謳われたら、試したくなる。
”腰にやさしい椅子”を試座してみると、、、。なかなか良い感じ。違和感無く座ることができます。
上の写真では2脚の腰のやさしい椅子が写っていますが、微妙にクッション部が違うのです。”腰にやさしい椅子”も何個かのバージョンがあるようで、上の写真の手前側が骨盤サポート角度調整タイプ。奥側がスライド&ロールタイプ。特に私が気に入ったのは後者のスライド&ロールタイプ。
この試座用の椅子があったスペースで腰にやさしい椅子の説明や開発過程のDVDを見られるようになっていたのですが、試座をしながら拝見することにします。
この椅子は岐阜大学の整形外科の先生と県の研究機関と飛騨産業が共同研究して、開発、商品化したそうな。腰に優しい理屈をすべて理解できたわけではないのですが、DVDを二回ほど繰り返し見ているのに20分くらい座りっぱなしでも腰は良い具合です。
椅子探しの過程で多くの椅子を試座してきた私の腰が”コイツは良いヤツだ!”と言っています。
改めてこの椅子を眺めると、デザインにひねりは無く、ひたすら腰のことを考えて作られたような武骨なデザインも、よく見るとすっとぼけた表情をしていて可愛く見えてくるし、適度な大きさであり、団地のささやかな書斎の椅子としても雰囲気が合いそうです。
座りながら揺すってみたりしますが、とてもがっちり作られています。腰に難のある人が使いそうだからでしょうか。身長183cmの私が座ってもびくともせず、揺すっても歪みもしません。安心して長時間座っていられそうな安心感があります。
この椅子は、”腰にやさしい”というコンセプトも地味ですし、デザインも全体的に地味な商品ですが、研究・開発された方々の想いが伝わる商品と感じます。私の腰にフィットするものだったので、ここまで褒めるわけですが(^^;
椅子の印象は良かったとはいえ、さすがに初見日に発注は掛けず、家に帰ってきて情報収集です。”腰にやさしい椅子”でgoogle検索を行ってみます。この椅子のオーナーさんのブログ記事でもあればと思ったのですが、引っかかるのは最初にメーカーの飛騨産業さんのサイトが引っかかり、あとは取り扱っている家具屋さんのサイトが数サイトあるくらい。googleのイメージ検索で”腰にやさしい椅子”と検索しても、2016年2月現在最初に出てくるのは、飛騨産業さんの”腰にやさしい椅子”ではないのです。あまり取り上げられている感もないので、このことからやはり、あまり売れていないのかな、、、と思いますが、腰痛持ちの身からすると飛騨産業さんの腰痛にやさしい椅子を作ろう、という気持ちはとても応援したい。
その後何回かショールームに行って試座したのですが、何度座っても私の腰にはとてもよく合います。また見た目もとても日本的で団地の小さな書斎に合いそうで惹かれます。書斎用の椅子はこの”腰にやさしい椅子(スライド&ロールタイプ)”に決め発注しました!
次回は我が家にやってきた腰にやさしい椅子の様子を紹介したいと思います。
今回出てきた椅子たち。
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