”偉大なるローカル線”山陰本線の旅の続きです。朝に下関を出て出雲市までやって来ました。
出雲市駅は山陰本線ではとても大きな駅。駅の中の出雲そば屋さんがあります。駅そば好きとしては見逃せない。奮発して三色割子そば。
出雲そばはツユをざざっとかけまわして食べるんですね。新鮮です。器は3つありましたが一個一個が大きくなく、普通の人なら余裕で食べられる量です。さっぱりしていて私が好きなそばでした。薬味は長いも・大根おろし・卵の三色。私はおろしが好き。
出雲市発は14:13。そばも食い、日も少し傾いてきたので、一杯やりたくなります。もう年末モードのせっかくのローカル列車の旅。大きな売店もあり酒の仕込みには困らない。
出雲市駅で仕込んだワンカップ。出雲の酒”天隠(てんおん)”の可愛いデザイン。
さすがに昼間の列車で飲むのはアレだと思うので、周りへの配慮も大事。私も酒を買ったとしても4人ボックスシートを一人で占有できるくらいの閑散ぶりの場合くらいしか、車内で飲酒はしません。幸いこの日のこの出雲市からの列車は激空きだったので遠慮なく頂くことに。
出雲の車窓を眺めながら日本酒をちびちびと。昼間日本酒のつまみは菓子や乾き物より塩にぎりでやるのが好きです。出雲市駅の売店にはセブンイレブンが入っていたので、塩むすびも購入しました。セブンイレブンは大手コンビニの中でも塩むすびを置いている確率が高く私は好きです。
しかしローカル線の駅の売店も昔ながらの売店が減り、大手コンビニチェーンが入るようになりました。出雲市駅は上述のとおりセブンイレブン。全国同じような商品が扱われるので面白くないな、とも思うのですが、はずれがないので便利といえば便利。これも時代の流れですかね。売店が大手コンビニになってもローカル色を感じられるのは土産品を除けば地酒くらい。なので私は地酒を買うことにしています。
さて、日本酒がちびちびからぐびぐびに移るころ、窓の外には宍道湖が広がります。
日本海外海とは違いとても穏やかな宍道湖。
山陰の鉄道の要所である米子駅に到着。15:34(ちなみに宮脇氏が乗車した長距離鈍行列車824列車の米子駅着は16:01。今回とあまり変わらないですね)
米子からは日本海側を行く山陰本線と離れ、山陰から山陽へ本州を縦断し、岡山を目指します。
米子を出る前にもう一杯仕込みます。
米子は鳥取県に所属ですが、購入したのは島根県境港市の千代むすび。これも米子駅前のセブンイレブンで購入。
米子発は16:08。日もだいぶ傾いて来ました。中国地方の名峰・大山が見えてきます。美しい姿で雪を被っている。
大山に月がかかっていました。この山を見上げながら暮らせるのは幸せだなと思います。
大山に乾杯。
電車はがら空き。
ボックス席に足を投げ出し、ちびちびやりながら年の瀬の夕暮れの車窓を眺める。電車内で化学の参考書を開いていた制服姿の高校生が薄暗くなった無人駅で降りていき、走って親御さんの車に乗り込む様子など、いかにも12月30日の年の瀬夕方な光景だな、、、と思います。2週間後にはセンター試験があります。
岡山県に入り新見駅で乗り換え。すっかり真っ暗です。乗り換え時間があったので駅前を一巡り。ざざっと夕飯を取れるか買出しができそうな店があればと思ったのですが、12月30日というせいか見当たらず。
しかしこの新見駅前のイルミネーションはすごい。
クリスマスのサンタにトナカイに謹賀新年に12月30日というタイミング。何はともあれお祭り感は伝わる。
新見からは黄色単色の電車。岡山行きで本日乗車する最後の電車。20:37に岡山着。
岡山駅前は年末年始のお祭りのように人が溢れている。飯屋や飲み屋で聞こえる会話も年末年始で帰ってきて久しぶりに会った友人同士の再会を懐かしむような会話が多そうです。岡山に縁がない私には人が多くてもかえって疎外感を感じるのでそそくさと退散。宿へ。
今日泊まる所は一年の汚れを落としたいなと思い、大浴場とサウナがあるところを探します。岡山駅徒歩1分のところに大浴場とサウナがあるカプセルホテルがあったのでそこに宿泊。サウナで体の中の汚れも追い出してさっぱりとして、四国へ行きたいなと。
結局夜と朝、大浴場とサウナにいって、のんびりと四国へ向かうことに。翌日はいよいよ四国です。