野生のゼニガタアザラシが400頭ほど生息する場所です。北海道の南の端に位置し(最南端ではないのですが)風が強い場所として有名です。ゼニガタアザラシは日本に来るアザラシのうち一年中日本で暮らす唯一の種類のアザラシなので、基本的には襟裳岬に行けば一年中転がっているアザラシが見られるわけです。
営業期間・休業日
特になし。なんせ野生のアザラシですから。
営業時間
特になし。野生ですからねぇ。ただ襟裳岬の施設「風の館」には詳しい解説がありますし、アザラシを眺める用の望遠鏡が無料で使えますから利用してみるのも良いかもしれません。営業時間は季節で異なるようなので下記サイトからご確認ください。
アクセス
JR様似駅からバスがあるようですが、JRの本数自体少ないです。また広尾側からもバスがあるようですがこれまた本数は少ないです。時間に余裕がない方はレンタカーかタクシーの利用をお勧めします。
公式サイト
なし
雑感・感想など
北海道の南の端、ではないのですが気分的には南の端といってもいいような場所が襟裳岬です。北海道の中央を走る日高山脈がそのまま海に落ち込んだような 急峻な地形をしており風が強いところとしても有名です。山がそのまま海に落ち込んでいるような場所なので岩がたくさん海からにょきにょき生えているような 印象を抱きます。その岩の上に生息しているのがゼニガタアザラシです。ゴマフアザラシやワモンアザラシなどは流氷の季節になると北海道にやってきて、流氷 が北に帰ると彼らも帰ってしまうような生活をしておりますが、彼らゼニガタアザラシは日本で見られるアザラシの中で唯一日本に定住しております。
定住していることはアザラシファンにとってはうれしいことですが、襟裳は漁業の盛んな場所で、漁師さんの魚を食べたり網を破ったりして漁業関係の方からみ ればある意味、「敵」ですね。過去ゼニガタアザラシを天然記念物に指定しようという動きがありましたがこういった漁業被害との関係から見送られました。現 在ではアザラシウォッチングツアーの開催など観光資源としても注目されています。
岩場の上のゼニガタアザラシです。
風の館内のアザラシ展望スペースにあったアザラシ数お知らせ板
断崖から見た襟裳岬の岩礁。
私が訪れた際は黒丸で囲んだところにアザラシがいました。
朝日を浴びて体が濡れているアザラシは光っていました。
アザラシは岬とは陸続きではない岩礁の上に生息しています。岬から肉眼で確認するのは難しいかと思います。襟裳岬を訪れる大半の方は灯台のある風の館前の駐車場に車を止めると思いますが、そこから観光客のたくさんいる襟裳岬の崖の上の看板を尻目に延々と岬の崖の下に降りる道を降りて行き、岬の先っぽから8倍の双眼鏡で私は覗いたことがあるのですがその時は見えました。ただ相手は野生の動物ですし、見えるか見えないかは運しだいですね。私は2005年の8月訪れたら襟裳岬は一面霧でまったく見ることができませんでした。
倉沢さんの写真にあった襟裳岬のゴマフアザラシ
襟裳岬にある風の館にはアザラシの解説や、高倍率の望遠鏡が備え付けられているので訪れるのも良いと思います。私が訪れた際にはえりも町在住のカメラマン倉沢栄一さんのアザラシの写真展が開かれていました。倉沢さんの写真には、はっきりと襟裳岬で暮らす「ゴマフアザラシ」が写っていました。このゴマフが襟裳岬に定住しているのかたまたま訪れていたのかはわかりませんがやっぱり変わり者はいるものですね。定住していたらゼニガタからいじめられたりしないのかな(^^;
ちなみに岬には何件かお土産やさんもあり、アザラシグッズを取り揃えているのですが、黒いゼニガタ模様のアザラシグッズはなくみんな白いゴマフとかの赤ちゃんの物でした。ゼニガタの赤ちゃんは白くないですし、なんだかなぁ、と思いました。
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