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美ら海水族館に行ってきましたが…

先月、沖縄本島にある美ら海水族館に行ってきました。全国に数多ある水族館でも年間入館者数が第一位(年間250万人程度)の巨大水族館です。
「黒潮の海」水槽と呼ばれる世界最大級の水槽に暮らすジンベエザメやマンタがハイライトの水族館で、その水槽の写真や映像は皆さんも何かで見たことがあるのではないでしょうか。
しかし訪問した私は、若干首を捻る物でした。夏休みの混雑時期に行ったのもまずかったのかもしれませんが、、、。いや、設備が物凄い立派というのは分かるのですが。。。
美ら海水族館がそれほど心をときめかせなかった原因は何なのでしょうかねぇ。混雑していることにくわえ、アザラシがいないこと等々もありますが、それ以外にも思い当たります。
それは「水族館と自分の距離」です。美ら海水族館は施設が巨大すぎて、飼育動物との距離が遠くに感じました。おたるの海を仕切って作ったプールほどの距離感はともかく、とっかりセンターのような職員さんや動物との一体感もあまり感じられないし、室蘭、稚内や鴨川シーワールドよりもっと動物とも職員さんとも遠いです。人気がある巨大水族館なので仕方ないのですが残念といえば残念。
また一番の売りであるジンベエザメとマンタを入れている水槽にしても、世界最大級水槽とはいえ、悪く言ってしまえば、ただのでかい旧態然とした水槽です。大きなジンベエザメが泳ぎまわるのであまり修景できないような気もしますが、見せかたはもうちょっと何かあるんじゃ・・・と思ってしまいました。水槽そのものがでかいだけに泳いでいる魚たちとも遠いですし。
ジンベエザメは確かに大きくて見る価値はあるけれども。。。ジンベエザメと一緒に飼われている魚にしても、マンタくらいの大きさのものはともかく、その他の魚たちはどうなのか。。。お金をかければいいってもんじゃない典型的な水槽だと思いました。
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ジンベエザメの給餌の様子。奥のジンベエザメが採餌しております。かなり適当に撮っています。
で、水族館本館から出たマナティーやイルカ、ウミガメ類を飼育しているコーナーは本館のジンベエザメ水槽に比べ小規模です。マナティー自体には海獣好きには心惹かれるモノがありましたが、ジンベエの手厚さから較べるとちょっと可哀想。
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マナティープール
ジンベエやマンタ、南国の海の海棲生物はさすがですが、アザラシや海獣類の観点で行くと、飼育規模も雰囲気も、とっかりセンターやおたる水族館、鴨川シーワールドやしながわ水族館に馴れている方が行くと、「…」な気分になると思います。ジンベエザメの水槽に金をかけている匂いがぷんぷんするだけに余計に侘しい気持ちになります。が、まぁ北海道近海にいるような動物を沖縄に連れて行くのもそれはそれで大変でしょうし、アザラシを美ら海水族館で飼育するのがいいともあまり思えませんが。純粋にアザラシは期待しないで行きましょう!
北海道には美ら海よりお客さんが入っているこの類の施設があります。それはご存知の旭山動物園です。混雑が嫌いな私ですが、混んでいても、旭山では動物との距離ということはあまり意識せずに動物を見ることができると感じています。例を見ない展示方法で(最近は似たような施設も増えてきましたが。。。)生き生きとした動物の動きを見ることができるからなのでしょうか。旭山は珍獣の類は非常に少ない動物園ですが見せ方で勝負しておりそれがまたとても楽しいです。関東の水族館でも鴨川シーワールドやしながわ水族館は美ら海水族館より遥か上の魅力を感じました。
私が南の海より北の海を嗜好しているというのもこの評価に多分の影響が有るとは思いますが。。。
水族館の楽しみ方、何に魅力を感じるかは人それぞれなので、こんな感想を持っている人もいるということで参考にしてくれる物好きな方がいらっしゃればと思います。マイナスの面が多く掲載された文ですが、美ら海の4時以降の入館者に対しては一定額をキャッシュバックするキャンペーンをやっていた姿勢は好感が持てますし、水族館に入館してすぐのところにあるサンゴ礁を再現した水槽は天然光を取り込んだ明るい水槽になっており、かなり秀逸な水槽だと感じました。
何より一年辺りで考えると日本で最大数のお客さんが入館する水族館です。支持されるだけの魅力と実力のある水族館なことは確かです。

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