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やまねこマラソンに参加してきました。

昨日は西表島でやまねこマラソン大会に参加してきました。私は野外でアザラシ等の動物を追っかけたり、山登りをしたりするような文もたまに書いているので、希に私がスポーツを得意な人と思う方もいるかもしれません。
それはとんでもない誤解で、特に走ることは超絶苦手です。(山登りも好きだけど決して登るのは速くはないです。)高校卒業以来まともに1km以上を自力で走ったことはなく、人生でも最長4km以上を連続して走ったことはなく、小学校のマラソン大会でも学年でも下位20%に入るくらい、長距離を走るのがダメでした。(ちなみに体育自体苦手で、その中でも二大苦手分野が陸上と水泳でした。今でも「水泳」はやりませんがダイビング・スノーケリングは時たまやっています。人間変わるものです。)
そんな私がこのマラソン大会に参加することになったのは諸々の周囲の人間からの多大なプレッシャーによるものが大きいです。周りの人はほとんど23kmコースにエントリーですが、さすがにそれは自殺行為と自分でもわかるので、10kmコースにエントリーです。やまねこマラソンの10kmコースは制限時間2時間と時速5kmでもゴールできる、かなりな初心者向けコース。大会エントリーの締め切り最終日の12月中旬頃に回りからのプレッシャーからしぶしぶエントリーします。もう2時間歩くつもりです。
さて12月にエントリーして以来まったく練習もしていなかったのですが、「さすがにこれはまずい」と思い、1月の中旬頃に自分の実力を把握する目的で家の周囲で少し走ってみました。もちろんランニングシューズも持っていなかったので、大学の体育の授業で使っていたスニーカーみたいのを引っ張り出して使用します。ランニングフォームとかもよくわからんので適当に走ってみます。いい年をしたおっさんがどたどた走っているのを見られるのも恥ずかしいので、夜中にこっそり走ります。むしろ不審者かもしれません。1kmも走るとひーひーになり、歩いたりしましたがとりあえず3kmくらい走りました。練習では走るより歩いた距離のほうが長かったたかも。このときの記録は1km走る(歩く?)のに8~9分くらいです。1kmに8~9分なら10kmも80~90分。「このペースなら 2時間で10kmなんか余裕じゃないか~」と思い、胸をなでおろし、それ以来全く練習をせず、昨日の大会本番を迎えます。
さて大会当日、西表島に向かう船の中で、マラソンに詳しい職場の仲間(彼らは23kmです、、、)からいろいろマラソン話を聞きます。印象に残ったお話は「ぜーぜー言わないような話しながら話せるようなペースで走ること、スタート直後に周りの雰囲気に飲まれ飛ばさないこと。1km8~9分ペースでも完走できる事を忘れないこと」。なるほど、、と納得します。
さて、参加賞のやまねこマラソンTシャツを受け取って、スタートラインに並んでいると、小学校時代のマラソン大会スタート前の嫌な気分がよみがえってきます。今回は完走が目的と言い聞かせてスタートします。スタート直後、プロっぽい人たちがガンガン抜かしていきますが、気にしない。
最初の1kmはちょうど7:00かかりました。練習よりだいぶ余裕のある手ごたえですが、「こりゃ速すぎる」と思いペースを落とします。順調にたらたら走って 5kmの折り返しが36~37分位でした。まだ余力も十分な感じで、「これは完走するのは余裕だなー」ということで5~7kmは抜かれるのも気にせず完全に歩きます。道沿いにはマングローブ林が拡がったり海鳥がいたりしましたし。休憩所には西表島のさとうきびから作られた黒糖なんかも用意されていたのでそれをかじりながら。。。人生は自分の妻とか仕事とかどうしても譲れない物以外は「可」を取り続ければ良いのです。
7~8kmくらいからゴールに向かうにつれ、沿道で応援してくれる人が徐々に増えます。たまに子供たちも声をかけてくれたり手を振ってくれたりするので、その前をあまりたらたら歩くのも申し訳なく思い、少し走ります。9~10kmはそれなりに足も疲れてきましたが、ゴール。1時間15分という私の目標よりかなり速いタイムでした。それでも全体の半分以下の順位ですし、いっしょに参加した仲間の中では一番どうしようもない感じでしたが(^^;
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↑やまねこマラソンのスタート/ゴールのゲートです。
やまねこマラソンのレース以外の楽しみのがマラソン後の「ふれあいパーティー」
屋台が出て、酒をのみながら歌や踊りを見つつ、参加者、島の人みんなで楽しむ会です。このパーティの名物がサバニという八重山の伝統的な船に刺身が盛られた文字通りの「舟盛り」。1艘の長さが5mくらいあって、しかもそれが2艘出ていました。参加者みんながこれに殺到するので大変なことになっておりました。。。
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↑刺身争奪戦が落ち着いた頃、写真を撮りに行きました。刺身の98%くらいは既に無くなっております。
さて、この大会に出る前は「マラソンなんかどこが面白いのかなぁ」と思っておりましたが、順位を気にしないで、体育の授業みたいに歩いたらダメみたいな雰囲気も無く自分のペースで参加できるなら結構楽しいと思いました。速い人も遅い人も結局自分との勝負ということもよく分かりましたし。時速6km以下の設定で制限時間内にゴールできる距離がハーフ以下の距離の大会なら歩きに行っても良いかなというくらいの気持ちにはなりました。

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