晴れ 気温-2.1℃ 風速4m/s: 9日10時現在 羅臼
2008 年2月9日~11日の連休を使って北海道に行ってきました。今回の目的地は道東がメインです。知床半島羅臼に行って流氷クルーズに参加したあと、紋別に移 動しガリンコ号です。今年の流氷はなかなかのようで、出発時に情報を集めたところ、先端の一部は知床半島を周り国後島と知床半島の間にまで入ってきている ようです。
わくわくしながら横浜の自宅を5時半頃出発します。京急電車に揺られ羽田空港へ。まずは北海道に向けて飛行機で飛び立ちます。今回の上陸先は女満別空港。羽田空港からは日本各地へ乗り継ぎ無しでいけるから良いですね(^^)
女満別空港からはレンタカーで移動する予定です。
羽田空港に行ったら、搭乗予定の飛行機の搭乗口がなぜか1階。嫌な予感がしましたがやはりバスで飛行機まで運ばれました(^^;
AIRDOのしかも北海道の地方空港行き便だと羽田のターミナルから直結しているタラップが使えないとかそういうのあるのでしょうかねぇ…。やはりAN○やJA○のほうが優遇されているのかな。
何はともあれ北海道に上陸します。レンタカーを借りて、上の写真のような胸のすくような道路を久しぶりに運転します。
この日の道東は快晴。気温はもちろん氷点下ですが、道路はアスファルトが出ており、走りやすかったです。私は北海道で暮らしていましたし、凍結路の運転もそれなりにはしてきましたが、それでもなるべく凍結路は運転したくないです。
車の中からてけとうに撮った斜里岳。
レンズ雲が山頂にできていました。
知床半島の基部を横切って知床半島へ。
羅臼の街を過ぎ、さらに知床半島の先っぽに向かうと知床国立公園に入ります。道路の右側は根室海峡がひろがります。
さて、知床国立公園に入ったものの、右手に広がる海には、一見流氷はありません。それでも何日か前に岸に吹き寄せられたのか、流氷の切れっ端が岸に引っかかっていたり、ちょっとした湾に滞留したりしています。それにしても良い天気です。
羅臼からは国後島がよく見えます。正面の山は何山かなー。羅臼山、子羅臼山かな。(紛らわしいのですが国後にも羅臼の名を持つ山があります。北海道の羅臼 にも羅臼岳があります。北海道と国後島は地名が似ておりますが、両方ともアイヌ語が語源なのでしょうね。)左側の山は特徴ある山容で爺爺岳。国後島最高峰で二重式火山。妙な形の山です。
ふと海に目をやると岩の上に微妙にうんこっぽい形をした何かが乗っかっています。
双眼鏡で見るとゴマフアザラシでした。付近では岩の上以外にも海からもひょこひょこ坊主頭が出ていました。
国後の山々と海と流氷とアザラシ。
近くで泳いでいるのも3頭くらいはいたようです。
後足を丸め込んで転がっています。
腹筋が鍛えられそうですよね。
海中から顔を出すアザラシ。
同じくゴマフアザラシ。頭部しか海上に出ておりませんが、丸々としていそうです。
流氷があると比較的波は穏やかなのですが、、、→
時々ぶばっと波を浴びていました。
それでも波をものともせず転がっていましたが。
動画(1.68wmv)
根室海峡で会ったゴマフアザラシは結構いかつい顔をしておりました。
不意の人間の訪問者には時折目線向ける程度でして、本人はのんびりと岩の上で転がっています。たまに首をもたげ海上を見ます。
アザラシたちは泳いで国後まであっという間にいけるのでしょうね。国境とか領土問題とか関係ないのは羨ましい。国後と北海道で海の匂いや味は違うのでしょうかねぇ。
ちょっと離れたところから。
爺爺岳とアザラシ。
さて、アザラシを見たあと、日が出ているうちに、さらに知床半島の奥を目指します。そして車で行ける道のどん詰まり、end of the roadっぽい雰囲気が漂っている相泊の集落に到着します。
車で行ける羅臼側知床半島最奥に位置する相泊漁港。
真冬にここまで来る人はほとんどなく、とても静かな漁港です。
海に面する岩の上にはオオワシが止まっておりました。
相泊の港近くのちょっとした湾には流氷が溜まっております。
知床半島の浜。
山がちな半島がすとんと海につながっています。
浜には人間、エゾシカの足跡がたくさんありました。
酷寒ですが結構賑やかな浜です。
相泊から羅臼の街方面に戻る途中でエゾシカが浜まで降りていました。シカの背景にあるように彼らは普通に街に出没します。知床ではエゾシカが急激に増えており、植物へ の採餌圧も高まっており、植生への影響が懸念されております。エゾシカは食べると結構美味いので、食料にするのがいいのではと私は思いますが、ハンターも減って いますし、流通経路の確保もしなければいかんですし、なかなか難しいかもしれません。
この日は羅臼の街中に泊まり、翌日は早朝の流氷の海に、船で向かう予定です。船出の時間は朝早いので、この日は早めに就寝。本日は野生のアザラシも見ることができなかなか幸先の良いスタートを切ることができました。
厳しい冬の羅臼の夜には星が輝いています。明日も晴れのようです。
2008年10月8日作成
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