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早春の焼尻島へ

北海道西部・日本海にある焼尻島は野生ゴマフアザラシの越冬地になっている島です。

今回の訪問は2007年3月22日。管理人は関東で就職するために、北海道を3/27に離れる予定でしたので、今回の探訪が北海道在住時代最後の野生アザラシ探訪です。

よって今回は北海道アザラシ生活の最後の節目と考えていたのですが、その節目は抜海でも積丹でもなく、かつ社会人になったらなかなか行けない離島の焼尻島にしようと決めました。

札幌を出発した途端に出くわすのは、がちがちに凍った北海道の早朝の道路。滑ることこの上なしです。途中で4~5台が追突している玉突き事故や路外に落っこちている車を数台見かけながら北上します。私自身も赤信号で上手く止まり損ねたり、路外に落っこちそうになったりしながら、ひやひやしつつ焼尻行きのフェリーが出る羽幌港を目指します。

羽幌には8時半頃到着。札幌からは4時間半くらいかかりました。先回の訪問の記録だと、先回は3時間くらいで到達していたようなので、冬季ということもあり、時間はだいぶ余計にかかりますね。安全運転で休憩を取ったりしたのでそんなもんですね。羽幌発9時のフェリーで焼尻島に向かいます。


羽幌町市街。
日が高く上ると道の氷もだいぶ溶けてきました。

相変わらずの羽幌フェリーターミナル。


本日もフェリーオロロン2に乗り込んで焼尻島まで1時間の航海です。学割をつかえるのも最後だな。。


本日のお供たち。いつものデジカメ・双眼鏡に加え手袋とマフラーを持ってきました。


段々近づいてくる天売島(左)と焼尻島(右)


わかりにくい写真ですが北方には利尻島が見えていました。
残念ながら利尻富士上部には雲が掛かっていましたが…。

波も低く、穏やかな航海でした。徐々に焼尻島が近づいてきます。


灯台近辺。ご覧のとおりまだうっすらと雪がある焼尻島です。


半年ぶりに焼尻港へ入港です。


焼尻資料館。かつて北海道の沿岸がニシン漁で賑わった頃に建てられた小納家の建物を利用しています。資料館が開いているのは5月~8月末なのでこの日は思いっきり閉鎖していました。冬に開けていたら一日にお客さんが0ということもありえるでしょうからねぇ(^^;


焼尻郵便局。
郵便局は北海道の地方の小さな集落でもあります。焼尻島にもATMがあります。地方へ旅行に行く際、この郵便局のネットワークの強靭さは頼りになります。


雪の残る焼尻島をぷらぷら歩きます。


天気は快晴。道路も広くて誰も通りません。
風も凪いで穏やかな焼尻島です。


こんな小さな島でもやぶの中には投棄された大型家電があったりして複雑な気分になり。



海の上のぽつぽつ泳ぐゴマフアザラシを見ることが出来ました。
アザラシを見た海岸ではいたるところにふきのとうが顔を出していました。春です。

名残惜しいものの、北海道に引き返します。港に向かいます。


焼尻島遠景。

ちょうど北海道行きのフェリーが近づいてきました。

フェリーおろろん2。島の生活を支えるフェリーです。

冬期の焼尻島・天売島は一日に一往復、この船が北海道から生活物資を運んできます。文字通り命綱な船。

焼尻島岸壁。お客さんは少なかったです。

焼尻島の人口は300人ほどですから、冬の平日はひっそりとしています。

焼尻島のフェリーターミナル。


暑寒別天売焼尻国定公園・焼尻島。
看板の下の橇がいいですね。

焼尻島の大きな魅力は、観光客が行きづらい場所なので静かにアザラシを独占できることです。今回の訪問も島の人が一人いた他はアザラシを見ているのは私のみ。あと抜海はテトラポッド等の人工的な建造物にアザラシが住み着いているのですが焼尻は天然の岩礁の上に転がっています。その辺も好きなところです。(逆に焼尻より抜海のほうがいいと思うところは、アザラシが圧倒的に近い、観察できる確率も圧倒的に高い、利尻富士をバックに転がるアザラシを見ることができる、といったところでしょうか)

今回の焼尻訪問は3月末でしたが、幸運にも天気は快晴、波は凪ぎ、風も穏やかでのんびり転がっているアザラシを見ることができました。北海道アザラシ生活の最後に良い天気で見ることができてよかったです。アザラ神からの恵みでしょうか。次はぜひとも泊まりで焼尻に行きたいですね。

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