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泉昌之「食の軍師」に倣って、崎陽軒のシウマイ弁当を新幹線の中で食べる

先日、所用で横浜から大阪に行ってきました。移動は新幹線です。この新幹線に乗るときに一度やってみたかったのが、駅でサッポロ黒ラベルを買い、横濱の崎陽軒のシウマイ弁当を新幹線車内で食べること。

これはタイトルにもある泉昌之の漫画「食の軍師」一巻に収録されている「弁当の軍師」の新幹線の中でシウマイ弁当を食べる話になぞらえてなのですが・・・。

 

話に入る前に何故そんなことをしようと思ったか、背景と薀蓄とともに私の泉昌之愛を書いておきます。

泉昌之は一人の人名のように見えますが久住”昌之”氏(原作)と”泉”晴紀氏(作画)の漫画家のコンビ名。私は中~高校生時代に泉昌之の存在を知って(きっかけは確か中島らも氏とチチ松村氏の深夜ラジオ)、泉昌之のデビュー作「夜行」を読み強い衝撃を受けて以来、20年くらい注目している漫画家であります。「夜行」はトレンチコートを着た渋い男が夜汽車の中で弁当を食べ、そのおかずと飯の食べる順番の計画を立て、いかにメインデッシュと飯の出会いをドラマチックに盛り上げるか、というテーマを描いている漫画です。漫画の終盤で思わず大どんでん返しがあり、「旅になって出なけりゃよかった」と肩を落とすトレンチコートの男の顔、最後のコマはそんな男を乗せて走る夜汽車の静かな遠景で終わる、、、という内容です。私の拙い文章で文字にしてしまうとあまり面白そうにはないのですが、こればっかりは読んだ人にしかわからないかなとも言えます。

「夜行」が収録されているのは泉昌之の最初の単行本「かっこいいスキヤキ」で、確か一番最初に出てくる話だったような。(実物の本は実家においてあり、今の私の手元にはないので、確かめられません。。。)

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そして最近の泉昌之の漫画が今回の記事タイトルにもある「食の軍師」です。

食の軍師の中身はAmazonの解説には、以下のように書いてあります。

普段、私たちが何気なく食べている料理…だが、そこには奥深い兵法が潜んでいる!!何を注文するのか? どんな順番で注文するのか? この選択によって「食の軍師」としての知力・能力・経験が現れる。主人公は、自分自身を「三国志」の名軍師・諸葛亮孔明になぞらえ、様々な戦略を繰り出す!! 攻める相手は、料理。おでん、もつ焼、寿司、蕎麦、とんかつ、餃子、焼肉、弁当などなど、私たち一般人が日常的に食べているメニューがズラリ。だからこそ、面白い!! 様々な店で繰り出される陣形!! 店を訪れる客との真剣勝負!! このこだわり、この緻密さ!! 一度読めば皆、軍師の気持ちになること間違いなし!!これぞまさに、エンターテインメント・グルメ漫画である!!!

この第一巻に収録されているのが「弁当の軍師」です。私が衝撃を受けた「夜行」と同じ弁当ものの話。当然大好きなパターンです。

「夜行」では弁当の商品名や路線名は出てこなかったのですが「弁当の軍師」では実物の名前が出てきて、それが崎陽軒のシウマイ弁当サッポロ黒ラベル、列車は東海道新幹線の東京発のぞみ105号岡山行きです。(2018年12月現在ののぞみ105号は広島行きのようです)

 

さて話は、自分の大阪行きの日。朝からシウマイ弁当と黒ラベルで頭が一杯です。この日、新幹線に乗るのは新横浜駅。崎陽軒のお膝元の横浜ですから、駅のコンコースにも新幹線ホーム上でもシウマイ弁当が溢れかえっています。

難なくシウマイ弁当をゲット!

続いて、サッポロ黒ラベル。ビールは「弁当の軍師」に倣って、”あったまっちまうから”駅で調達の腹づもりです。

しかし大問題が、、、。新横浜駅の新幹線改札内コンコースとホーム上の売店を駆けずり回りましたが、新横浜駅の売店にはサッポロ黒ラベルは置いていないのです。

駅の外のコンビニに走るほどの時間は無く、仕方が無いので、黒ラベルを出しているサッポロビール株式会社の商品の「サッポロエビス」にしました。ちょっと無念。ちなみに新横浜の売店で他に売っていたのはアサヒのスーパードライとサントリーのプレミアムモルツ。車内販売で売っているか、と気になって調べたのですが、現在では黒ラベルは取り扱っていない様子。

JR東海リテイリング・プラス

車内販売のビールのラインナップが新横浜の売店と同じ気がします。駅の売店も車内販売も同じJR東海系列の会社なのかもしれません。

さて、弁当とビールを無事に購入し、程なくやってきた新幹線の車内へ。

(写真は別の機会に名古屋駅で撮影したもの)

着席し、さっそく「弁当をつかう」ことにします!

漫画を抜きにしても列車内で食べる弁当はワクワクします(^^)

朝の新幹線なので誰も飲んでいなかったけど、そんな中一杯やるのもダメ人間感があって好きです。

そして実物と漫画のシウマイ弁当のコマを並べて撮影。これがやりたかった!

漫画の再現度の高さ。泉昌之の弁当への愛を感じます。中身は漫画と一緒。

漫画のほうでは、シウマイはもちろん、卵焼きやかまぼこ、筍煮の解説や弁当内での位置づけが語られ、どのように食べていくか作戦が練られていきます。


「シウマイ弁当」と謳いながらシウマイは少なめの5個。存在感のある鳥唐揚にご褒美の金メダルあんずが真ん中にいます。シウマイ以外の具もこだわって作られているんですよね。


「弁当は生態系(エコシステム)だ!!」(ドドーン)。至言です。弁当の軍師を読みながら、ゆっくりシウマイ弁当を食べ、三島通過中辺りに食べ終えました。

そして「弁当の軍師」のラストは勝負に負けたトレンチコートの主人公の「旅になんて出なけりゃよかった」のセリフと新幹線の遠景で終わります。この終わり方、デビュー作の夜行のラストと通ずるものがあり、「おっ!」と思いました。

崎陽軒のシウマイ弁当は美味しいのでお勧めです。シウマイだけを期待すると控えめな数なので、がっかりするのですが、この弁当は脇を固めるおかずを含めてエコシステムを味わう物。↓の崎陽軒のサイトにおかずのこだわりも載っています。また食べたくなるな。(^^)

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