セミの羽化を観察したい~四歳の娘と過ごす夏

日常の雑記

コロナ下でいろいろな自粛が継続している2021年の夏。夏まつりもおじいちゃんの家に行くのも微妙な雰囲気ですが、娘とやりたい夏っぽいことがあり、それはセミの羽化の観察です。

今年の夏の目標は四歳の娘と「セミの羽化」を観察すること

セミの羽化は私も本や写真でしか見たことがないので、今年の夏はこれを娘と観察するのが目標です。セミの羽化直後は幻想的な薄緑色をした羽化直後のセミの写真を見ますが、本当にあのような色なのか、どんな色なのか気になります。そんな思いを抱きながらひそかに機を伺ってきました。

私が住む団地は造成されて約50年。造成直後に稚樹として植えられた街路樹はこの時間の間に、もっさもっさと茂るようになりました。植えられている樹種は高木はケヤキ、サクラ、プラタナス、ドングリを付けるナラのなかまが多いです。低木はキョウチクトウ、ツツジ、ツバキ、サザンカ、アジサイ等々、その種数には枚挙に暇がありません。そのような環境なので、毎年毎年夏になるとものすごい数のセミが発生します。

今年も梅雨明け直前くらいから気の早いニイニイゼミあたりが鳴き出し、梅雨が明けてからはアブラゼミ、ニイニイゼミを中心に、ミンミンゼミ、たまにヒグラシも鳴いて、日に日に声の数は大きくなっているようです。私が深夜に帰ってくると、団地内の遊歩道や道路をちょろちょろ歩いているセミの幼虫の姿も見かけるようになりました。踏まれないように道の脇に避けてあげることも数回。娘もセミの抜け殻を拾ったりして徐々にセミが気になっている様子。

、、、時は熟しました。夜更かしをしても翌日に保育園などがなく、生活に影響が少ないオリンピックの開会式四休期間に、娘と夜の団地内街路樹を徘徊しでセミの幼虫探し・羽化の観察を行うことにしました。

セミの幼虫を探すが、、、あっさり見つける

夕飯を食べた後、夜の19:30頃。虫よけスプレーを娘に塗りたくって、母ちゃんに「行ってきます」を言って夜の世界へ。行くのは家の周辺で、昼間なら歩いて5分圏内くらいですが、夜ご飯を食べた後に家の外に出ることがまずない娘は、暗い外の世界に出るだけで興奮気味。持たせた懐中電灯を無駄に照らしたりしていました。傍から見れば変な親子だと思います(^^;

さて、セミの幼虫をどこで探すか。普段歩いているときに注意深く足元を見ているとごそごそ這っているのが見つかるので、改めて積極的に探すとなると難しい。昼間のうちにセミの成虫がたくさん鳴いていて、セミの幼虫が抜け出た穴がいっぱいある地点を何個か探しておいて、あとは街灯が明るくて探しやすそうなところを回る感じで捜索することにしました。

捜索開始から2分。最初に目星をつけていたポイントで、、、ほどなくセミの幼虫を発見しました!

ちょっとしたコンクリートのブロックの上を歩いていました。大きめな幼虫なのでアブラゼミかな?娘は懐中電灯で照らして観察しています。

さらに団地内をさまよったところ、ケヤキの木の幹によじ登っている幼虫も何個か見つけることができました。最初に見つけた幼虫よりだいぶ小さいから多分ニイニイゼミの幼虫でしょう。

さて、羽化の様子をじっくり見たいところですが、いつ頃から羽化が始まるかわからない&藪の中には蚊が飛んでいるので、4歳の娘連れで羽化開始を待つのは若干しんどい。背が低い娘は高いところで羽化が始まったらおそらく観察できないでしょうし。

そこで比較的人通り・車通りの多い道路の上をゆっくり歩いていた危なっかしい幼虫を回収して、家で羽化を試ることにしました。

セミの羽化はデリケートで、かつ成功率は高いものではないらしいので、捕獲してストレスをかけるも微妙な気もしますが、人通りの多いアスファルトの道の上を歩いている幼虫を放置した場合の羽化の成功率もそれほど高くなさそうですし。。。

いよいよセミの羽化の様子を観察する。羽化が成功するかな?

さて持ち帰ったセミの幼虫はベランダで育てているゴーヤに放ってみることにしました。成虫のセミがゴーヤに止まっている姿は見ませんが、抜け殻は結構いろいろな草の葉っぱの裏についていますし、何ならコンクリートの塀などにもくっついていたりするので、ぶっちゃけセミが掴まることができればなんでも良いのでは、、、と思いまして。


ゴーヤに放たれたセミの幼虫たち。左下が大きめ(多分アブラゼミ)、右上の小さいのがニイニイゼミ。

ゴーヤにセミを放ったのが20:30頃。しばらく様子を見ていたのですが、セミの幼虫はゴーヤの葉っぱやツルを登ったり降りたりしていて、落ち着きません。若干飽きが来たのと娘はそろそろ眠る時間なので、タイムアップ。

あとは父ちゃんがちょいちょい覗き、変化があったら娘と一緒に寝ている母ちゃんに声をかけることにしました。しかし夜中の羽化になったらさすがに娘は起きないだろうな、、、と思っていました。

そして22:15頃「なんか変化あったかなぁ。。。」と父ちゃんがあまり期待せずにゴーヤ&セミを確認したところ、ニイニイゼミのほうはもう羽化が終わって抜け殻の外に成虫のセミがぶら下がって羽を乾かしている状態。アブラゼミのほうは、ゴーヤのツルにぶら下がって、背が割れて中から成虫が出ようとしているベストなタイミング!

慌てて、寝室に行って娘と母ちゃんに声を掛けます。娘はしっかり寝ていたようですが、声を掛けたらがばっと起きました。気になっていたのかな?

夜のベランダで娘とセミの羽化の観察を続けます。


背中が割れて、脱皮しつつあるセミ。(22:19)

 


体がほとんど出てきました(22:33)

この後、腹筋運動のように体が起き上がって、頭を上にして羽根が広がって、乾いていく、、、はずですが、この逆さまの状態で、羽が開かないまま、動きが乏しくなってきました。やっぱり家に持って帰ってきたのがストレスだったのか、羽化失敗か・・・」という思いが頭をよぎりますし、動きのないセミの様子に娘も眠くなってきたようで、娘を再度布団に入れて、また父ちゃんのみでちょいちょい観察。

、、と思ったら、ちゃんと頭を上にして羽根を広げ始めました足がしっかり乾くまで少々時間がかかったようです。再度、娘を呼びに行きます。(今度もしっかり起きてきました)


羽化した直後、羽根を広げたての様子。本当にきれいな白~薄緑色の羽根で幻想的な色でした。(23:11)

この姿の頃には娘より母ちゃんのほうが感動して、娘と二人でベランダに寝転がってじっくり観察していました(^^;
確かに羽化したてのセミには独特な美しさがあります。セミが数年間を土の中の生活を送ったのち、地上に出てきて、いよいよ飛び立つ前の直前という物語の美しさもあるのでしょうね。

一足先に殻を脱いでいたニイニイゼミ。こちらはもう成虫と同じような色合いになっています。

この辺りで娘の眠気も限界に。セミのほうもあとは羽根を乾かして飛び立つだけでしょうから、それほど動きはないはず、、、。ということで夜の観察はここまで。

娘は寝る前に「明日早起きして、飛び立つ前のセミさんを見る!」と言っていましたが、今夜は生まれてから最長の夜更かしをしておりますし、セミも日が昇ればさっさと飛んでいくような気がするので、あとは自然体に任せることにしました。

 

セミの羽化、翌朝の様子

さて、開けて翌朝。娘は夜更かししたのにしっかりと6:15頃に起き上がり真っ先にセミが止まっていたゴーヤを見に行きました。父ちゃんも後ろからくっついていきます。

、、、セミはまだいました。


しっかりと体に色がついていますが、まだ体を乾かしているのでしょうか。やはりアブラゼミでした(6:24)

娘に「セミさんが自然に飛び立つのを静かに待とうね。」と言って、離れて見守ることに。

朝食を食べた後、再びベランダを覗いたらセミの姿が見えない。「無事に飛んで行ったかなー」と安心しつつ、ゴーヤに朝の水やりをするためベランダに出てみると、ひっくり返って落っこちているアブラゼミの姿が・・・。「あちゃー、、、」と思って、セミの体を持ってみると、元気よくジタバタして羽根も動くします。

娘に「セミさんを飛ばすよ~」と声をかけながら、軽く投げるように上に放ったら、向かいの街路樹の中に飛んでいきました。まだ飛ぶのに慣れていないためか、下手な飛び方だったけど、、、。ようやく一安心です。飛ばすために体をつかんだ時に鳴かなかったのでメスだったのかな。

 

さて、今年の夏の目標だった「セミの羽化の観察」はあっさり達成できました。コロナのおかげで遠くに行けなかったり、大きいイベントが中止になったりしているけども、夏を感じられつつ、夜の非現実感も味わえるセミの観察はとてもおすすめイベントです!

羽化を見てしまうと、うるさいくらい降り注いでくる街路樹からのセミの声も聴く気持ちも少し謙虚に受け止められるようになった気もします。

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