2年位前から家の購入の検討を始め昨年は団地一室の購入・今年の春に引越しをしました。
今までは特にテーマを絞らず、アザラシや野鳥や旅行の話や思いついたことなどを記録のように書いてきたこの場ですが、日常に団地やそのリノベーションが加わったので、断片的ながら団地の購入やリノベーションのことを書いておりました。その結果、団地の購入やリノベーションの関係の言葉で検索して、このブログを訪れる方が非常に増えいるようでとても嬉しいです。
今住んでいる我が家は特に私が血を吐くような検討を重ねた末にできたもので、そのおかげで我ながらとても気に入る家になりました。
引越し後も家具や内装・備品などの調達は進行中で、今も完成への途上だと思っております。
せっかくですのでもう少し我が家のリノベーションの経緯を詳しく紹介していこうかなと思います。出来上がった部屋だけを紹介するのは、蘊蓄たれで回りくどい私のブログっぽくないので、どんな事を考えながら部屋を作ったかも振り返りつつ紹介しようと思います。
団地を購入した頃、どのような部屋を作るか、我々夫婦は言葉の殴り合いを重ねて、意見をメモにまとめました。
このメモが我が家のリノベーションの出発点。部屋という箱は買ったけど、そこに心を込めていくような作業の最初の出発点になったと思います。今となってはこのメモを見るととても懐かしいです。まだそんなに時間は経っていないのですが遥か昔のような気がしますね。
メモ・その1
それまで住んでいた団地型社宅の暮らしで私と妻がそれぞれ改善したいところをお互いに出してまとめたものです。今振り返ると大体実現したのではないかな、、、と思います。
メモ・その2
これは購入した団地の部屋を見て、改修したいなと思ったところのメモです。これも大体実現したかと思いますが、風呂はタイルの張替えはせず、手すりは撤去しただけ。トイレは水圧の問題でタンクレスには出来なかったです。
メモ・その3
これはどんな空間が好きか、ということを施工会社の方に伝えるため、よく行くお店や気に入ったお店の雰囲気をまとめたメモ(上段)と結局どんな部屋にしたいか、、、、というイメージをまとめたもの(下段)。
うーん、今見ると和のテイストを入れつつ、暖かみの照明があるにもかかわらず、無機質で殺伐としたテイストというのはなかなかの注文だったと思います。完成した部屋では確かに無機質なところは無機質ですし、和の部分は和っぽいと思います。
改めてメモを見ながら当時を振り返って補足すると、、、(以下は私の考えなので妻は別のことを思っていたかもしれませんが)メモの通り、妻は古き日本家屋の雰囲気が好きで、私の祖父母が暮らす昭和前半に建てられた農家やその集落のふるーい家を気に入るような稀有な好みでした。
団地そのものは欧米の考えも取り入れつつ、土地が少ないところに人がたくさんいる、夏の高温多湿といった日本の風土を反映して出来たもの。ある意味、和洋折衷の集合住宅の極みであり、そして建設から数十年が経った現在は建設当初に植えられた街路樹が大きく育っていてゆるーい時間が流れている場所です。
そして、そのような日本の団地の部屋にするならば、建築資材や備品もなるべく日本の感触があるものを入れたいな、と思いました。和風の設えなら当然日本国産のものがマッチするでしょうし、また国産品の方が輸送時のエネルギーロスも少なく環境にも優しいですし、林業、窯業、製造業という産業面からも国内経済的にも素敵なわけです。とはいえ、変な国粋主義というわけでは無く、外国のモノでも気に入った物があればそれを使います。気持ちよく生活出来るのが理想ですから。
そんな二人の好みや団地の雰囲気に合わせていシンプルで緩い和風の部屋にしたいな、と思いました。和モダンといわれるほど凝ったモダンでもなく、ガチガチの日本家屋でも無く、和洋新旧の良いところどりを目指すのです。
そんな家作りの大まかな方針を描きつつ、平行して間取りの検討が始めたのでした。次回は間取りの検討の様子を紹介したいと思います。
(2015年8月現在、出来上がった結果として見ると、床材、壁材は全て国産の素材で、住宅設備もほぼ全て国産メーカー品(金属やプラスチックの素材は輸入だろ?設備も組み立ては中国の工場では?という突っ込みはともかく・・・)になりました。我が家の備品で海外メーカーの製品と明らかなのは、キッチンの水栓と作り付けの棚類の棚板くらいになりましたが、その辺はおいおい紹介していきます。)
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