我が家のリノベーションの紹介も大詰めです。先回のお風呂に続いて、

今回は玄関部分です。(全体間取りはこちらを参照ください)
玄関は来客が一番最初に目にする場所で文字通り我が家の顔役です。(なので我が家のリノベーション紹介も玄関から書くべきだったか、、、と思います(^_^;)
玄関は見た目や光の当たり具合を考えつつも実際に住む私たちにも使いやすい間取りを考えました。
お客さんが玄関に入ってまず目にするのが、この古建具たちと檜の床。三つの部屋の入り口の古建具が見渡せます。
玄関は明るくしよう、家全体に光と風が通るようにしよう、ということで玄関から家の奥まで広がりのある空間としつつ、あまり生活臭は見えないように間取りを考えました。
引き戸は開け放てば光も風も通りますが、これらを閉じても各部屋を仕切る建具は木枠のガラス窓なので光は入るようにしました。しかし玄関のトイレや洗面、寝室に近い建具は透けてしまうと気になりますから結霜ガラス・擦りガラスを使って中はくっきり見えないようにしています。
これは玄関から入って左側の古建具。洗面・トイレと廊下を仕切っています。
この建具は私が我が家で最も好きな建具。もともとは他の建物で使われていた古い建具です。
材は欅。この建具、桟の複雑な配置や構造からも独特な雰囲気が漂っています。はめ込みガラスは上部は結霜ガラス、その下は磨りガラス。ガラスの下部分の腰板は欅の一枚板。
古建具屋さんでこの建具を初めて見たとき、この建具の持つタダならぬ雰囲気に痺れました。そしてこの建具が入るなら良い家になるな、、、と確信しました。今では見慣れてはきましたが、まじまじと見るとやはりドキドキワクワクします。
この建具と入っていた建物は面白い歴史・数奇な運命をたどっており、そんな話を購入店から伺いました。それだけで1エントリー立てられそうなので、それはいずれまた。
上の建具に向かい合わせになっているのが、こちらの古建具。寝室と廊下を仕切ります。
これは上の建具に比べればシンプルなもの。こちらもそれなりに古いので上部の桟にはネズミにかじられた後があります。この古建具は杉材です。
玄関の床材は台所や洗面スペースと一続きの檜無垢材。巾は15cmの上小節材です。タタキは妻のアイディアで小石が浮き出る洗い出しにしました。
洗い出しは、セメントに砂利を混ぜた物を敷き、乾く前に文字通り表面を水洗いして小石の頭を出す左官職人さんが行う日本の工法です。
タタキにタイルを張るということも考えなくもなかったのですが、我が家はこれまで紹介した通り、昔から日本家屋で使われてる古い建具を入れていますし、材料も檜や杉などの国産材、漆喰壁など日本在来の材料や工法が採用されています。それならタタキもタイル張りよりも日本らしい工法を、、、ということで洗い出し工法の仕上げをお願いしました。
この洗い出しのタタキの雰囲気が我が家ながら気に入っております。タタキのアップ写真。
そして、お客さんを迎える玄関の照明はあのときの自作照明。
こいつの作成経緯は以前のエントリーにあるとおり。

今でもすっとぼけた表情で玄関にぶら下がっています。
点灯するとこんな具合。
電球は透明の裸電球玉なので柔らかい光です。私が作成してから不具合を起こすこともなく働いてくれています。
玄関回りは古建具、檜床材、漆喰壁、洗い出しのタタキと和に寄った雰囲気ですが、アルミ素材シェードのこの照明も馴染んでいます。純粋な日本家屋ではなく和洋折衷な団地の懐の深さがあるからでしょうか。
玄関は明るくて風通りがよく、古建具と洗い出しタタキ、檜床、漆喰壁の我が家らしい空間にできたかなと思います。玄関は我が家の顔、綺麗に整えておきたいと思います。
さて、リノベーション紹介シリーズ、次回はいよいよ最後の部屋になり、私のワークスペース・書斎の紹介になります。

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