2月のマレーシア出張のお陰で代休が溜まり、3日間ほど休めそうです。いわゆる代休です。
最近ようやく海外への抵抗感もなくなってきたので、どこか近場の外国に行きたいな、と思いました。近場の国で気になっているのは、中国、台湾、ベトナム、フィリピン、、、マレーシアも気に入ったところです。まぁ3日間程度の弾丸旅行なのでお金はかけずにペロッと見てまわるくらいで惜しくない旅行にしたい。LCCで行けるくらいがちょうど良い。
諸々検討の結果、行き先は中国、、、といってもちょっと特殊な立地の香港・マカオになりました。ここに行こうと思った唯一の理由らしきものは、日本のバックパッカー・貧乏旅行者や旅に出る者に絶大な影響を与えたと沢木耕太郎著「深夜特急」のスタートの地だったから。深夜特急は文庫本では6冊からなるアジアからユーラシアを横断しイギリスまで行く旅を描く長編ですがその最初の一冊は、出発の地の香港とマカオに費やされています。
深夜特急の旅の最初なので主人公(私=沢木氏)自身が旅に慣れていなかったり、日本の常識に縛られていたりしたものから香港やマカオの熱気によって徐々に解放されて、この長旅の方向や姿勢がみえてくる様子が魅力の巻です。
沢木氏が深夜特急の旅をしたのは80年代半ば。今から30年前で香港・マカオはまだ中国に返還されておらず(深夜特急の一巻では中国と香港の国境を見に行くパートがある)、また日本から中国本土への旅行は今ほど自由ではなく、中国が現在のような経済発展をしていなかった時代です。深夜特急に描かれている香港と今の香港の様子がどのように違うかにも興味があったのです。
さて、香港と日本を結ぶLCCは何社かありますが、日程に合致し安い会社を探したところ、行きはジェットスター、帰りはバニラエアが都合が良いようでした。
旅の始まりはいつも海外に出掛けて行くときに慣れ親しんだ成田空港。ただし成田ではLCC専用のチープな第三ターミナルから出発です。登場口から地上に降ろされて、階段で飛行機に乗る辺りがLCCっぽい。
わずか二泊三日の短期旅行なので私と妻がそれぞれデイパックを一個ずつ背負って身軽に出発です。
香港へは成田から5時間余。 香港が辿ってきた歴史的な背景もあり、中国であって中国ではないような土地。
ちなみに愛くるしい妻との海外旅では昨年のパラオに続いて2国目です。
深夜特急では成田から香港に行くインド航空の飛行機の機内食のひどさについて書かれていますが、LCCは飯すらオプション扱い。飯が出るだけ深夜特急が若干うらやましい。香港で旨いものでも食べようと思っているので、機内では持参のお菓子くらいで凌ぎます。
香港上空の天気は悪く、地上が見えたと思ったら、もう地上100mくらいで、あっという間に着陸。よく着陸できたなと思いますが、完全に計器誘導だったのでしょうね。
広い香港の空港。到着したターミナルから連絡鉄道でメインターミナルへ。
インフラも整備されて中国の発展ぶりを伺うことができます。入国審査も極簡便で香港市内へ。
空港から市内へ安く行こうと思えばバスですが、時間が惜しいのと社会人の余裕で一人片道1400円くらいのエアポートエクスプレス(中国語で書くと機場快速)で市内へ。
機場快速、なんとなく日本人でも理解できる漢字がありがたいです。
この快速は、空港の地下ホームを出発し、地上に出ると雨が降るあいにくの空模様。
機場快速は空港から東側へ向かい、大陸側にある香港の下町を通って、海底をトンネルで潜り官公庁や企業などが多い香港島まで行きます。私も終点で下車!香港上陸ですが、前置きがちょっと長くなってきたので、香港の市街到着後は次回に譲ります。
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