私のスマートフォンのSIMカードは、2016年くらいにDコモ社からビックカメラ・IIJ社が出している格安SIMのBIC SIMに乗り変えまして、それ以来ずっとBIC SIMを使っていました。この辺のお話はかなり以前にも記載しました。
BIC SIMで使用している電波網はDコモ社の物なので、さすがに僻地でも強く、山辺や海辺に行っても通信環境には全く問題なく、毎月2000円位の料金で快適に使っていたのでした。
しかし約1年ほど前の2021年の初めころ、一気にシェア拡大を狙う楽天モバイルが「Rakuten UN-LIMIT Ⅵプラン料金1年無料キャンペーン」を大々的に展開していました。
(楽天モバイル公式サイトより ※2022年4月現在、↑キャンペーンは終了しております。)
BIC SIMに不満はなかったものの、若干飽きてきたのと、3大キャリアに割って入ろうとする楽天モバイルの気概に触発され、このキャンペーンに飛びつきました。
無料キャンペーン終了間際の昨年4月頭に楽天モバイルと契約し約1年。この度、無事にプラン料金1年無料期間が終了するので、改めて1年間の使用感を振り返りつつ、今後のスマホの契約形態を練り直しました。
楽天モバイルを1年間使った感想
楽天モバイルの良いところ
電話の通話料が無料!
通話し放題のオプションなどを追加しなくても、Rakuten Linkアプリを通して電話をすれば、固定電話や携帯電話への電話料金が無料!私はあまり電話をかけることはないのですが、それでもたまに仕事の電話をしたり、実家の両親に孫の声を聞かせてやったりするための電話があります。そんなときに料金など気にせず長電話できるのは精神衛生上非常に良い。これは素晴らしい。
SMSも無料!
音声通話と同様、Rakuten Linkアプリを使えばSMSも無料で使えます。
楽天グループの諸々のサービスとの親和性が高い
これをメリットに感じるかは人によると思うのですが、楽天モバイルは楽天グループの諸々のサービスとの優遇措置がたくさんあり、当たり前ですが他の楽天のサービスとの親和性が高い。貯まっている楽天ポイントで楽天モバイルの料金を支払えたり、楽天モバイルに契約していると楽天ポイントの付与率が上がったりなど。。。
私も相応に楽天グループのサービスを使っているので地味にありがたい。
楽天モバイルでダメだったところ
結論から先に書いてしまうと、楽天モバイルで残念だったのはすべて電波関係です。高層階や地下ではかなりつながりにくく、私の生活圏・生活形態だとなかなか厳しかったのです。(逆に言えばこのようなところに行かない生活をしているなら、特に不満はないだろうと推測します。)
高層ビルの高層階では圏外になることも(改善傾向?)
これが私にとっての最大のネックでした。都心でオフィス勤務をしておりますが、低層階にある私の仕事部屋では普通に楽天モバイルの電波は入るのですが、高層階の違う部署やレストランに行ったりすると「圏外」になるのです。楽天回線が弱いときにピンチヒッターとしてつながってくれるパートナー回線(au回線)にもつながらず圏外(東京都心はパートナーシップ関係を解消したのか?)。繋がりにくいとかではなく、絶望に満ちた「圏外」表示。
おそらくビルの立地によって差はあると思いますが、わが社の場合は15階から上になるとだいぶ厳しく、25階以上になるとまず圏外。”上層階の部署に異動になったら終わるな”と思っていたのですが、何とかこの一年間は異動なく乗り切りました。おそらく高層階の通信も改善されていくだろうとは思うのですが。。。
ただ違う社屋の高層階(30階くらい)に行くことがあったのですが、こちらでは普通に楽天モバイルの電波が入りました。やはり立地によるところも大きく、発展途上なのでしょう。
地下鉄内でも繋がりにくい
ビル高層階の”圏外”ほどではないのですが、通勤に使う地下鉄の車内でも繋がりにくい。特に停車駅間のトンネル部分や、乗り換えをするようなターミナル駅に着くとつながりにくくなる印象でした。
楽天モバイルエリア内なのにパートナー回線に切り替わる。パートナー回線も順次停波される予定だが、、、
私の家は横浜近郊で楽天モバイルのサービスエリアを示した以下サイトでも濃いピンクになっているエリアです。
ただ自宅では楽天モバイル回線につながらず、パートナー回線(au回線)につながることもしばしば。
パートナー回線だと、あまり速度が出ないんですよね。速度が出ないだけならまだしも、パートナー回線であるKDDI(au)の「楽天モバイル向けローミングサービス提供エリア」サイトを見ると、
「※6月末を目途に順次停波し、以下エリア情報となる予定」
という記載があります。自宅ではパートナー回線につながりがちな今の状態で、パートナー回線が使えなくなるならば、我が家は楽天モバイル使用不可になるのでは、という懸念があります。
、、、と問題はこんなところでしょうか。一年間無料だったから我慢して使っていましたが、基本料金が一年間無料期間が終わって有料になっても契約し続けるか、どうするか判断をするときであります。
以下が楽天モバイルの料金体系ですが、私のデータ通信量はだいたい月7~10GBのあたりをうろついているので、楽天モバイルと契約継続をするなら1980円コース。
(楽天モバイル公式サイトから引用)
しかしこの料金をなら古巣のBIC SIM(IIJmio)のほうが通信品質が安定している上に、データ通信量が8GBで1500円位のプランを出しています。
一方で、楽天モバイルは高層ビルや地下鉄で繋がりにくいとはいえ、データ通信量が1GB以下なら無料&音声電話・SMSが無料のコンボが使えるというのはかなり魅力的なサービス内容で、なので、完全に解約してしまうのももったいないような気がします。
【結論】IIJmio(データ通信担当)×楽天モバイル(音声電話担当)のデュアルSIM運用に移行
そのように、あれこれ考えているとBIC SIMの親元のIIJmioが「4年連続No.1シェア記念」キャンペーンとして他社から乗り換えるとスマホ本体を格安で購入できるキャンペーンを2022年の春先に開始しました。↓
渡りに船とばかりにこれに早速飛びついて、今まで契約していた回線を楽天→IIJmioの8GBプラン(1500円)にMNPで移る手続きをしました。で、これまでの電話番号回線がIIJmioへの移行が終わったら、改めて楽天モバイルと新規契約を結び、デュアルSIM(一台のスマホに2枚のSIMを挿す)体制に移行しました。
IIJmioはデータ通信メインで運用し(ギガプラン(8GB):月1500円)、楽天モバイルは音声通話・SMS専用にして&データ通信量は1GB以下に抑えて0円/月で運用するつもりです。
まだデュアルSIMにしてそれほど日がたっていませんが、予想通りIIJのデータ通信はドコモ社の電波網だけあって安定しておりますし、音声通話はすべて楽天モバイルの無料で受けており、比較的通信費用を抑えて快適な通信環境を手に入れました。
以下、楽天モバイルの料金プラン図ですが、我が家はさらにもう一回線、それも図一番右の無制限・2980円プランを前提とした契約もありとも考えています。
というのは、我が家の家庭内PCのネットへの接続は、そこまでヘビーな使用をしていないので、Wimax2+のギガ放題で賄っており、この契約額が5000円弱/月ほどです。これを楽天モバイル回線に切り替えて、使わないスマホでテザリングさせておくとか楽天モバイル対応ルーターでも買って対応とかもありかなと。そうなると家の固定ネット費用もだいぶ安くなります。
ただ上述のとおり、我が家の場合、楽天回線につながったり、パートナー回線につながったりなど不安定なところはありますので、これが落ち着いて、常に楽天回線に安定してつながる、となったら、家のネット回線も楽天モバイルにしようかなと思っております。Wimax2+の契約更新月が約半年後なのでそれまでに安定してくれることを願ってやみません。
スマホ本体はシンプルなエントリーモデルのSHARPのwishをキャンペーンで手に入れました
今まで使っていたスマートフォンもデュアルSIM対応機種だったのですがせっかくIIJが乗り換えると格安キャンペーンをやっていたので、スマホも新しいものにしました。
選んだのはSHARPのAQUOS wishというモデル。
発売は2022年2月と新しいのですが、性能は抑えめのエントリークラスのモデルです。でもこのモデルは私の琴線に絶妙に引っ掛かって選んだのです。
私がスマホに求めるのは、電話ができて、メールができて、インターネットにつなげられて、メモ程度の写真が撮れて、時々Twitterやブログを更新できて、たまにweb会議に参加できて、あとは落としても壊れにくい頑丈さ(防水・耐衝撃)と、壊したりどこかで無くしても痛くない程度の価格であること。
AQUOSのwishはこの辺も心得ていて、ベーシックな性能に抑え、再生プラの本体への活用などのおかげか本体価格を抑えつつも、防水・防塵・耐衝撃機能は強化されており、IPX5/IPX7/IP6X/MIL-STD-810H準拠・ 耐衝撃(落下)など全18項目(公式サイトスペック表より)クリアしているそうで、何だかよくわからないけど凄そうです。
言うまでもないですが、デュアルSIMにも対応しているので、IIJmio×楽天モバイルの運用が可能です。
私にとってはまさに「こういうのでいいんだよ」というモデルでした。
、、、個人的にはスマホの背面にカメラが3個か4個、あるいはそれ以上あるのは、なんかむずむずするんですよね。
このニュースの方々極端ではないですが、そのうちスマホの背面がレンズやセンサーで埋め尽くされないか若干不安です。
AQUOS wishは背面にレンズは一つだけ。その分、写真撮影機能は他機種に劣ると思いますが、私はスマホではメモ程度に写真が撮れればいいと割り切っているので十分です。
iPhoneやハイスペックモデル機の撮影機能はきっと素晴らしいとは思うのですが、最近のスマホは写真がきれいに撮れるといっても、岩礁の上に寝そべるアザラシの表情を撮るような時は、まだまだ一眼レフカメラやミラーレスカメラ+超望遠レンズのコンボには勝てないでしょうし、それなら私には写真をきれいに撮れるスマホを選ぶ必要はないかなーっと。
【まとめ】楽天モバイルは発展途上であるが、デュアルSIMができる方はとりあえず契約しておくのがおすすめ
さて、長々と書いてきましたが、楽天モバイルを1年使ってみて、高層階や地下鉄を多用する私の生活圏・生活形態では、現時点で楽天モバイル単独で生きていくのはなかなか厳しく、ひとまずIIJmioと楽天モバイルのデュアルSIMに移行した、、、というのが結果です。
楽天モバイル自体は、高層階や地下の通信環境整備などまだ発展途上で、個人的にはもっと頑張ってほしい&応援したいと思っています。3大キャリアの独占に風穴を開けたのは痛快でしたし、私のように高層階や地下鉄を多用する生活でなければ、それほど問題はなさそうな気もします。
さて楽天モバイルの1年無料キャンペーンで、約一年間、楽天モバイルを使ってみたところ、楽天モバイルはまだまだ発展途上のところはあるなと思いましたが、解約するのももったいない長所もありました。
デュアルSIMが使えてSIMスロットが一個空いているなら、とりあえず楽天モバイル契約して、データ通信量月1GB以下に抑えつつ、音声電話かけ放題を月使用料0円で体験するのもありかな、と思います。災害や不測の事態に備えるという意味でも2つのキャリアの電波を使えるのはメリットになるはず。
IIJmio×楽天モバイルのデュアルSIM体制への移行はと~ってもおすすめです。
IIJmioの公式サイトはこちら↓
楽天モバイルの公式サイトはこちら↓
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