ミルキーウェイを後にして次に目指すのは、パラオの水物アクティビティでは最も有名なポイントじゃないかなーと思うジェリーフィッシュレイク。名前のとおりクラゲが満ちている湖です。信じられないくらいの数のクラゲに囲まれることができるらしいですし、あのクラゲだらけの写真を見たらやっぱり行ってみたくなります。
ミルキーウェイを出て、船が次に止まったのはなかなか青色が美しい入り江。
カタクチイワシのような小さいイワシの群れが表層を泳いでいるのが船上から見えてここはここでで面白そうですが、全くクラゲは見当たらない。
クラゲは”ジェリーフィッシュレイク”の名前のとおり、海ではなく湖にいるのです。なのでその湖を目指すため、↓の桟橋に上陸します。
クラゲの湖は桟橋の向こうにある森を越えた先にあるので歩いて向かうのですが、その前に島本体に上陸する部分には小屋があります。ここには役人っぽい人がいて、ジェリーフィッシュレイクの入域許可証が持っているかをチェックしていました。
この許可証が結構いい値段で一人100$(10日間有効)。我々の場合、パラオでダイビングをするには許可証が一人50ドル必要なところ、クラゲの湖の許可証はダイビングの許可証も兼ねているのですが、ダイビングをやらない方にとってはクラゲを見に行くだけで100$。この許可証はパラオの海域の保護のために使われるとのことなので、こんなもんかなと思います。何に使われているかの案内などは全く見なかったので、その辺はもやもや感はあります。このような入域料徴収のようなものは適切に運営されるなら日本でもある程度やってもいいんじゃないかなと思います。
とはいえ4人家族だったら許可証だけで50,000円程度になり、さらにツアー代もかかるので結構贅沢な遊びになります。
話が反れました。桟橋にあったジェリーフィッシュレイクの注意書き。(画像が汚いですが、カメラの防水ケースのレンズ部分にミルキーウェイでの海水が付いていた為です。)
中国語だけ(左)のものと英仏中の三ヶ国語(右)の看板で禁止事項が書いてあります。中国語だけのものからは、近年のチャイナマネーの勢いで中国人客が急増していて手を焼いているのかな、、、と推察されます。日本語のものはありませんでした。日本人は言葉のせいもありなるべく目立たないように静かにひっそりとしていますので、日本語のものはは必要ないのかもしれません。。おそらく日中韓以外の国の人にはこの三国の人は区別できないだろうけど、日本人の私は言葉を聴かなくてもなんとなーく日・中(台湾・香港)・韓の3つのくくりで区別が着くのが不思議です。
さてクラゲが住む湖へは桟橋からジャングルの中のちょっとした遊歩道で、坂を40m~50mくらい登ったでしょうか、その後、坂を下がったら湖が見えてきました。桟橋からは5分~10分くらい。道はサンダルで歩けるくらい整備されておりました。
クラゲの湖にも桟橋が用意されており、この上でサンダルを脱ぎ、フィンを履いてマスクを装着して湖に。湖水を舐めて見ると塩辛い。海水よりは塩分は薄いかなと思いましたが、あまり変わらないか?湖ですが、どこかで海とつながっているのでしょう。
ご覧のとおりライフジャケットを着て入るので泳げない人でも大丈夫。まぁ私も水泳は大の苦手ですが偉そうにダイビングやスノーケルの話を書いています。プールの水泳の技術とこれらの技術は全くの別物です。。
このジェリーフィッシュレイクは上の写真からもわかるとおり、ジャングルの中の湖でした。桟橋近くの湖畔にも半海水のような環境でも生育できるマングローブの類が湖のギリギリまで生えています。地上ではジャングル、水中ではその根が見えるというのも水側からはなかなか見ない光景なので面白かった。
根にはびっしり藻が生え、ちっこい生き物たちがたくさんいました。生物のいい住みかなです。
マングローブの根も水面下では様子が一変。水面下には二枚貝がびっしり付着しています。豊かな生態系だなぁ、、、と実感。
この湖にはクラゲを見に来たのに、マングローブも面白かった。マングローブが迫る水際でスノーケルというのもなかなか珍しい体験だと思いますので、ここを訪れる方はぜひ。半水中写真のように撮りたかったのですが、水滴が写りこんでしまう。カメラのレンズ部分を撥水コートして来ればよかった。
さて、本題のクラゲの方ですが、この桟橋近く・マングローブの辺りにはほとんどクラゲはいませんでした。数はゼロではないのですがクラゲ界の一匹狼のようなやつが、視界に1匹、2匹とちらほらといる程度。まぁそれでも珍しいので結構楽しいです。ただここのクラゲ量はそんなものではないようなので、スノーケルで湖の真ん中の方まで泳いで行きます。初めてスノーケルをしたような方も参加しているのでのんびりペースで泳いで行きます。馴れない方はインストラクターさんのブイに引っ張ってもらっている人もいましたし。
湖の真ん中に近づくにつれ、徐々にクラゲの密度が上がっていきます。
ここの湖のクラゲはタコクラゲという種類。天敵のいない小さな湖で進化したため毒を持たなくなったそうな。なので人間が触っても大した被害はありません。
クラゲの密度はあがり、視界一面、自分の体の回りも全部クラゲだらけ。。。こんなにいるとは思っていなかった。衝撃の世界が目の前に広がります。
体にもクラゲがポコポコ当たってきます。激しくフィンキックするとクラゲが壊れてしまうそうなので、ゆっくりのフィンキックを心がけますが、蹴飛ばさないまでも水流に巻き込んでしまう被害者も多数・・・。
森に囲まれた小さな湖が独特な進化をしたのでしょうね。5haほどの小さな湖ですがここで、クラゲが生き残り大繁殖して独自の進化をしたというのもなかなかのロマンがある話です。
上から見ると普通の森に囲まれた静かな熱帯の湖ですが、水面の下はクラゲだらけです。
動画を撮ってみました。動画スタートは水上にカメラを出し、陸上の深い森を撮っていますが、ひとたび水面に潜ると、、、というのがよく分かるかと思います。
クラゲは不規則に泳いでいるように見えますが、湖の中で密度が高いところと低いところに差があったので、なんとなく群れが出来ていました。
スケール感をお伝えしたくてクラゲの撮影に没頭する人間を入れてみました。
人間の回りにコレだけのクラゲがおり、クラゲのサイズは手の平大くらいということがお分かり頂けるかと。手で触っているように見えますが、強く掴んだり水上に出すことは禁止。
魚眼レンズっぽく撮影。
ジェリーフィッシュレイクは思っていた以上のクラゲ密度に圧倒された、ここだけでしかできない体験でした。クラゲのふよふよした動きはいつまで見てても飽きないです。たまに体にぶつかってくるホヨンとした感触もなかなか。面白い体験でした。
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