先回の宮崎椅子製作所さんのショールームを訪ねた話の続きです。
静かな宮崎椅子製作所さんのショールームで完成品のいろいろな椅子に座るのも面白いかったのですが、独特な雰囲気を持つ工場の中でどのように椅子が作られているかも気になります。
木材や布などの素材がどのように椅子になるのか見てみたい、しかし、素人がいきなり覗き込んだりウロウロしたりするのもな、、、と迷っていると、「工場の中を案内しましょうか?」と声をかけられました。
びっくりしました!声の主は宮崎椅子製作所の社長さんだったので!
社長さんはニコニコ笑いながら声を掛けてくださったのですが、人との垣根が低い、いかにも気さくで人懐っこそうな”徳島っ子”っぽい雰囲気。(私の義父と同じ”匂い”がしました(^^;
私からは、DC09を購入し、とても気に入って使っていること、徳島に義実家があるので、帰省に合わせショールームを拝見し来たことなどをお伝えしつつ、お言葉に甘えて工場を拝見することにしました!
社長さんに従って工場内へ。年度末のタイミングですが工場は稼働中で老若男女の職人さんが作業に集中しています。
(工場内は撮影禁止ですので写真はありません。)
印象に残っているのは出荷を待つ大量のDC09が並んでいた梱包・出荷の場所。あのフォルムの椅子が並ぶと本当に生きものの群れのようです。
そして工場内で作業をしている方は若い方がとても多い。社長さんにその事をお伝えすると、”椅子を作りたいという思いのある若い人が県内外から集まってくれている”とのこと。技術のある会社には大都市とか地方とか関係なく心ある若い人が集まるというのは素敵です。確かにセンスがどうしようもない私ですら、”木を削って、誰かにとって思い入れがある椅子を作る生活も悪くないな”と思ってしまいます。 もちろん実際には様々な苦労はあると思いますが・・・。
椅子の材料の木、それを削ったり組み立てたりする工程、座面の縫製場に出荷・梱包用の場所まで宮崎椅子製作所の社長さん直々にご案内頂くというラッキーな体験ができました。
工場見学を終えて、社長さんにお礼をお伝えし、再びショールームへ。椅子に座ってひと休み。
上の写真のテーブルにも写っている素材のサンプルと木の車のおもちゃ。
”椅子の成る木。”は宮崎椅子製作所の会社紹介兼椅子のガイドブック。椅子造りへの想いなども紹介されていて面白いです。
我が家にもある”椅子の成る木。” (これは今回の工場訪問時ではなく、椅子探しのときに入手したものです。)
”椅子の成る木。”によると宮崎椅子製作所は創業1969年。元々は地場産品だった阿波鏡台の椅子造りをされており、2000年ごろから自社ブランドの椅子を造りはじめた、、、とのことです。
この辺でタイムアップ。この日は御用納めの日で、ショールームも15時までの変則営業。きっとこのあと納会?やなにやら皆さんお忙しいと思いますので、お礼をお伝えし、工場を後にします。短いけど濃い時間でした。面白かった!
ショールームの外にはサツマイモが置いてありました。徳島の鳴門名産の鳴門金時かな?
宮崎椅子製作所さんは若い人も集まって勢い・活気のある企業だなと思う一方で、社長さんや工場からも徳島の地場の技術にも根ざした素敵な場所だと思いました。このまま突き進んでいって、さらに面白い椅子を造られるのを楽しみにしたいと思います。(我が家のダイニングにも、あと二脚置けるスペースがありますので、追加で椅子を購入するかも・・・!)
(以下、ご参考)
我が家のDC09の様子はこちら。
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