昨日の記事のとおり子供が産まれました。子供と妻はまだ何日か入院予定ですが、今日から私は自宅で寝泊まりです。二人が家に帰ってくる準備もぼちぼち始めなければなりません。
一昨日の夕方に慌てて産院に駆け込みました。家を飛び出るとき、心は慌てているのですが、一方で”次にここに帰ってくる頃には3人家族になっているのかな・・・”と妙に冷静にぼんやり思っているのを覚えています。家に入ると台所の洗い物などが2日前のままおいてあります。洗い物を眺めていると、わずか2日前なのにずいぶん時間が経ったような遠い過去のように感じます。
夕飯はささやかに一人で祝杯。
メニューは北海道厚岸産牡蠣”カキえもん”とアサヒ”スーパードライ”です。
牡蠣は出産した日の昼間に厚岸漁協直売店から直送されていたもの。厚岸は私には縁深い街で、牡蠣は”海のミルク”と呼ばれるほど栄養がたっぷりで、妻(+私)の好物でもあります。出産に際して栄養を摂ってほしくて、産院に向かう直前に食べさせたのでした。今夜はその残り。
牡蠣の食べ方はいろいろありますが、本日は電子レンジ蒸しに。牡蠣の食べ方では私は生食が最も好きなのですが、やはり出産直後の妻や子供を考えると殻付き牡蠣の生食はちょっと怖い。なので加熱する調理になるのですが、良い殻付き牡蠣の加熱する調理手法ならば、私は電子レンジ蒸し調理が最もおいしいと思います。炭火やガスの焼き牡蠣のように焼きすぎで身が硬くなったり、中のおいしいスープがこぼれたりするリスクは少ないし、鍋による蒸しのようにやはり中のスープがこぼれてしまって、水が入って水っぽくなることもない。牡蠣の濃厚な味をそのまま食べられます!
ビールのスーパードライのほうもただのスーパードライではありません。中身は普通のスーパードライではあるのですが。。。
このスーパードライは1年半くらい前に、私と妻で、我が祖母(そういえば3日前くらいに90歳になった。子供と誕生日が近い)の暮らす家に遊びに行った際に、”飲めー”と祖母から託されたもの。祖母は要介護で家の中の移動も難儀そうなのですが、その祖母がビール(スーパードライ)をしかも350ml×6缶パックを重そうに抱えてきたので少々驚きました。さらに介護のために半ば同居している母より、”祖母が孫に何か上げたくて近所の商店まで行って購入してきたのがこのビール。遠慮なく受け取るように”との話を聞き、さらに驚きました。祖母の一人での外出はもう無理だろうな、と思っていたので。30を超えた私もほろっとしてしまいました。私が知る限り、祖母が自分の意志で何かを買いに外に出たのはこのビールが最後です。
以来、”良いことがあったときに、ばあさんを思い出して飲もう”と思って、このスーパードライ達は我が家の冷蔵庫の上から2段目で保存されていたものです。
そして今日こそ、このスーパードライを開けるにふさわしい日。
我が家のリビングで一人でささやかに乾杯。祖母から母を通して受け継いだ命を妻のおかげで次世代の娘に伝えられそうでほっとしました。暖かくなって落ち着いたら祖母にひ孫を見せに行きたいな、、と思います。
、、、しかしこのスーパードライ、賞味期限が昨年6月で切れていました。味はそんなに変わっていなかったけど。。。ビールは長期保存に向かない酒ですからね(^^; 娘の成人式にまた飲みたいなとも思うのですが、この祖母ビールを保存しても決して美味い酒にはなっていなさそうなので、再来週に孫のお披露目のために私の両親・妻の両親たちを集結させようと思っていますので、その際に残りのスーパードライ達で乾杯しようかな、、、と思います。その際に20年後のお祝い用に何か良い酒を買おうかなとも思います(白百合か!?)。
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