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令和・最初の朝

平成から令和に移った2019年5月の長い連休も終わりました。我が家は実家で令和時代を迎えました。

元号が令和になった5月1日の朝。実家ではいつもどおり、昭和の前半に私の曽祖父が建てた家の囲炉裏に火を入れ、鉄瓶でお湯を沸かし、朝のお茶を飲む日常でした。

オサレ田舎カフェや農家民宿でもない、最近になってあえて囲炉裏を作ったわけでもない、ただただ古い一般の家で、このような囲炉裏で好き好んで火を焚く家が、令和時代の日本に何軒残っているのでしょうか。考えようによっては、古い現役の囲炉裏を個人宅で所有しているというのはとても贅沢なことだなー、、、とも思います。

我が家の最新メンバーである平成29年産まれの娘には新鮮な囲炉裏の光景。家の中で焚かれる火に目を丸くしていました。

娘は、高祖父が建てた家で、曽祖父が60年くらいずーっと火を焚き続け、今は祖父や大叔父がその火を受け継いで、父や母ちゃんが大好きな囲炉裏の火をジーっと見ていました。たまに爆ぜる薪の様子を見て「パチパチしている!」とか言って、跳ね回ります。火が好きなのはやはり私の子供だなと(^^; 囲炉裏に落っこちないか大人は冷や冷やするのですが、新しい世代の反応に嬉しくもあります。

新しい時代を祝って(?)朝から餅を囲炉裏の火で焼きました。

餅はワタシの上に置いて焼きます。ワタシというのは金属でできた台で、火の近くの灰の上に置いていろいろ物を焼けます。

さらに、私の妻がアルミ箔に包んだまだ焼かれていないピザを持って登場。囲炉裏の火でピザを焼く!と主張します。

窯のように壁に囲まれていない囲炉裏でピザが焼けるのかな??と半信半疑ですが、試しに熾火の中に入れて焼くことに。妻は70年くらいの歴史があるこの囲炉裏で初めてピザを焼くのを試みた人になりました。


ピザの方の焼き具合は、、思ったより上々。私は真っ黒な炭になってしまって、とても食べられるでものではなくなるのでは、、、と思っていたのですが、いい意味で裏切ってくれました。

産まれた時からこの囲炉裏に集っていた人々はピザを焼こうとも思いませんが、外から来た妻が新しい発想で行動します。そして妻は家族の中でも図抜けてこの古い家の囲炉裏をこよなく大事に思っています。そのような妻を見るとこの人と結婚してよかったと思います。普段の生活では夫を囲炉裏以下のぞんざいに扱うので、小憎らしくもあるのですが・・・。

昭和時代から続く日常を大切にしつつも、平成から令和時代の新しい気風も取り込む心でいたいと思った令和時代最初の朝でした。

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