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札幌~新潟(普通電車・フェリー・折り畳み自転車)

先回の記事の最後に書いたとおり、学生最後の夏休みに学生気分を満喫するため、普通列車やフェリーを乗り継いで、たまに折り畳み自転車に乗って日本海側を南下し新潟まで行ってきました。
札幌を8/13のお昼頃出発。苫小牧・室蘭を経由して太平洋側を海沿いに函館に向かって南下します。札幌~函館までは特急列車で3時間の距離ですが、普通列車では10時間ほど。飛行機では新千歳と羽田を4回くらいは往復できる時間です。
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21:00過ぎに函館に着いたら港に向かいフェリーで青森を目指します。北海道はこの日から天気が悪くなり、素足にサンダル履き・ハーフパンツにTシャツ一枚という格好の私には寒くて辛かったです。軽く雨が降っていましたし。帰省なので衣類の類は一切持たずです。
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フェリーは2等のみのモノクラス編成。私は20代も半ばの年ですが、学生気分を満喫する旅行なので、学生証を提示し学割で乗ります。料金は1100円ほど。お盆前の混雑を避けるためメジャーな東日本フェリーではなくマイナーな青函フェリーを選んだもののさすがにお盆前、かなり混んでいました。混んでいるシーズンの2等大部屋の雑魚寝は辛かったですが、その辺は学生旅行の醍醐味でもあります。23:30に函館を出航します。
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青森港着はAM3:10頃。青森港にはフェリーに乗るための乗用車があふれていました。
日本海側南方面行きの普通電車の始発は6:12。始発まで3時間もあるし、自転車を持っている貧乏旅行学生なら自転車で移動するだろうな、と考え、ペダルを漕ぎ出します。目標は約40km先の弘前市。
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地図は持って来ていなかったのですが、まぁ道路標識を見て行けば何とかなるだろうと思い、南っぽいほうへ向かって真夜中の道路を進みます。程なく国道7号に出て弘前方面の看板を見つけそちらに向かって走っていきます。
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国道7号線は新潟市と青森市を結ぶ国道。実は私の生家から500mほど離れたところを通っているので昔からなじみのある国道です。新潟まで466kmの看板を見て感慨に浸ります。
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周辺はまだ真っ暗。お盆なのか交通量も少なめ。ちと心細い中、国道を走ります。青森~弘前は津軽平野のイメージが強かったので平坦な道かなと思いきや、青森市の末端はちょっとした山道で上り坂をとろとろ登ります。夜も徐々に白んできます。弘前まであと25km。
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国道周辺は水田とリンゴ畑が多くて、たまに集落・街があります。
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がんばった甲斐あって6時前に弘前に到着。弘前は友人と以前に訪れて以来、好きな街です。今回は自転車で来ているのでうろうろしようと思います。街中を見ながらいろいろ回るには自転車が最適の観光手段かもしれません。まずは弘前城を目指します。写真は弘前城東門。
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城内まで移動手段を持ち込めるのも自転車のいいところかもしれません。もっとも城内は砂利が敷いてあり運転しにくいので自転車を押して歩いていましたが。
城内は早朝散歩やジョギングのおっさんおばさん達がたくさんいました。朝に同じ城にいるというだけで親近感が沸くので不思議なものです。お互いに朝の挨拶をします。写真は弘前城天守閣。
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これは最勝院の境内にて。この日はお盆の初日。早朝からお墓参りをする方がお寺を訪れていました。私も本殿にお参りし、旅の安全と境内の写真撮影の許可をお願いします。
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こちらは普通の住宅地の一角にある富田の清水。この水は環境省の「名水百選」に選定されています。住宅街の真ん中にこのような良い水が沸いて、江戸時代の頃からそれを大切にしている弘前市の方々の姿勢は素晴らしいと思います。この水を飲みたいがために青森から自転車でがんばって来たといっても過言ではありません。一飲の価値ありです。写真の一番右が流出口。上流から、飲用、食材を洗ったりする用、最下流が洗濯用よなっています。
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弘前駅前にあったJOPPAL(ジョッパル) ショッピングモールやデパートと言われる複合商業施設の類だと思います。じょっぱりとは津軽弁で「強情張り」という意(青森の居酒屋の女将さんから聞いた。弘前ではちょっと意味が違うかも)。その言葉を商業施設の名前の由来にする姿勢は好き。
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弘前駅前。弘前駅も数年来ないうちに綺麗になったものです。アプリーズの由来は名産のリンゴからでしょう、多分。
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弘前からさらに電車で南下。秋田県に入ります。大館駅で乗り換えのため下車。この辺は比内地鶏ときりたんぽの産地。ホームに顔はめ写真があったのですが同行者がいなかったので顔はめ撮影ができませんでした。ちょっと残念。
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次の電車に乗るまで大館駅で一時間半ほどあったので、駅前を自転車でぶらぶらうろつきます。大館には世界最大の木造ドームである「大館樹海ドーム」があると大学の授業で聞いていたので行ってみます。樹海ドームとときりたんぽ・秋田犬以外の大館の予備知識は無かったですし…。ドームは駅から3キロほどの地点の田んぼの中にどーんと立っていました。
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大館樹海ドーム内部。集成材のアーチ構造が美しかったです。使われている木材は付近の名産・秋田杉。施工は竹中工務店。木造ドームながら中で野球の試合ができるほど大きなドームです。写真の奥に写っているものは野球のバックスクリーン。
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さて大館駅からさらに南下。秋田駅で乗り換えです。秋田駅には車体になまはげの絵が描かれている列車が止まっていました。さすが秋田。一昨年の7月にオープンした男鹿水族館も行きたかったのですがこの日は時間が無くて断念。
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秋田からさらに南下。日本海沿いに山形県に入ります。酒田駅でまた乗り換え。新潟色の汽車を見て、帰ってきたんだなーと実感します。
今回の弘前や大館のような駅周辺の散策には絶大な力を発揮する自転車ですが、電車の乗換えが多かったりする旅行ではその重さが辛くなってくるのもまた事実(^^; 自分が可愛がっている自転車で知らない街を走るのもまた快感なのですが…。この快感は同好の士にはお分かりいただけると思います。
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山形から新潟にかけての県境は海沿いを走ります。小さな漁村の駅に止まりながら南下します。窓からはお盆の帰省客に沸く海水浴場やお墓参りに勤しむお寺の境内が見えます。そういえば青森、秋田、山形、新潟、さらに細かい地方ごとでお墓参りの様式が違うものだなと気づきました。お盆の旅行は人が多くて大変ですがその辺を見て移動するのもまた楽しかったり。
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両親の家の最寄り駅に下車。自転車を組み立て家に向かって漕ぎます。早朝から自転車を漕いだりしていたわけですからさすがに疲れました。新潟で待っていたビールと枝豆がたまりませんでした。
今回の旅のお供は、折り畳み自転車一式(DAHON/Boardwalk 泥除けとサイコンをつけただけのノーマル仕様+輪行用のスリップカバー・結束バンド)とデジカメ(PowershotS1IS+6GBのMD+交換用単三型充電地)、時刻表・駅や博物館のスタンプ押印用バインダー・iPodを入れたリュックサックのみでした。
この季節の日本ではたいした装備もいらないですね。駅のベンチで野宿をしても死ぬことはないですし。ありがたいことです。

コメント

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  2. フェリー&港 ガイド より:

    東日本フェリー東日本フェリー(ひがしにほんふぇりー)は輸送系企業で、主に船舶輸送を行う。北海道を中心に航路がある。経営不振により、2003年6月29日に会社更生法の適用を申請し、現在経営再建中である。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Quotation:W

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