さて、富士登山を自分なりの感想です。あまり登山後の評判のよくない富士山ですが、確かに山としては微妙(山小屋が狭い、人が多い、独立峰なので他の山と絡めた登山ルートに乏しいなど)な所もあるけど、やっぱり一度は登るべき山だと思いました。これらの難点があってもやっぱり日本最高峰の剣ヶ峰に立つこと、あの美しい山容の頂点に立つことはそれなりの価値を感じます。
(関連記事:
富士登山その1~いよいよ登り始める~
富士登山その2~山小屋泊について~
富士登山その3~ご来光から頂上を目指す~
富士登山その4~剣ヶ峰を前に大ブレーキ~
富士登山その5~3776mの剣ヶ峰頂上へ!→下山~)
(↓富士山頂上から見た雲海)
googleなどで「富士山 登山」などを検索し、ここに来る人がいるかと思いますので、実際に行って気になった点、気を付けた点をいくつかあげておきましょう。
・高山病だけでは無く、シャリバテに注意。こまめに行動食を補給しましょう。高山病と登頂することだけに気が回ってしまい、シャリバテに気付かなかったのは失敗した点でした。
・呼吸に気を付け、休むたびに深呼吸。特によく吐くことに気を付ける。呼吸に気をつけるのはダイビングと一緒ですね。
・意外だったのが水の補給の困難さ。山麓に名水の多い富士山ですが山中では水場はありませんでした。それどころか山小屋でも水筒への水の補給が不可能でした。北アルプスのように小屋宿泊者は無料~200円/lくらいで補給できるものと思ってましたが、これは無いです。私は初日分として一人1l強のみしか水を持ち込まなかったので、水に悩まされました。ただ、山小屋は豊富にありそれぞれペットボトル飲料を売っているので、水分不足で死ぬことは無いのですが。。。ちなみに値段としては500mlのペットボトルで5合目~7合目で300円。7~8合目400円。8合目以上500円といったところでしょうかね。体力に自信がある方は多めに水を持ち込んだほうが良いと思いますし、逆に自信が無い方は、全て現地でペットボトルで調達というのもありかもしれません。
・酸素缶は使わなかったので効果はわかりませんが、確かに息苦しいことは息苦しい。一本あったほうが安心な方はお守り代わりに一本持っていくのが良いかも?いずれにせよ、山頂や途中の山小屋でも売っていますが、値段はもちろん麓で買ったほうが安いので、持ち込むつもりなら下界で買いましょう。
・頂上の郵便局は営業時間と営業期間に注意。(2012年は7月14日から8月26日の期間で、営業時間は午前6時から午後2時まで)はがきは山頂の売店でも売っていますが、高い!(例えば五合目で100円で売られていた絵葉書が山頂では300円など)下界で買って持ち込みましょう。また山頂郵便局はかなり狭いので、ゆっくり文を書くスペースはありません。下界で書くか、山小屋での休憩時間等に書いてしまうのがお勧めです。私も山小屋での泊時間中に書きました。
・大砂走りではしゃぎすぎない。登頂の興奮と安堵、達成感から下りははしゃぎ気味。ふかふかの大砂走りを駆け抜けるのは確かに面白いのですが、登りでの足のダメージも蓄積しているので、そこそこにセーブしたほうがいいです。砂走りが終わった後の平坦な道を30分程度歩かなければ下山口へたどり着きません。私は砂走りではしゃぎすぎ、この区間が非常にしんどかった。。。
余裕で登頂する方もいれば途中でリタイアする方もいる富士登山。登頂の成否を握るのはなにより「事前の情報収集と装備・準備」かもしれません。万全の体制で事故や怪我の無いように臨んでくださいまし(^^)
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