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列車の栓抜きでビールの栓を抜く夢を求めて

・・・かつて、列車の4人がけ席の窓側のテーブルにには、センヌキ(栓抜き)が備えられていた。子どもの頃、大人になったらアレで瓶ビールの栓を抜きビールを飲むのが夢だった・・・。

列車のセンヌキと聞いて分かるのは多分25歳くらいより上の、かなりマニアックな方くらいな気もしますが、↑のような会話を職場の友人と交わしたのが3月の上旬の上越新幹線を見に行ったとき。。以来、その夢をかなえるべく盛り上がってしまい、いろいろ検索し調べてくれた鉄分のこゆい友人(彼も物好きなものです)。

千葉の小さな私鉄が国鉄時代のディーゼルカーを動かしていて、さらにセンヌキを売りにしているらしいとの情報をキャッチしました。逆に言うと関東近郊ではあの栓抜き付き列車が国鉄(JR)線上を走っている路線はなさそうとのこと。。。昭和が終わって四半世紀。「昭和は遠くになりにけり」ってなもんで、改めて時の流れを実感します。

それはともかく、千葉のどこかでセンヌキが動いているならこれは栓を抜きに行かざるを得ないというわけでおっさん2名で行ってきました、千葉県。

私の家の最寄り駅のキオスクのドリンク販売コーナー。JRの駅です。改めて飲み物の商品ラインナップを見ましたが、ビン商品どころか、缶商品すらコーヒーとアルコール以外は壊滅・・・。ジュースはペットボトル系が主力の2013年4月現在。
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千葉駅で横須賀線→外房線?に乗り換え。その4人がけ席にはこのような小さなテーブルが付いていました。が、もちろんセンヌキは付いていません。このテーブル上に描かれている円は350ml缶かペットボトルにジャストフィットな感じですね。
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着いたのは大原駅。房総半島の太平洋側にある小さな駅です。JRから小さな私鉄の「いすみ鉄道」というのに乗り換えます。このいすみ鉄道がセンヌキつきの列車を走らせている鉄道。
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いすみ鉄道の大原駅には確かにセンヌキを売りにしている言葉が!!ただしセンヌキつきの列車は観光用?の急行列車。通常の普通列車はもっと新しいそうな。
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と、乗り込む前に夢である「瓶ビール」のセンヌキのために瓶ビールを仕入れなければなりませんが、駅の売店売っているのは瓶のコーラやジンジャーエールなど。ビールは缶で売っていました。せっかくなのでビンで売ればいいのに・・・。
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しょうがないので駅前の街に出ます。こんなこともあろうかとグーグルマップで酒屋のありかを調べてあります。
駅を出て直進した通りと駅前商店街ぽい通りがぶつかるところを左折し歩くこと数分、立派な看板を掲げる酒屋を見つけました↓この写真の立派な看板がかかった酒屋は閉まっていますが、隣に新しい酒屋さんがあり、瓶ビールを2本入手!
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酒屋さんに、横浜から来たこと、いすみ鉄道に乗りに来たこと、センヌキをするために瓶ビールを売ってもらうことなどを話しつつ、隣の古い酒屋さんの話や千葉県東方沖地震でお店を建替えた話を伺いつつ、お店を出ます。お店を出て改めて見上げるこの看板の立派なこと。
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大原駅に戻りいよいよ列車に乗り込みます。

↓こいつが今日のセンヌキマシン。なんとなくこの見た目は新潟のローカル線で見た覚えがある古い汽車で間違いない気がしますが、塗装が新しく綺麗なせいか、昔乗った国鉄やJR発足後のローカル線の悲壮感というかわびしさは感じません。
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季節は折りしも四月。千葉県花でもある菜の花がいすみ鉄道の大原駅でも咲いていました。
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これも懐かしい。いすみ鉄道大原駅で売っていたお茶です。ペットボトルが普及する前はこのプラ容器にティーバッグを入れるのが汽車の中で飲むお茶の定番でした。大原駅の改札の目の前にはこのお茶容器とポットが供えてあってずるい感じでした。これは買わざるを得ないでしょう。このお茶容器が分かるのは30代以上のおっちゃんな気がします。
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さて、お茶と瓶ビールを抱えおんぼろ?列車に乗り込みます。いよいよセンヌキとご対面ですがセンヌキな健在なのか。。。
(つづく)

列車の栓抜きでビールの栓を抜く夢を求めて~続き
国鉄時代の汽車でビールの栓抜きを探す旅の後半戦です。 いすみ鉄道の大原駅から国鉄時代のディーゼルカーに乗ります。 車内に一歩踏み込んだ瞬間、広がっていた風景がコ...

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