石垣島の川平でマンタを見て気分が良いまま、竹富島の北側のサンゴポイントへ。このダイビングは石垣島3日間の最後を締め括るダイビングになります。
海上に岩が出ている様子が分かります。この岩が目印の「三ツ石」あるいは「三ツ岩」と呼ばれているダイビングポイント。右最奥に見えるのは西表島、その手前の島は小浜島。写真左に切れている薄い茶色というか肌色というかの細長い島はサンゴの砂が堆積しただけの島で、大潮の満潮になると水没してしまうので「幻の島」「バラス島」とも呼ばれ、ここに来るツアーもあります。(↓googleの地図では幻の島に接岸中の小型船が3隻くらいいるようです。)
さてこの三ツ石の名物はなんといっても圧倒的に美しいサンゴ。
八重山・沖縄のダイビングの王道はやはりサンゴだと思うのです。サンゴ礁の海に住むほぼ全ての魚、貝やエビ、ウミウシ等々は、サンゴが行う光合成による一次生産に直接的、間接的に依存しており、サンゴ抜きでは生き延びられない生きもの達が織り成す生態系がサンゴ礁生態系です。それならば元気なサンゴというのは沖縄・八重山の海の根幹で、ぜひ見ておきたいものです。
しかし、最近は陸の開発の影響だったり、オニヒトデの影響だったり、台風の影響だったり、海水温の上昇による薄荷だったり要因はいろいろありますが、健康なサンゴが拡がっている場所は八重山でも案外少なくなっています。そんな中美しいサンゴの海が広がっているのが竹富島北~小浜島北の海域でその真っ只中がこの日の最後の締めくくりのダイビングポイントである三ツ石の辺りです。
ここは海に入った瞬間、色鮮やかで圧倒的なサンゴが目に入ってきます。
テーブル状のサンゴ、枝状のサンゴが混ざって、構造も色も複雑な世界が拡がります。サンゴの複雑な構造は、そこが魚や小動物の住みかになります。
こっちは枝状のミドリイシ系のサンゴが一面に。みんなきれいな色をしており元気なサンゴです。その上を泳ぐ魚も圧倒的な数です。
光が入る浅いポイントで、泳いでいてもサンゴの色や形も光の差し込み方で表情も変わり、いつまでも漂っていたい海。
すこし深場に潜ると、岩にへばり付くようなサンゴがいます。相変わらず圧倒的な生物相ですが、浅いところとはまた違った雰囲気。
海上を見上げたら海の中に光が差し込み輝きに満ちます。水の中で鳥肌が立ちました。このような瞬間に出会うため、わざわざ海に潜るのかもしれませんね。
船に上がって、くつろいでいたら、船の近くで次々と鳥が海に。水面下ではおそらく魚たちが襲われていますが、弱肉強食のシビアな世界。潜って水中の様子を見てみたいものです。
これで石垣島のダイビングは終わり。初日に書いた石垣のダイビングで見るべき三つのポイントについて、マンタ、砂地、そして最後のダイビングで美しいサンゴも見られて、ここで3つとも紹介できてほっとしました。
明日からは夏休みの八重山ダイビングも後半に差し掛かり、西表島に渡ります。西表島は石垣島周辺とはまた全然異なるダイビングポイントだらけ。引き続き西表のダイビングも紹介できればと思います!
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