オオワシの存在感に痺れた後はフレペの滝方面へ。先回の記録はこちら。
冬のフレぺの滝はすごいぞ!
フレぺの滝は”乙女の涙”とも呼ばれる滝ですが、冬季は水が完全に凍ってしまう滝です。
妻が独身時代に、冬季に知床を訪れた際に凍ったフレペの滝の青色に感動したとのことで、今回再訪を熱望していました。一方、私も冬季含めフレペの滝周辺は何度か訪れているはずのですが、滝自体にあまりぱっとした印象を持っていないんですよね。
この日のフレペの滝の様子は、、、
妻の記憶が圧倒的に正しい。 フレペの滝を馬鹿にしていたことに対し、ジャンピング土下座で滝に謝りたい。
私が冬季にウトロを訪れた際は天気が悪かったと思いますし、見られる場所から滝まで結構遠いので、夏にはあまり迫力ないなぁ、ということかなと思います。
陽光に当たる部分は真っ白ですが、陰になる氷はなんともいえない青色。流氷と同じ不思議な青色です。
フレペの滝上部。
多分滝の飛沫が飛び散っての造形だと思いますが、自然はなんとも凄まじい造形と色を作るものです。
こちらがフレペの滝本流が凍ったもの。ものすごい巨大な氷柱のような。
それでもこの日は暖かく、我々が眺めている間にもフレペの滝の氷は部分的に何度か崩落していましたし、流れの一部では既に水が流れ始めていました。まさに早春の雰囲気。
妻曰く、初めて見て感動したときの凍結した滝の大きさはこんなもんじゃなかった、、とのこと。
雪の知床連山とエゾシカ
優雅な姿ですが、エゾシカは本当に増えていることを実感しました。今回の北海道旅行でもっとも多く見た動物は、カラスでも犬でも猫でも牛でも馬でもなくエゾシカな気がします。
この日は快晴。
エゾシカたちも眩しいのか目を細めて、こんな表情をしていました。
知床博物館でクラカケアザラシの開きを見る
ウトロにはお昼過ぎまでいて、徐々に北海道の残り滞在時間が短くなっていきます。今日は女満別空港から東京に戻りますので、ウトロから西方面へ向かいます。
2006年に訪問して以来、再訪したいと思っていた斜里市街にある知床博物館にちょっと立ち寄り。相変わらずの動物の剥製の量でさすがです。アザラシの皮を使った鞄や靴なども展示されています。
ちょっと珍しいなと思ったのが↓
クラカケアザラシの開いた皮の展示。クラカケアザラシの特徴である帯のような模様が確認できます。開くとこんな感じだったのか。
あとはこれ。2006年の訪問の時も紹介したゴマフアザラシの骨格標本。2006年と違う点があり…、
2頭の標本の展示になっています。成獣と幼獣。陰茎骨の長さが全然違うのが大人と子供の差でしょうか、体長比で考えてもずいぶん異なる。
知床博物館をすっかり堪能したら、日が傾いてきました。本当に日が暮れるのが早いです。
これから昨日のリベンジで網走湖に向かうつもり。春の日が暮れる前に網走湖に着くためにすっ飛ばしていきます。8割方、空が夜になったころ網走湖に到着。さてアザラシがいるかは例によって別コーナーです。
網走湖を堪能した後は、旅の終わりの終わりの女満別空港へ。
本当に長い一日、濃い三日間でした。女満別空港に向かう車中で同行者と話していたのですが、三日前タンチョウを眺めていたのがもっと遠い昔のように感じます。
女満別空港からは羽田行きの飛行機に乗り込み22時頃東京へ。流氷の観光シーズンの日曜の夜のせいか、飛行機は満席。夜の遅いローカル路線でガラガラかと思っていたのに、意外でした。やっぱり道東の観光は冬ですよね。
飛行機が着陸した東京は、月並みですが道東とは同じ国とは思えないほど光と人が溢れていて、数時間前の道東の風景が幻のような、ふわふわした気分で家路につくのでした。
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