晴れた冬の日、なんと言うことの無い都市近郊の公園をタラタラ歩きながら目に付いた生き物の写真を撮る、、、そんなじいさんじみたことに憧れを持っていました。
私の生まれた新潟や大学の札幌では冬の公園は凍てついており、散歩はむしろ苦痛。。。まずあまり晴れませんし。横浜に来ても何か普段から慌しく公園に行くような時間も無いですし。
が、御用納めも過ぎて仕事はひとまずは休戦モード。そんな欲求を満たすには絶好の日取りです。
冬の公園の散歩。せっかく行くならカモくらいは見たい。野性味はそこそこでいいですが、かといって子どもたちに占領されているような狭い公園ではなく、欲を言えば楽に行けるような車の駐車場も欲しい。
そんな公園無いかなーと思って検索したら、家から車で15分くらいのところに「こども自然公園」というものがあるのを見つけました。池もあるようでカモも期待できます。「年寄りのような公園散歩」をここで決行することにして出かけてまいりました。
横浜市旭区のこども自然公園。典型的な都市公園で、横浜市が管理しています。↑のニーズにはいい感じです。こういうのを求めていました!適度な大きさの池もあるし。駐車場も2時間まで300円。
ランニングしたり犬の散歩をしている人が多数。思い思いに冬の休日を楽しんでいます。
まずは池の周りでカモを追いかけることにしました。カモはまぁカルガモしかいませんでしたが。カルガモもじっくり見ていると面白い。水に潜って底の藻でも食っているんでしょうかね、浮かび上がってくると頭に水玉を乗っけてすまし顔で泳いでいます。よく水を弾く羽毛です。だから鴨鍋にすると脂の玉が浮く理由がわかる気がします。
カモはくちばしから頭に掛けてのラインが可愛い。いつも見て見ぬふりをして泳いでいます。
まるまっこい尻をふりふり水に潜って何かを食ってた。
ふと水路沿いに人気者のカワセミ。初めて行った公園で見られると思いませんでしたが案外増えていますからね。やっぱり綺麗。
人気の少ない公園の通路にはシジュウカラが集まって、街路樹の実を一生懸命食っていました。殻が硬いらしく悪戦苦闘していましたが器用に食べています。
小枝の上に実を運び込んで食べているシジュウカラ。器用なもんです。こういうのをぼんやり20分くらい観察できるのがまた至福のひと時。
寒くて誰も座ることの無い冬のベンチの上にモズのメス(かな?)。こういうの冬の公園ぽくていいですね。ちょっと日が傾いてきてもの悲しい感じがするのがまた“冬”です。
森の梢のほうからキツツキのドラミングのような音がするので、コゲラでもいるのかと思って探したらこいつがいました。タイワンリスです。横浜近郊で増えていると聞きましたし、私自身鎌倉の鶴岡八幡宮でも見かけましたが、横浜の北側の旭区辺りにもいるんですね。外来生物法では特定外来生物に指定されています。やっぱりエゾリスとは違うなぁ。ニホンリスよりは大きいですがエゾリスよりはちっこい印象です。
日が暮れてくると一気に冷え込んできます。人気も少なくなって来ており私も帰ります。鼻の奥がつんと痛くなるような哀愁を感じる強い冬の匂いも堪りませんね。なかなかしっとりとした冬の休日でした。
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