車を降りて石狩川の堤防を登り、河口に向けて歩いていきます。
何故そんなところを歩いているか、前回の記録はこちら。
堤防の上は風が抜けるせいか雪が少なく歩きやすい。しかし先ほどから雪がちらほら・・・。天気が良い内にアザラシを見つけたいところです。
写真は堤防の上から上流方面。堤防は一段高く見通しが利きます。もうアザラシがいたらスパーンと見えるはずです。
今度は河口方面を望む。これから行く方向です。アザラシの同好の士ではいないと思いますが、こんな季節にもうろうろしている好事家が踏んだ足跡がありました。
正面の赤と白に小さく灯台が見えますが、これが石狩灯台。先ほど対岸から見たやつです。写真では小さく写っていますが河口はこの灯台のはるか先。。。先は長いのです。
右手には石狩川本流。双眼鏡でアザラシがいないか確認したり水面のカモの類を眺めたりしながら進みます。
雪原に写る自分。こんなことが出来るのはまだ余裕な証拠。天気もいいし気温も0度くらいなので暖かい。何より風が無いのがありがたい。
石狩灯台に着きました。当然無人。灯台の傍らには「石狩川河口」の碑がありますが海と交わる本当の河口はまだこの先。このあたりから空模様が徐々に下り坂になってきました。。
さらに進んで、灯台の方向を振り返ると、な~んか嫌な感じの雲が海の方向からやってくるような気配が。。。
道も無いので海沿いで河口を目指そうと思い、海岸に出ました。
北海道の真冬の砂浜。冬の砂浜は初めて見ました。岩礁帯はアザラシを探しに真冬でもそれなりに行きましたが、砂浜はなかったですね。当然海は凍りませんから波打ち際には雪が無い。
北側には暑寒別の山々が望めます。山がそのまま海に落ち込んでいる様子がよく分かります。あっちの岩礁にはトドやらアザラシやらの連中がたむろしているんだろうな。
ついに雪に追いつかれて白く巻かれます。方向感覚が分からなくなる。。。
まぁず~~~っと巻かれる程の天気では無いので、焦って動かずその場で待機。今日の足元はやっすいカンジキをはいてきていますが、これがなかなか優秀。長靴では埋まってしまってよく進まないくらいの積雪でしたが、これのおかげでだいぶ楽でした。性能はスノーシューのほうが良いと思います。ただ旅先に持っていくのがスノーシューは案外邪魔なんですよね。和カンジキ(もどき)くらいのほうが携行性はいい。場所にもよりますがアザラシ探しくらいはこれで十分か?
雪が止んだので前進。振り返ってみたら雪の上には自分の足跡しか付いていないのも気分がいい。気分がいいのですがこの鉛色の空は憂鬱な気になるのも確か。
河原の近くに休憩所か何か東屋がありましたが軒下までほぼ埋まっておりました。
しばらくするとまた降ってきてきやがりました。しかし吹雪くと前はおぼろげに見えますが、アザラシ捜索が出来るほどの視界はなくなってしまう・・・。
こんな中一人でいるとやる気が下がってきます。河口はまだ先ですが、日も暮れてきたし薄暗くなってきたし、さてさて、どうしたもんか。
アザラシは見つけていないけど、今日は単独ですし、無理はできないし、川面をアザラシ捜索しながらぼちぼち引き返すことにしました。
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