今日はナウでポップなヤングっぽいミュージックの話題です。といっても柄ではないので歌詞の解釈とか演奏についてはあまり触れませんし、海獣記なので海獣関連のお話です。
今日の歌は至高の海獣ソング・”トドを殺すな” 歌っている方は友川かずきさん。
友川かずき、という名前をどれだけの人が知っているでしょうか?70年代の暑さを感じさせてくれる、カテゴリーで言えばフォークになるのかな?そういうジャンルの歌を歌っている人です。今は競輪解説者や画家としてもご活躍されています。
大学生だった2002年頃に出会い、以来衝撃を受けて聞いています。
出身地の秋田弁の響きが残る絶叫は妙に心に残ります。
英語交じりの歌詞に頼った愛だの恋だのばかりの現代のパンクやロックにはない熱いストレートな歌詞と絶叫、私は好きです。
代表的な歌は「生きてるって言ってみろ」でしょうかね。「生きてーるって言ってみろ! 生きてーるって言ってみろ! 生きてーるって言ってみろ!」と落ち込んでる時に聞くと身に突き刺さる絶叫。
その友川かずきさんの海獣の歌を作っています。その曲の名は”トドを殺すな”。海獣ソングというとやわらかめに聞こえますが、思いっきり激熱な歌です。
「可哀想なトドと可哀想な人間に唄います」という独白のような友川の言葉で歌は始まります。
フォークギターと友川の声のみで歌い上げられるトドの歌。歌詞を一部紹介すると
「北海道の空と海の蒼 かき分けるようにいきてゆく動物たち
役に立てば善だってさ 役に立たなきゃ悪だってさ 誰が断を下したんだよ」
歌詞の内容は今から見ればなんて事のないものです。ただこの歌が出たのは1970年代。当時はエコロジーな21世紀とは違う考え方が蔓延していたのではないかなと思います。
そんな中でのこの歌詞は画期的というべきか世間に反発する若者らしいというべきか。
そして文字にしてしまうと普通ですが、常に友川の想いと秋田訛りが込められています。
「トドを殺すな トドを殺すな 俺たちみんなトドだぜ
おい撃つなよ おい撃つなよ おいおい俺を撃つなよ」
そして友川の絶唱。一節ごとに!を入れたいくらいの絶唱です。歌詞は標準語で書かれていますが私の耳には「おれたてぃゃみんなトドだでぇ!!」と聞こえます。文字にしてしまうと私も違和感を覚えます。
二番もあるのですが全部写すのは気がひけるのでこの辺で…。というより続きの歌詞を聞きたい人いるのか?(^^; まぁ、聞きたい人はCDやサブスクで。おそらくこの人の場合、レンタルでは取り扱われていないです。標準的な大きさのツタヤに友川が置いてあるとは思えねえ。あ、amazonでは取り扱っていました。入門には初期傑作集がお勧めです。「トドを殺すな」も入ってるし「生きてるって言ってみろ」も入ってるし。
追記:「生きてるって言ってみろ」は公式サイトで試聴できました。興味のある方はどうぞ。
他には「口から木綿」、「春は殺人」、「犬」、「桜の国の散る中を」辺りが私は好きです。
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