イギリスから帰国する日。
先回の旅の記録はこちら。
前日までに何とか仕事を片付け、夜は打ち上げをして、日本行きの飛行機が出る夕方まで自由行動です。
最終日は、せっかくイギリスまで来たのにご当地の野鳥観察をしていなかったので、セント・ジェームズ・パークの森や池辺りで水鳥の観察をして、あとはビートルズのルーフトップ・コンサートの地を眺めてくるのと、お土産を買って、ヒースロー空港に向かって帰国しようかなという予定を立てました。
野鳥はじっくり見たいのとやはり早朝だろう、、、ということで日が白んでくるくらいから早起きして行動開始です。
ホテルから滞在中の通勤駅にしていたWest Brompton駅に向かいます。
West Brompton駅前にて。きれい朝焼けで今日も良い天気になりそう。
駅まで来たので、いつもどおり地下鉄に乗ろうとしていたのですが、、、ちょうど都心方向へ向かう二階建てバスがやってきました。
ロンドン都心部は渋滞がひどいので時間をロスするバスによる移動は控えていたのですが、早朝で渋滞も少なさそうだし、風景が見られるし、面白そうなのでロンドン名物の2階建てバスに飛び乗ることにしました。
座るのは眺めも良い二階部分の最前列。バスは都心の住宅街?を行きます。
縁がありませんが高級百貨店のHarrodsの前を通る。
バスをハイドパークコーナーの地下鉄駅の出口がある辺りで降ります。
ここからウェリントンアーチをくぐり、グリーンパークを横切り、バッキンガム宮殿の前を通ってセントジェームズパークの池で鳥を見ようという計画です。
グリーンパークにある第二次世界大戦の記念碑。BEN OKRI氏(調べたところ、ナイジェリアの作家のようです)の言葉が良かった。
希望に満ちた良い言葉ですね。戦争なので敵味方があるとはいえ、残された人や子孫はそんな想いで生きていかないと、戦死された方も浮かばれません。
朝のグリーンパークを歩きます。日も上がってきて、人も少なく緑が気持ちいい朝の散歩。
たどり着いた朝のバッキンガム宮殿。
何日か前に来たときは人で溢れていましたが、さすがに早朝で観光客もまばら。
バッキンガム宮殿、超メジャーなスポットですが、眺めるくらいしかできることは無い。なので、さらっと眺めて、楽しみにしていたセントジェームズパークの水鳥観察です。
何が出てくるかなと思ったのですが、真っ先に目に入ったのがこいつ。
マガン?イギリスだしハイイロガンなのかな?日本ではあまり見ることが出来ないやつかも。人間が近づいても逃げないしアヒルのように家禽化されているような印象でした。
しかし、セント・ジェームズ・パークはなかなかカオスな感じで、生き物がたくさんいます。
人間が散歩する芝生の上を顔のいかつい見慣れないガン系の鳥がウロウロしています。アフリカにいるエジプトガン。アフリカなイメージっぽい。そしてリスがカラスにちょっかいを出されている。
リスがちょろちょろしています。これも人から餌をもらったりすることがあるようで人間を怖がらず、結構近くまで寄ってきます。
セント・ジェームス・パークの池の周りをどんどん行きます。また替わった見た目のカモが・・・。
アカツクシガモ。日本では迷鳥に分類される珍しい鳥。ただ主な分布域は中央アジアのようなのでこれも飼育されている鳥かな?(今写真を見たら足環っぽい物もしているのに気づきましたし。)
今度はガン。
日本に渡ってくるコクガンやシジュウカラガンに似ていると思ったのですが微妙に違う。日本に戻ってきて調べたらイギリスにも渡ってくるカオジロガンというガンのようです。これは野鳥かな?
次に目に入ったのは妙に人間になついている全身白いガン。餌をねだっているように見えます。
これは、ハクガン??日本にも渡ってくるけど、相当レアで環境省のレッドリスト入りしているやつです!ロンドンでは普通に餌をねだって人間に寄ってきていたけど。。。
セント・ジェームズ・パークには他にはペリカンなどもいて、野鳥というよりむしろ飼育鳥の方が多かった印象ですが、鳥を見たい欲求は満たされました。
この公園はよく整備されていてロンドンの都心部の真ん中にいるとは思えないくらい緑が溢れて気持ちいい公園です。散歩をしているだけでも楽しいですし、近くにはバッキンガム宮殿、トラファルガー広場、ビッグベンといった一級の観光地もあるので、これらに向かう際にちょっと寄るくらいでも十分楽しめます。
私のほうはセント・ジェームズ・パークを抜けてトラファルガー広場までやってきました。
昼間も夜も幾度と無く訪れたこの広場とも今日でしばらくのお別れです。
日も高くなってきて、観光客もだいぶ増えてきました。大道芸の準備も始まって観光客の数も増えてきているようです。観光客は生活感がない分幸せ間が出ていて明るい雰囲気をまとっています。そんな広場の風景を見ていると幸せな気分になります。
この広場にはまた何年後かに来たいものです。よく覚えておこうと思い、広場の一角に腰を下ろし人の流れなどを眺めてしばらく過ごしました。
ロンドン最終日の続きはこちら。
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