ロンドン旅行記も長くなってきました。
先回の記録はこちら。
最低限行っておきたい観光地には行けたので、今回は身柄が解放されている夜のロンドンをうろうろした時の記録。
ロンドンには一週間ほどの滞在です。最初の夜に地元のロンドン人も観光客も街に溢れている街の熱気に心をわしづかみにされ、特に目的も無く歩いたり酒を飲んでいるだけでも楽しい街でした。昼間の仕事から解放されたら、毎夜繁華街をウロウロしていました。
レスタースクエア
コヴェント・ガーデンのマーケット
ウェストサイドの辺りを適当に歩き回っていると、大屋根に覆われた美しい左右対称の建物が。コヴェント・ガーデンのマーケット。
レストランや雑貨屋などおしゃれなお店率高めのマーケットでした。
中は大屋根の下、大空間が地階にあり、吹き抜けになっています。
四重奏のフランクなアマチュア楽団がいて、地階では飯を食って、一階からも見ることが出来る。大屋根の下、ここにいる人すべての一体感もあり、やわらかめな白熱な照明もあり素敵な空間でした。
ウェスト・エンドの劇場たち
ロンドンの夜といえばウェスト・エンドのミュージカル!意識しないで歩いているだけでも煌びやかな劇場が立ち並ぶ様子が目に入ります。
こちらは「ハリー・ポッターと呪いの子」を上演しているパレス・シアター。
ハリー・ポッターに興味が無い私でも思わず入ってみたくなる様な雰囲気の劇場です。
こちらは日本でもおなじみ、ディズニーのライオンキングを上演するライシーアム・シアター。
ライオンキングはロンドンでも人気が高いようで劇場の周囲に人が溢れていました。
ノエル・カワード・シアター。「The Inheritance」という作品を上演しているようです。
私は聞いたことが無い作品ですが、それでも結構な人が劇場の周囲に。。
「マンマ・ミーア!」を上演するノヴェロ・シアター。
古そうだけどよく手入れされている劇場という印象です。
ここもものすごい数の人と熱気。まだまだ劇場はたくさんあってそれぞれ感銘を受けるのですが、きりが無いのでこの辺で。
ロンドンに着いて、ホテルに置いてあったミュージカルのパンフレットを見て、これだけの劇場がよく成り立つなー、、、とか呑気に思ったのですが、実際に劇場やその周りに群がる人間の数や熱気を感じ、これがロンドンの文化なんだなと深く納得します。日本にたくさんのマンガやアニメがあって、それが文化になっているように。
そんなものを見せ付けられ、ロンドンの人の熱意を感じると、ミュージカル自体の関心・知識はほぼ皆無の私でも、ちょっと中を覗いてみたくなるぞ。
ノベロ・シアターの「マンマ・ミーア!」は映画にもなっていて、タイトルくらいは聞いたことがありますので、外れは無さそうだし、古そうな劇場の雰囲気がとても良かったので、劇場の中へ。3時間ほどの上演を見ることにします。
劇場の中はこんな具合。
収容人数は多くないし、思ったより小さな内部・舞台だとは思ったのですが、客席は4層に分かれています。建物は小さいので1階席からは4階席は見上げるような感じです。
上演中は撮影禁止なので写真は無いです。もちろんネィティブの舞台で使うような英語なので、周りのロンドン人は笑っていても、こっちにはさっぱりわからんようなこともあったのですが、結果からいえば、これを見ることができたのは非常によかった。たまたま隣に座った20代位のおねーちゃんが劇中の歌を一緒になって歌ったり、周りのロンドン人が最後の舞台挨拶ではっちゃけたりしている様子を見て、ロンドンの文化に触れられたような気持ちになります。
上演が終了して出てくるお客さん。上演が終わったのは23時ほどなのですが、まだ興奮冷めやらぬ様子で、そしてみんな幸せそうな顔をしている方が多い印象でした。
欧州最大の中華街であるロンドン中華街
ミュージカルを見て腹が減ったのでレスタースクエア駅方面へ。ここには欧州最大と言われる中華街であるロンドンの中華街へ。「欧州最大」というのがどのくらいなものか気になるのと、私もそろそろ洋食に飽きが来て、米と醤油や味噌っぽい味付けの物を食べたくなったので。。。
着いたのがこちら。
建物はロンドンなのですが、赤い提灯を下げると一気に中国っぽくなります。あとは漢字の看板と自分を含むアジア系の通行人率が高いのでちょっと異質な感じ。不思議な街並み。
適当に安そうな店に入って、ビールと中華料理を2-3品。久しぶりの米の飯に癒されますが、強烈な印象なのがこの中華料理屋のトイレ。
流し台におしっこするような感じ。複数で利用する場合は丸見えもいいところですな。これはなかなかのトイレぶりでした。ロンドンではこのようなトイレは他では見なかったですし、中国のトイレなのかな。
中華屋で遅い飯を食って、24時近く。店を出て中華街をウロウロしてみますが、そんなに広くは無いようです。横浜の中華街はもちろん、神戸の中華街より小さいか。長崎中華街よりは大きかったけど。ただ人はまだまだ歩いていて活気は凄い。中華街が賑やか、というより劇場がたくさんあってショッピング街もあり中華街もあるこのウェストエンド界隈全体がお祭りのような空間でした。
深夜のトラファルガー広場でLet It Beを聞く
深夜のトラファルガー広場も好きで、滞在中の夜に何回も行きました。上に書いた中華街や劇場で騒がしいウェスト・エンド中心部から比べると若干静かですが、それでも観光客などが深夜でもウロウロしています。ロンドンは比較的治安もよいですし(油断はできないですが)、広場の周辺の建物の雰囲気も最高なのです。
観光客に溢れていた昼間に比べればだいぶ落ち着いた印象。寂しすぎずほどよく賑やか。
広場の北東に面するセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会。
モーツァルトが演奏したオルガンがあるこの教会ですが、この日は深夜にもかかわらず路上でアマチュアバンドがライブをしています。演奏しているのはビートルズ関係の曲が多い。深夜のトラファルガー広場で手ごろな手すりにもたれて、アマチュアバンドの「Let It Be」をロンドン人や観光客を眺めながら聞いていると、異国での孤独感、ビートルズの生まれた国に来ているんだなという実感、名も知らないアマチュアバンドともつながるような不思議な感情等々、お金で買えない筆舌しがたい、このような感情を味わうために旅をするのかもな、とも思います。
昼間に名画を見たナショナルギャラリー。
閉館していますが、建物は夜でも立派。
違う夜はトラファルガー広場からテムズ川を渡って、ウェストミンスター宮殿(国会議事堂)とビッグベン(修理の覆いがかぶさっている最中)を川越しに眺めに行ったりもしました。
深夜のロンドン地下鉄
夜をうろうろした後の帰りは地下鉄。深夜だけど治安は良さそうなロンドンの地下鉄は本当にありがたい存在でした(たまに物乞いは来るけど)。ロンドンの地下鉄は24時間運行している路線もあり夜遅くまで出歩いていてもちゃんとホテルに帰れるのが素敵だなと思いました。
深夜に異国人がカメラを地下鉄で出しても大丈夫だなと思う安心感すらありました。まぁトラブルになるときもあるでしょうが・・・。
ホテルの最寄り駅に着きました。
イギリス人に混ざって小さな地下鉄駅で降りて、コンビニのようなマーケットでビールとお菓子を買い込む。そんな日常っぽい感覚が良いのですね。
夜のロンドンは陰影が増して昼間以上にこの街の魅力を浮かび上がらせてくれます。また行きたいなー、と思います。
旅の続きはこちら。
コメント