さて、大西洋の素晴らしい夜明けを見たあと、私が向かった先は港方面。この港には野生のオタリア(sea lion)が住みついていると事前に情報をキャッチしており、これは”海獣記”としてはぜひ見届けてこねばならないだろう、と鼻息を荒くしていたのです。 港内にはヨットが停泊してあります。いかにも富裕層のリゾート地という雰囲気。
突如、やつらは視界に入ってきました!
何か黒いのが船下ろし場に寝転がっています。。。 あまりにもあっけなさ過ぎる出会いでした。こんなに普通にいるとは。
3頭仲良く転がって寝ていました。実際は相当でかい体なので、あまり近づく気にならなかったです。
朝が早いせいか、まだ寝ていて、たまにプルプル震えたり、鰭を上げてじたばたしたりしていました。タテガミの辺りがごわついていて、皮膚病っぽく見えないこともないですが大丈夫かな・・・。やっぱり野生モノは水族館・動物園モノとは違います。 私がオタリアを眺めていると地元の方も見物に。↓の写真の通り、人間と彼らの間に遮るものは全く無いので、逆にちょっと怖い。
港の近くにあった、何かの事務所。
冬なので閉まっていましたが、水中のオタリアの写真が掲げられている。もしかして夏になったらダイビングショップのようなものが開いて、彼らのいる海域でダイビングとかあるのかもしれません。 時間を変えて港に行ってみると、、、変なところにウンコのような塊が。。。
一頭のオタリアが座って休んでいました。 そして↑の写真の船下ろし場に他のオタリアがいない、、、
こちらは港で魚を捌く漁師?魚屋さん?ですが、この露店の裏に、、、
いました!どうやら漁師さんが捌く魚の頭や内臓、骨などのおこぼれを貰っているようでした。 そういえば港の一角に漁船が溜まっていたから、ここでは漁業が行われているのでしょう。
港の周りには魚料理を出すっぽいレストランが何軒かあったし、私もプンタ・デル・エステでは魚介の料理も食べました。(地場産の魚かどうかはわからなっかったけど。。。) 夜に就寝する前も見に行ってみたら、
彼らも寝ていました。不意の足音のせいか、半目を開けたので、こっちはかなりビビります。スケール感は伝わりにくいですが、人間よりでかいのです。 このときは一頭しかいなかったけど仲間はどうしたのでしょうかね。 日本からウルグアイのここまで遥々行かれる方があまり多いとは思えませんが、一応、地図を貼っておきます。オタリアは海に突き出た桟橋のようなところではなく、陸域の沿岸側にいました。具体的には青い屋根の”「型”の建物がgoogleの地図に写っていますが、その右側がオタリアが寝ころんでいた船下ろし場で、左上にある海に面している細長い白い四角が漁師さんが魚を売る露店です。両者間は歩いても2~3分の距離だったような。
プンタ・デル・エステでオタリアを見て、久しぶりに海獣熱に火が付きました。なのでプンタ・デル・エステはこのくらいにして、次回はよりディープなウルグアイの自然や海獣を求めて、さらに大西洋岸を北上していきたいと思います。
※本稿ではプンタ・デル・エステで見た海獣を”オタリア”と表記しておりますが、正直この海獣がオタリアなのか、私は分かりかねていることを追記いたします。海獣図鑑を見ると、当該海域に生息する海獣としてオタリアとミナミアメリカオットセイの2種が掲載されています。プンタ・デル・エステの海獣もこのどちらかであるとは思うのです。英語のサイトなども何個か読んだのですが、”Sea Lion”と標記しているサイトが多く、これはどちらの種も含むアシカ科全般の生物を指す言葉なので、オタリアかオットセイかなんとも言えないのです。上の文中でオタリアと表記したのは、オタリアのほうがミナミアメリカオットセイより大きいようで、実際にこの個体たちを見てみると人間より大きく、ずいぶん迫力があったので、より体が大きいオタリアの方か、、、と思ったからに過ぎないのです。正直よく分からないです・・・。
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