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【海獣本】「海獣図鑑(荒井一利=文 田中豊美=画)」を購入&レビュー

アザラシアシカセイウチのみの類を扱っている海獣図鑑が発売されました!

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ついに出たか、、、というより、初版が2年前の2010年のようなので、情報をキャッチするのが遅くなり、アザラシマニアとしては汗顔の至りです(^^;

表紙はこんな感じです。

内容はとーっても濃い。

日本で見られるアザラシはもちろん、世界のアザラシ科全18種・アシカ科全16種・セイウチ科1種がすべてカラー写真+カラーイラストで紹介されています。

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↑全アシカ16種と全アザラシ18種を並べた大きさ比較コーナー。こういうポスター欲しいですね。クジラ・イルカでは有るのに

文章は海獣界の雄・鴨川シーワールドの荒井一利園長で、イラストは田中豊美さん。イラストも丁寧に描かれています。なんというか本自体が非常に丁寧に作られている印象を受けました。例えばゴマフアザラシのイラストがゴマフアザラシを紹介するところ、アザラシの生態を紹介するところ、鰭脚類を紹介するところといった具合に何カットか入っているのですが、それぞれが使い回しではなく別の絵を使用されているのです。

文のほうも(まだ全部読みきれていませんが)鰭脚類の生態からアザラシ全般の生態、それから各種ごとの生態や分布等などが解説されています。写真のほうも日本から見ると珍しい南半球に暮らすロスアザラシやヒョウアザラシ、ウェッデルアザラシなども載っており、しかもちゃんと生態の解説がゴマフアザラシやゼニガタアザラシなどのメジャーなアザラシとと同レベルで繰り広げられています。私は海外アザラシは国内生息種に比して興味が薄いのですが、それでも非常に興味深い。

一応、子供向けの図鑑だとは思うのですが、内容は比較的難しいので大人の海獣好きな方でも十分読み応えがあります。、、、というか普通の子供が内容を理解するのは無理ではないかな。。。(^^;

私は東京駅至近の丸善丸の内本店で購入し、東京駅から家近くの駅まで電車で約40分かかるのですが、1/3も読みきれなかったほど内容が濃いのです。例えば、本の冒頭近くに「約2800万年前にアメリカ西海岸で誕生した「エナリアークトス」(→19ページ)という動物が、鰭脚類の祖先と考えられています。・・・」といった調子で表現されているわけです。”アザラシの祖先は犬や熊の仲間です”とかではなくこのレベル(^^; この解説がはたして子供向けかどうかは置いておいて・・・。

私は良書としてアザラシファンにはおすすめできる本だと確信しますが、一般世間的には間違いなく奇書の類に入る書籍と思いますので、興味のある方はお早めにお求めされたほうがよいかもしれません(^-^;) 2年経っても初版が東京の真ん中の本屋で売られているわけで、重版は厳しいかも・・・。

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