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【海獣記】日本の海獣飼育のパイオニア「伊豆・三津シーパラダイス」へ

夏も盛夏を過ぎ、3歳の娘が「カワウソを見たい」とせがむようになりました。先日訪問した油壷マリンパーク新江ノ島水族館でカワウソ付いているので、その影響もあるのかもしれません。

コロナウィルスの感染リスクもなかなか減らない中、公共交通機関を使う移動はやはり避けたいので、自分の車で日帰りできる関東近場の水族館に連れて行こうと思います。

今回は以前から私も気になっていた”伊豆・三津シーパラダイス”を訪問することにしました。静岡県沼津市、伊豆半島の西側付け根辺りにある水族館です。

西武グループ資本で伊豆で鉄道を運営する伊豆箱根鉄道グループが運営する水族館。我が家からは東名高速を使って2時間ほどの距離です。

遊ぶ!学ぶ!ふれる!伊豆・三津シーパラダイス【公式】|みとしー
静岡県沼津市にある伊豆・三津シーパラダイスは遊ぶ!学ぶ!ふれる!の魅力がつまった水族館。アシカやイルカのショー、魅力あふれる海の生き物が見られる常設展示、子供が...

あまり知名度は高くない水族館だと思いますが、老舗の水族館で、海獣飼育に関しては多くの実績を持っている水族館。

”海獣記”を名乗っておきながらこれまで訪問しなかったのは若干怠慢だなと思っておりました。

とはいえ、なかなか何かのついでに寄るような立地ではないので、今回はこの水族館を目的に出向くことにしました。三津シーパラダイスの海獣飼育の話も織り交ぜながら、訪問した様子を紹介したいと思います。

海獣の飼育実績がすさまじい「伊豆・三津シーパラダイス」

伊豆・三津シーパラダイスの正面エントランスに掲げられているイルカのレリーフ。これ自体結構な年季がありそうですが、、、。
左下をよく見ると「イルカ飼育発祥の地」とあり、その下には「伊豆三津シーパラダイスは1930年(昭和5)年に三津天然水族館として開館した、世界最初のイルカ水族館です」とありました。何気ないレリーフですが、結構すごい内容が掲げられているのです。
↑写真では「三津」に「みと」とフリガナが振ってあります。私も最初は「みつ」と読んでいました。。。

チケット売り場前に会ったラッコ飼育の歴史パネル。
今はラッコは飼育されていないようですが、こちらが日本初のラッコ飼育施設のようです。そういえば現在、ラッコを飼育している水族館はずいぶん減ったようにも思います。そして日本初でも1980年代からだったようで、日本のラッコ飼育の歴史は40年余。思ったより短いな、という印象でした。

そして現在の三津シーパラダイスでも多くの海獣が飼育されています。
アシカとアザラシを同一プールで飼育。そしてアザラシ・アシカ・オットセイの3種を混同飼育しているのを見るのは私も初めて!

後ほど写真も出てきますが、このほかにもイルカやトド、セイウチも飼育しています。鰭脚類3科(アザラシ科・セイウチ科・アシカ科)をコンプリートしている水族館はなかなかありません。関東近辺では鴨川シーワールド・八景島シーパラダイスくらい?全国でもおたる水族館とあと数園館くらいでしょう。そのくらい海獣に関しては三津シーパラダイスはすごいのです。

のびのび暮らすアザラシとアシカたち

こちらの海獣飼育で気に入ったのはアザラシとアシカが一緒に暮らすプール。海の一部を区切って作られていて、こんな具合。
砂浜に転がっているのもいれば海の中を泳いでいるのもいます。波打ち際でコロコロしているのもいました。自由に暮らしている感じが良いですね!


砂浜に上陸しているキタオットセイ。

一緒になって暮らすゴマフアザラシとカリフォルニアアシカとキタオットセイ。野生下ではありえない光景だと思いますが、結構仲良くやっているようです。

アシカプールの隣はイルカプールで、ネットで仕切られていました。フロートの上でくつろぐキタオットセイ。

こちらは泳ぎ回るカリフォルニアアシカです。   

餌を与える時は各種ごとに?場所を変えているようでした。
水族館建屋の対面側で餌をもらうカリフォルニアアシカたち。

三津シーパラダイスのプールは海岸を仕切って入ってきているので、フレッシュな海水も入ってくるのですが、水と一緒にいろんなものも入ってきます。

溜まるところには木や草の根も浮いていました。今年は雨が多いしいろんなものが流れているのかも?細かいごみなども入ってくるかもしれませんし、そういった面では屋内プールよりも外の海の影響をダイレクトを受けやすいかもしれません。wikipediaの当館ページではかつて飼育していたシャチが小さな異物を誤飲したことが引き金となって死亡した事例が記載してあります。海の環境保全について考えさせられます。


仲良く泳ぐゴマフアザラシ・カリフォルニアアシカ・キタオットセイ。左上に柵のようなものがありますが、これは、、、、。


この中にはペンギンたちが!自然の石や砂の上で暮らしているので、素敵にも思いますが、一方で牢獄の鉄格子のようにも見えます。今までの私が見てきた他の水族館や動物園のペンギン展示とは一線を画す展示形態。写真上部の橋の上からペンギンを見下ろせます。


波打ち際で遊ぶカリフォルニアアシカたち。

海で区切ったプールで海獣を飼育しているのは、ここ以外にはおたる水族館くらいでしょうか。三津シーパラダイスのプールは小樽のよりも自然の地形が残されているようにも思いました。やはり広々していて海獣たちも自由に暮らしている印象を受けました。

ショーで人気の海獣たち

三津シーパラダイスは海獣のショーも力を入れています。

トド。でかい。さすがアシカ科最大種。

アシカの仲間では、トドの他にもカリフォルニアアシカもショーに出演していました。

イルカではカマイルカ。イルカといったらやっぱりジャンプ。

ジャンプは高い!

そして場所を変えてバンドウクジラのステージもあります。
これもジャンプが高い。

その他(セイウチ・カワウソ・マダイやブリの餌やりなど・・・)

その他の展示で気になったものを何個か。

鰭脚類3科の一角を占めるセイウチは水族館本館の屋内暮らし。
屋内プールは暗く、セイウチは泳いでいて、そして大きいのでなかなか撮影に難渋します。海獣サイトとしては尊顔を載せたいのですが、あまりいい写真じゃない。。。


娘が見たがっていたコツメカワウソ。最近の流行で三津シーパラダイスに入ったのでしょうか、増設した雰囲気のスペースにいました。

しかし、娘がカワウソや海獣、イルカショーなどより反応していたのがこれ↓

お魚に餌をあげるコーナー。


広いプールにマダイとブリが放たれ、プール(もはや生け簀のようなものでしたが)上の浮きフロートから魚に餌を上げることができるもの。

これらの養殖生け簀が多い駿河湾の水族館らしい展示です。

タッチプール。ヤドカリとかヒトデとかが、子供たちにいじり倒されて、くたびれた様子で入っているのがこの手のプールの定番な気がしますが、三津シーパラダイスではこんな大物が。

タカアシガニ。。。三津シーパラダイスではタカアシガニ。現生の節足動物では世界最大になる種です。確かに伊豆半島の駿河湾側はタカアシガニの水揚地ではあります。娘も臆することなく触っていますが、娘の手と比べてもなかなかな大きさであることがお分かりいただけるかと。確かに子供たちもちょっと触るくらいで遠慮しそうです。

まとめ

初訪問だった伊豆三津シーパラダイス。最初は読み方も怪しい状態で行ったのですが、なかなかの海獣クオリティでした。施設自体は昭和な感じで1970~80年代あたりの匂いが濃厚にありますが、なかなかどうして展示は見ごたえのあるものが多く、施設の雰囲気もいい味になっている施設でした。大迫力の大きな水槽や最近の施設にあるような華やかさはありませんが、それでも施設の頑張り次第では長時間楽しめる施設になるんだな、と改めて思った次第です。(私が海獣好きという点もありますが。)

新型コロナウィルスの影響で一部イベントが取りやめになっていたり、飲食施設が閉まっていたり、マスク着用や手の消毒を求められています。我が家もご飯が食べられず昼食難民になりました。訪問時にはぜひ公式サイトも確認してください。

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