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礼文島から稚内への夕方の日本海航路~2022年5月北海道日本海側アザラシ紀行⑩~

名残惜しいですが、エクストリーム・アザラシ礼文島滞在を終え、北海道・稚内港へ戻ります。

(礼文島のアザラシ記録はこちら↓)

礼文島・香深港に入港する稚内からやってきたアマポーラ宗谷。礼文島に25分間だけ滞在し、折り返し稚内行きになります。見た目のバランスが良いきれいな船です。

着岸して慌ただしく乗客の入れ替え、貨物の積み下ろしをして定刻17:05に香深港を出港。私も乗り込みます。

日の長い5月とはいえ、出航時には太陽はだいぶ傾いてきました。この船が出ると香深港は翌朝まで船はなく、一層暮色が強くにじんでいるように思いました。

甲板に出て、小さくなっていく礼文島をぼんやり眺める。朝に入港して、9時間ほどで一通り回ったかなと思いますが、あまり落ち着く時間はなく、帰りの船でほっと一息をつくような。礼文島にもっといたかったな、と思います。島を出るときは大体どこの島でももっといたかったなと思うのですが。

ゆっくり何日も滞在したいと思う一方で、しがないサラリーマン生活をしていると厳しい。礼文島は船が欠航になると島に閉じ込められることもあり、長期滞在の予定は立てにくい。来島するのは航空網や高速道路網の発達によって比較的容易になったと思うですが、長期滞在が難しい。また礼文島には来るとは思うのですが、やっぱり日帰り滞在の可能性が高いのだろうなぁ。。。と。

なので、この島に何日も滞在するというのは、私から見ればとてもぜいたくな話。俗世を忘れて1っカ月くらい滞在したいものです。。。

さて、デッキから見える礼文島が小さくなってきたので、船内へ。アマポーラ宗谷は2020年就航の新鋭船。もちろん乗るのは今回がはじめて。2等の絨毯席もこんな具合で利尻島・礼文島にちなんだキャラクターが描かれて区画分けされていて楽しいです。

サケの区画。奥はアザラシ区画。

客室が日の光でオレンジ色に染まったころ、再びデッキに出ます。遮るものもない沈んでいく夕日を眺めるのは久しぶりだな。

やることもないのでずっと眺めていますが、これはこれで素敵な時間。空の表情も刻々と変わり、オレンジが濃くなり、さらには青くなっていくのですが、海の表情も青から黒く、夜の海になっていきます。

宗谷湾に入るころ、夕日の反対側に大きな満月が浮かんでいました。この日は大潮です。

残照の稚内港に入港です。

中央の大きい建物は、サフィールホテル稚内(旧・稚内全日空ホテル)。客室の明かりが少ないのがきになります。コロナでやっぱり苦しいのかな、、、。頑張ってほしいけども。私はもっとやっすい所に泊まっているけども。。。

着岸して下船すると、すっかり夜。港からホテルに向かって稚内の街中を歩いていると、きれいになった稚内駅がありました。

初めて稚内に来たのは鉄道で、降り立ったのは稚内駅でした。入学試験を受けた大学が札幌にあり、その試験が終わったその足で北海道旅行に出たのですが、最初の目的地が稚内。当時は札幌と稚内を結ぶ夜行列車があり、それに乗って稚内に来たのです。当時はインターネットもなかったですし、夜行列車の窓の外は真っ暗でこの先に街があるのだろうかといったような想いでたどり着きました。そんなこともあり稚内駅は感慨深い場所です。

稚内駅は最近建て直されたようで、きれいになっているのですが、鉄道駅としての機能は以前の駅舎に比べればかなり削除されたようで、最近の鉄道の凋落ぶりを象徴しているようで寂しいですが、私自身も大人になって車の免許を取得してレンタカーで稚内に来ているので偉そうなことは言えない。。

若干しんみりした気持ちになり、夜の稚内の街を歩き、セイコーマートで夕飯と寝酒を買って、ホテルへ。

北海道アザラシ旅行の3日目はこれで終了。翌4日目は今回の旅行の最終日になります。

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