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おたる水族館のマスコットキャラクター・タコのはっちゃんとななちゃんに関する一考察~本当の足の数や2体の位置取りの謎などについて~

北海道最大の水族館にして、日本最大級の海獣飼育規模を誇る海獣王国・おたる水族館ではありますが、そのマスコットキャラクターは、タコをモチーフにしたはっちゃんとななちゃんであります。マスコットのはっちゃん像とななちゃん像はまるで寺社の門にある守護神のような立ち位置でおたる水族館の入り口に鎮座して毎日お客さんを出迎えています。

おたる水族館の入り口前に配置されているタコのななちゃん(左)とはっちゃん(右)の像。2024年3月撮影

私が最初におたる水族館を訪れた2004年7月も既に水族館の入り口にはこの2体の像が設置されおり、2024年現在も変わらず、少なくとも私がおたる水族館を訪問している約20年に渡って、はっちゃんとななちゃんはず~~~~っとおたる水族館の入口に配置されているのです。

今回は、はっちゃんとななちゃんの長年の守護神ぶりに敬意を表して、この2体について色々な角度から光を当ててみようと思います。おたる水族館はアザラシや海獣、他の水生生物の展示も素晴らしいのですが、おたる水族館を訪れた際には、入り口前に鎮座するはっちゃん・ななちゃん像にも蒸し暑い眼差しを注いでください。

(初級)はっちゃんとななちゃんの見分け方

まずは基本的なことから。はっちゃんとななちゃんの見分け方です。タコの像の2体のうちどちらがはっちゃんで、ななちゃんか、、、ですが、これはとても簡単。

青色がはっちゃんで、ピンク色がななちゃんです。2体とも足元に「像に載らないでね」という趣旨の注意書が貼り付けられているのですが、そこにも名前が書かれています。

「ななちゃん」の名前はカッコ書き。はっちゃんはカッコなしの記載。

タコのはっちゃんとななちゃんが、人間が水中ダイビングする時のような装備を装着しているのはなぜ?

タコのはっちゃんとななちゃんは、背中にタンクを背負って、人間のダイビング用のマスク(水中メガネ)とスノーケルを装着し、さらには口にレギュレータを咥えているような姿。さらにはダイビング用のドライスーツを着て、ウェイト(重り)ベルトを腰に巻いている様子。まるで人間が水中にダイビングする時のような装備を装着しているのです。

思えば海で生活をしているタコが、海に入るときに人間がダイビングをするときのような恰好をしているのは妙なものです。

この2体がこのような格好がしている理由ですが、「タコのはっちゃんとななちゃんは海で暮らしていたのだけど、海から上がっておたる水族館のマスコットキャラクターになったので、人間が水中に潜るのとは逆に、タコが空気中で暮らすためにダイビングのような恰好をしている。なので背中に背負っているのは空気タンクではなく、海水のタンクを背負っている」という設定を、かつてどこかで見たか聞いたような覚えがあるのです。ただ、とってもあやふやな記憶で、現在インターネット上でその辺りの情報を検索しても引っかからない。。。なので、眉唾の可能性ありなのですが、ご参考まで。(どなたか真相をご存じの方がいたら、ソースとともにぜひご教示ください。。。)

タコのはっちゃんとななちゃんはオス?メス?

タコのはっちゃんとななちゃんに、雌雄の設定はあるのでしょうか。

タコの雌雄は足の吸盤の並び方・大きさで雌雄を区別するそうで、吸盤が大きめでバラバラなのがオス、小さくて整然としているのがメスとのことです。これを踏まえて改めて2体の像を見てみましょう。

ななちゃんの方が足の色は若干色は薄いけども、吸盤の数自体に2体の差はなさそうなので、2体は同性か?吸盤自体の数が少なく、雌雄は何とも言えない。。。吸盤からの雌雄判別は難しそうです。

ネットで検索しても、はっちゃんとななちゃんの雌雄に関する情報は発見できませんでした。(2024年5月現在)

タコのはっちゃんとななちゃんの足の本数と真の脚数に関する考察

続いてはっちゃんとななちゃんの足に関する考察です。

はっちゃん像もななちゃん像もぱっと見た感じの足の本数は8本です。2体とも、人間の上腕のように足の2本が体の左右上部から1本ずつ生えていて、脚部に前方向に3本、後ろ方向に3本の足があり、計8本。これははっちゃんも、ななちゃんも同じ。ななちゃんだかといって足が7本ということはありません。

ただ真の脚数は8本ではないことに気づいてしまいました…!

横から見ると真の脚数は4脚。おたる水族館は冬期は閉園しますし、また日本海沿いに立地していますから、冬季ははっちゃんとななちゃんはおそらく屋内に退避され、春になると出てきます。また台風や暴風の時も館内に退避されたりするかも。

そのような作業時に真価を発揮するのが、真の脚だと思われます。

タコのはっちゃんとななちゃんの立ち位置に関する日本の宗教的見地からの一考察

はっちゃんとななちゃんを考える上で最も悩ましい課題が、2体の位置取りです。つまり、どちらが左でどちらが右が正しいのか、という点。

「このコーナーの一番上の写真では、はっちゃんが向かって右、ななちゃんが左にいるでしょー」となるのですが、これまで私が撮りためてきた以下のはっちゃんやななちゃんの写真たちをご覧ください。

2012年だけ、はっちゃんが向かって左、ななちゃんが向かって右。あと他の年ははっちゃんが右、ななちゃんが右。

「2012年だけ置く場所を間違っていたのでは?」と片付けたくなりますが、物事はそんな単純ではありません。

2024年におたる水族館内に設置されていたスタンプの図面は以下のとおり。

はっちゃんが左で、ななちゃんが右!2012年と同じ配置。

以下のFMおたるの「おたる水族館の歌」のyoutubeの動画でははっちゃんが左、ななちゃんが右。これも2012年の配置と同じ。

FMおたるのyoutubeチャンネルに上がっていたおたる水族館の動画。6秒にはっちゃんとななちゃんが写っています。マスクをしているのでコロナ禍時代の撮影か。

果たして、はっちゃんが左にいるのが正解なのか右にいるのが正解なのか、悩ましいことがお分かりいただけるかと思います。「案外おたる水族館が適当に置いているんじゃね?」という悪魔のささやきは飲み込んで、はっちゃんとななちゃんの位置関係を考察していきましょう。

日本古来の宗教的風習として建物の守り神として門に2体の像を置く慣習があります。具体例は神社の狛犬だったり、お寺の門にある仁王像だったり、皆さんもご覧になったことがあると思います。はっちゃんとななちゃんもおたる水族館の前に対になって配置されていることからも、このような邪悪なものが館内に入らないよう退ける門番の役割を担っていることが窺えます。

狛犬も仁王像も、対になっていますが、その左右にはしっかりとした違いがあります。つまり口を開けている「阿形(あぎょう)」像と、口を結んだ「吽形(うんぎょう)」像で対になっているのです。「阿吽の呼吸」という言葉がありますが、あの「阿」と「吽」です。そして阿形像と吽形像の位置関係ですが、通常、向かって右側に阿形像、左側に吽形像を配置します。

となると、はっちゃんとななちゃんの二人のどちらが阿形像でどちらが吽形像かを特定すれば、正しい位置取りが分かるはず。改めてはっちゃんとななちゃんを眺めてみましょう。

はっちゃんもななちゃんもレギュレータを咥えているので、開口しているのか、口を閉じているのかよくわかりません。。。しかし手(本当は足)を上げているのは左右逆になっています。

阿形像と吽形像は口の開閉の他、腕の位置でも見分けることができます。阿形像は左腕を高く上げ、右腕を下げている。吽形像はその逆で右腕を高く上げ、左腕を下げています。

南大門 - 東大寺
南大門 Nandai-mon (Great South Gate) 国宝 鎌倉時代 ●なんだいもん

この法則をはっちゃんとななちゃんに当てはめると、左手(足)を上に掲げるななちゃんが阿形像、右手を上に掲げているはっちゃんが吽形像になります。

なお、阿形の「阿」は、宇宙の根源や永遠を象徴する文字であり、ものごとの始まりの意味。一方、吽形の「吽」にはものごとの終わりの意味があり、タコのななちゃんが物事の始まり、はっちゃんがその終焉を象徴しているのです。あの像にはそんな深い意味が込められていたんですね。

以上、日本の宗教(神道・仏教)的見地からは向かって右側にななちゃん(阿形像)、左側にはっちゃん(吽形像)がいるのが正しい。つまり2012年(↓画像)や公式スタンプの配置が正解になります。

ただ、この阿形像、吽形像の配置は絶対的なものではなく、逆になっていることもままあるそうな。例えば、おそらく日本で最も有名な仁王像であり上の方に参考画像として掲出した東大寺南大門の国宝の金剛力士像は、向かって左に阿形像、右に吽形像となっていて通常とは逆配置になっています。

もしおたる水族館に行って、はっちゃんが向かって右側にいたら「今回は運慶・快慶が作成した国宝/金剛力士像にならった東大寺南大門系の配置か」と納得しましょう。

はっちゃんとななちゃんの視線の先にあるものは・・・

おたる水族館は行ったことがある方はご存じだと思いますが、おたる水族館は海岸から少し高くなったところに入口があります。よってはっちゃん・ななちゃん像周辺は眺望が開けています。

はっちゃん・ななちゃん像の眼下には小樽市祝津漁港があり、その先は日本海・石狩湾が広がっています。

はっちゃん・ななちゃんは目の前に拡がる海に帰ることもせず、私がおたる水族館に通い続けた20年間はもちろん、それ以上の長さのおたる水族館の守護神を務めています。海の側で冬は強烈な季節風が吹き込むおたる水族館でのお務めには頭が下がる思いです。

そして石狩湾の先には、北海道最大の都市・札幌の建物ビル群も見ることができます。はっちゃんとななちゃんは今日も道都・札幌を守護するように見つめ続けているのです。

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