(*音のない動画は、風の音などが大きく入っていたため音声を消したものです。)
流氷観光シーズンの真っ 只中である2月中旬に紋別に行ってきました。今回の訪問ではとっかりセンター以外にも流氷砕氷船のガリンコ号に乗り込み、流氷の上に転がっているアザラシ を見つけてやろうと意気込んでいました。
2月17日に滞在先の阿寒湖から猛吹雪の日勝峠を越え、根城の札幌に戻り、調子が悪く修理に出していたデジカメをキヤノン札幌SCで受け取ったりその他 の雑用を片付けたりしたあと、翌2月18日の早朝に札幌を出発、これまた猛吹雪の浮島峠を越え、午後3時頃紋別に到着、ぬぼ~っと、とっかりセンターに入場しま す。センターのとっかり共はすっかり冬仕様、ずいぶん丸くなっていました。またさすが流氷シーズンでして、とっかりセンターのお客さんの数も普段の数倍、大いにに ぎわっていました。
センターの中では、アザラシの配置がずいぶん変わっていたのがまず目に入りました。以前オスゴマフだったプールにメスのゴマフが…と書いてもややこしい ので下に2分くらいを掛けて作った簡単な図を用意しました。
これが以前のとっかりセンターのアザラシ配置図。
縮尺はめちゃくちゃな簡略図なので参考程度に。
これが現在の配置図。
一ヶ所にまとめて入っていたメスゴマフが3ヶ所に分散されていました。バックヤードにはワモンのほかにオスゴマフのグーグとアタック が入っており、さらにもう1頭か2頭が入っていたかもしれません。
メスゴマフを分散させ た理由は、メスは目が弱いらしく眼病対策のためとのことです。オスの目はメスの目は丈夫だそうです。
動画(548KB)
プールの壁の一部がガラスになっていて水中の様子を見ることができる部分で撮影したメスゴマフの動画です。
ふにふに泳ぎながらカメラを見つめ返してきました。
動画(685KB)
これも左と同じメスゴマフ。以前ここに暮らしていたオスゴマフは客を見向きもしていませんでしたが、このメスゴマフは寄ってきてくれて嬉しかったです。 これ誰でしょうか?
コムケやハナコではないのはわかるのですが…(^^;
プールの中で宙返りするメスゴマフアザラシ。
下から見上げると水面には氷がたくさん浮いていました。
流氷の海を泳いでいるみたいです。
同じく水中のアザラシの後足。足をクロスさせていました。
水面上から見るとプールはびっしり雪と氷に覆われています。
このような人間が落ちたら数分で凍死してしまいそうなプールなのにアザラシは平気そうに泳いでいます。
はい、いつものセンターの給餌風景。
オスゴマフですね。オスは繁殖期に入りかけでして、ぶーぶーうるさくなりつつありました。周りのアザラシを蹴散らして餌をもらおうとします。メスより荒々 しいですね。
動画(723KB)
職員さんが餌入りバケツを持って近づいてきたのを見て餌をもらえるのかと思いプールから出てきたメスゴマフたち。
彼女たちの目論見は外れ給餌解説はオスゴ マフたちの番でした。
餌をもらうオスゴマフを見るやころころ転がってプールに戻るメスゴマフたちの動画がこれ。上の画像で手を広げているのが食いしん坊コ ムケ。センターでは 職員さんの物音がするとアザラシがプールから飛び出てくるのが日常風景です。
この日は遅く到着したので消化不良気味ながらもとっかりセンターを後にし、翌朝のガリンコ号航海に備え早めに就寝します。
翌2月19日は午前中に流氷砕氷船のガリンコ号に乗ったりオホーツクタワーで野生アザラシを見たりした後、(その様子もサイトで紹介しておりま す。そっちの コーナーもよろしくお願いします。ガリンコ号&タワー紹介ページへはこのページの最下部からリンクを貼ってあります。)午後一時頃にとっかりセンターに入 場します。前日はゆっくりアザラシを眺められなかったのでじっくりしっぽりアザラシを観察します。
動画(387KB)
氷の上を這いずった後水中に戻るメスゴマフアザラシ。
プールに張った氷はアザラシが乗ることができるほどの厚さです。
動画(763KB)
こちらはアゴヒゲアザラシと同居するメスゴマフの様子。
職員さんの気配がすると餌がもらえるのかとそわそわしていました。
バックヤードに移ったワモンアザラシのモンちゃん。
ちょっと見難い位置に暮らしていました。
動画(1.38MB)
ワモンアザラシの子供のみにら。
カメラが気になるのかジャンプして飛びついてきました。
ミニラも冬仕様になっておりこの頃よりずい ぶん肥えました。
センターの屋外で門番をしていたこのアザラシオブジェも
センターの内側に移動していました。
行くたびに彼らの置いてある位置が異なるような気がします(^^)
センターも流氷シーズンで混雑しているのでお客さんが多く、精力的に給餌解説を行っておりました。給餌解説は通常、1日5回なのですが、かなり回数を増 やしているようでした。
動画(1.36MB)
お馴染みのメスゴマフの給餌解説風景。
サボっているのがポツポツいるのもおなじみの風景です。
動画(2.28MB)
世にも珍しいア ザラシのおならの音が収録されている動画。
おならをしているのは体重チャンピオンのキテ。
センターのアザラシは気ままに生きているのです。
ちなみに上の静止画はコムケです。
動画(2.27MB)
やる気のまったく無いキテとやる気のありすぎるコムケ。
この職員さんの手に顔を押し付けているのがコムケです。
長い糸を引く涎をたらしていたツバサ…だったかな。
ゴローンと仰向けになっておなかを見せているときのアザラシの表情。写っているアザラシはハナコ。気持ちよさそうに目をつぶっていました。
動画(5.39MB)
メスゴマフがプールに戻る風景。
メスゴマフは三ヶ所に分けられているので、
アザラシも家に帰るまであっちに行ったりこっちに行ったり大変です。
引率の職員さんも大変そうでしたが…。
動画(159KB)
氷の上に投げられたもののアザラシに気づかれなかったオオナゴをウミネコが奪う風景。アザラシたちはウミネコには眼もくれず職員さんに餌をねだっていまし たが…。
動画(690KB)
コチラはバックヤード暮らしのオスゴマフ・グーグの給餌解説風景。グーグは通常の給餌解説広場外での解説です。
雪の上も鋭い爪でぐいぐい登り ます、と書きたいところですが、技術よりも根性で登っているようなもんです。思わずリズムを取ってしまいたくなるようなグーグの雪山登山。
動画(595KB)
グーグは職員さんとマンツーマンで給餌解説をしていました。
やはり氷や雪の上のほうがアザラシは絵になりますね。
これもグーグの給餌解説風景
年長アザラシだけあって余裕と貫禄に満ちた給餌解説でした。
雪にまみれたグーグの後足
動画(750KB)
子供ワモンアザラシのこむすび。
12月のクリスマスイベントで 弱冠1歳ながらもトナカイ役をこなし、かなり注目しているアザラシです。今回の訪問時にはバックヤードの見えにくい位置で暮らしていたのであまり見ること ができませんでした。
この動画には鰭で柵をカリカリしたり柵の隙間から首をニューっと出したりしている様子が映っております。
動画(1.03MB)
プールの氷の上に投げられたオオナゴめがけて跳ねるオスゴマフアザラシ。センターでは通常ホッケをアザラシに与えているのですが、アザラシが脂肪をつける 冬は脂肪分の多いオオナゴを与えて太らせるそうな。というような細かい事情も解説で紹介されていました。
とっかりセンターの前もお客さん(含ガリンコ号・オホーツクタワーのお客さん)の車がたくさん止まっています。
さてさて、この日のセンターには実習生の名札をつけた見習い職員さんが3人ほどいらっしゃいました。動画にもちらほら映っていらっしゃいます。ちょっ とお話を聞くとこの実習生さんたちは兵庫から来た専門学校生だそうです。「センターの実習は大変ですか?」と聞くと「寒さとの闘いです」とのこと(^^) 兵庫からいきなり真冬の紋別に来たら寒さに馴れるだけでも大変でしょうね。実習期間は3週間で3/10まで紋別に滞在し実習に励むとのことです。
「卒業されたら 動物園や水族館で働くのですか?」とお聞きしたら、ぜひそうなりたいと若者らしくはっきりと言い切ってくれたのが爽やかでした。おじさんにもあんな時が 有ったはずなのにいつの間にこんなになってしまったのだろう?
そして私は「昨日もいらっしゃっていましたよね?」と実習生さんに言われてしまいました。早くもマークを受けていたっぽいです。
センターの訪問記は続きます。
動画(2.06MB)
日向ぼっこをしているキテ。
短い前足で太ったおなかをふにふに掻いたり後足をじたばた動かしたりしてる様子。気ままに生きているなぁ。
おなじくキテの写真。
動画(1.58MB)
手前の転がっているのがコムケで、柵から手を入れコムケをいじっている方がいます。普通のお客さんのような服装をしていらっしゃいますが、この方はコムケ担当のセンター職員さん。この日は非番で餌を持っていないせいかコムケもあまり相手をしてくれないとのこと(^^)
これもコムケ。
職員さんがプールの近くに来るたびにプールから
上がってきて餌をくれないか様子を伺います。
さてさて、時刻も3時を過ぎると日も傾き少しずつ気温も下がってきます。お客さんの数も減少傾向でしたので、ゆっくりアザラシを見たい方は3時以降に行 くのもいいかもしれません。
アゴヒゲアザラシ・ノンちゃんの給餌風景の一コマ。
動画(808KB)
氷の張ったプールを泳ぐアゴヒゲアザラシ。
なんかネッシーとかそういう類のような画像ですね。
動画(678KB)
氷の上からプールの縁によじ登るオスゴマフ。
このオブジェは、とっかりセンターから見て西の方向にあったゾウアザラシ?のオブジェ。今回の訪問時はセンター南側に移動し、しかも倒れた状態置か れていました。多分、海を目指しここまで歩いて来たのに力尽きて倒れてしまったのでしょう。
私はほぼ一年前のセンター初訪問時にすでにこの 存在について不思議に思っていたようでした。(リンク先一番下の画像がこやつです。)
だいぶ日も傾いてきた頃、センターを後にします。これからはアザラシの出産期に入り、迷子になってしまった野生の赤ん坊アザラシがセンターに運び込ま れ、センターがもっとも忙しい季節になるのでしょうね。
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