施設名に含まれる「とっかり」というのはアイヌ語で「アザラシ」の意味です。その名前のとおりアザラシしかいまん。また、他の動物園や水族館などの施設 は「展示」 に力を入れているの に対し、ここは展示のほかに、アザラシの「保護」を大きな目的としている施設でもあります。ですので、アザラシの出産シーズンの春先にはお母さんとはぐれ た赤ちゃんアザラシが保育されたりしています。管理人がもっとも好きなアザラシ飼育施設です。
管理人による お勧め度 S+
営業期間・休業日
(2005年度)無休
営業時間
9:00~17:00
アクセス
ガリンコ号乗り場の向かいです。駐車場はかなり広 い。冬季は流氷関連で臨時のバスが運行されると思いますが…。
公式サイト
オホーツクとっかりセンター
独断による評価
総得点
24点
評価理由
入場料
5点
大人200円。こんなに安 くていいのですか?
アザラシ
5点
種類ではゴマフ、ワモン、 アゴヒゲアザラシの3種がいます。春先のゴマフの出産シーズンには 親とはぐれた赤ちゃんゴマフが保護されたりします。
展示
5点
とにかくアザラシが近いで す。たまに手で触ろうと思えば触れるくらいのとこに昼寝しているア ザラシがいたりします(でも触っちゃダメですよ)また職員さん達手作りの個々のアザラシの名前と性格を書いたボードもとても面白いです。
企画
5点
給餌の際、詳しい解説を 行っております。その際、アザラシに触ることもできます(都合により 不可能な場合もあるようです。)もちろん職員さんにアザラシに関する質問もできます。その他、季節に応じてクリスマスイベントやアザラシの放流イベントな どを行っております。
施設
4点
アザラシのみを飼育・保護 している施設なので施設自体はとても小さな施設です。しかし、アザラシのぬいぐるみの品揃えは目を見張るものがあります。絵葉書もありますし。またアザラシ達と職員さんの暖かい関係が見え、雰囲気も良くそれを見るのも 楽 し いです。
冬季も無休で、営業時間の短縮すらしない施設は道内ではここだけです。
雑感・感想など
動画(548KB)
冬にはプールの水が凍りつきます。
アザラシはこのようにいたって元気。
動画(0.98MB)
センター内をうろうろするワモンアザラシのモンちゃん。
バックヤードに行ってホッケをねだっていました。
北海道東部の紋別市にあ る小さなアザラシ専門保護施設で、道内アザラシスポットでは管理人の評価がもっとも高い施設です。とにかく行ってみたらアザラシのこ とを好きになること受け合いの施設です。上記の点数評価でもすべての項目で高評価で、アザラシ好きな方にとっては聖地ともいうような施設です。
愛称として「ゴマちゃんランド」と呼ばれることもあるようです。個人的にはこの愛称はあまり好きではありません が…(^^; 私は孤高のハードボイルドアザラシ保護施設として観光客受けするような名前ではなく、北海道・オホーツク海のとっかり(アザラシ)どもの未 来を担う位の勢いで「とっかりセンター」という名で呼びたいです。ゴマちゃんというと某少年アシ○の真っ白な赤ちゃんアザラシが連想されますが、とっかり センターのアザラシはほとんどいかつい大人ゴマフアザラシですし。
アザラシは上の評価表 にも書いたとおりスタンダードなゴマフアザラシを中心に、道内ではおたる水族館とここだけのアゴヒゲアザラシとワモンアザラシを飼育しています。昔はとっ かりセンターの飼育個体同士で赤ちゃんが産まれていたようですが、最近は繁殖を行っていないのかな、赤ちゃんは産まれていません。もっともとっかりセン ターに はお母さんとはぐれた野生の赤ちゃんアザラシが毎年のように運び込まれるので、アザラシの出産シーズンになると赤ちゃんアザラシが数頭暮らしている状況に なります。
給餌の際にはアザラシの解説も行っております。時間は10:30、11:30、13:30、14:30、15:00です。この解説はいわゆる「ショー」 ではないのですが、アザラシの体の特徴がわかるように解説してくださいま す。その際にもアザラシ個々の個性が見え隠 れしてとても面白いです。この解説を行う定期的な給餌はゴマフアザラシのみで、オス、メス別々に行います。
マニア向けな楽しみ方かもしれないですが、アザラシ個々の名前や個性を書いたボードが展示されており、上手く個々の特徴を捕らえていて読んでみると面白 いです。このボードで特徴を覚えておくと、給餌の際、職員さんが一頭ずつの名前を教えてくれるので、「あ、あいつ食いしん坊だ」とか「こっちは美人アザ ラシだ」とか、「あいつは温厚なや つだ」とか わかって楽しいです。ほんとにアザラシには一体一体性格があるのですよ!ちなみに管理人はとっかりセンター随一の食いしん坊アザラシ「コムケ」がお気に入 りです。
実際にアザラシに触るということはなかなかできないことだと思いますが、こちらでは給餌の際にはアザラシに触ることができます。
給餌解説のときはこのようにアザラシのすぐ側までいけます。
写真はメスゴマフアザラシのコムケ。
動画(690KB)
雪が降るとセンター内をアザラシがうろうろします。
裏方見学ツアーの際、見せていただいた赤ちゃんアザラシ
とっかり放流クルーズの際の赤ちゃんアザラシの放流の様子
サンタさんになったメスゴマフアザラシのコムケ。
不定期ですがイベントが 行われます。2005年 は5月に裏方見学ツアー、6月にとっかり放流クルーズ、8月に写真展&給餌体験、11月にクイズ大会、12月にクリスマスイベントが 行われました。
裏方見学ツアーはアザラシのえさの倉庫を見せていただいたり、親とはぐれた赤ちゃんアザラシの保育をしている部屋を見学させていただきまし た。
6月の放流クルーズは先述の赤ちゃんアザラシがひとり立ちできるくらいまで育ったのでガリンコ号に乗せて沖で放流するというものです。こう いったイベントを行う際はホームページ上で告知されるようなのでこまめにサイトをチェックしましょう。
その他のイベントも参加したので詳しくは訪問記のほうをご覧いただければと思います。
職員の方も気さくな方達 で、ワモンアザラシ、アゴヒゲアザラシの給餌の際に運良く居合わせ ると、柵越しに簡単な解説をしてくださったり質問にも答えてく ださったりしたこともありました。
またオスアザラシの給餌解説が終わったあと、職員さんに、先述したお気に入りアザラシの「コム ケはどいつですか?」とメスのプールを見ながら質問したら、親切にもメスプールから泳いでいたコムケを呼んでくださったこともありました。ちと感 激しました(^^)
このとっかりセンターは職員の方が4名しかいないのですがほんとによくやっているなぁ、という感じを受けます。小さな施設なのですが、アザラシファンには 他の道内アザラシ施設の追随を許さないくらいの満足感を抱 かせてくれるすばらしい施設です。
ワモンアザラシと職員さん。ワモンは小さくて手ごろな大きさです。
動画(7.0MB)
アゴヒゲアザラシと職員さん。アゴヒゲでかい
付けたし:給餌の際アザラシに触ることができるので、アザラシ達がお客さんの足元までやってきます。触ろうと思えば触られる距離なのですが、アザラシに実 際に触る のは職員さんの許可が出てからにしましょう。アザラシ好きの方は早く触りたいと思うのはわかりますが(^^; 中には職員さんの許可がでないうちからアザラシに触る人もたまに見かけますが、そういう行為は遠慮しましょう。また体重100kgくらいのアザラシが びっちんびっちん跳ねます。子供連れの方は子供がしゃぎまわってアザラシの下敷きにならないようにしっかり押さえつけて おきま しょう。
職員さんの数も多くないですし迷惑はかけないようにしましょうね。
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