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夜のジュネーブ旧市街をさまよう:冬のスイス・ジュネーブ④

今回のスイス滞在はジュネーブを拠点にしておりますが、日中はジュネーブ郊外に行っているので明るい時間帯の市街を見ることが無いのです。

スイス雑記・昼飯・チーズフォンデュ:冬のスイス・ジュネーブ③
スイスにやってきています。 日本と8時間の時差があるスイス。寝ても何となく熟睡できず目が覚めたりしますが、ベッドにもぐりこんでじっとしていると夜が明けます。 ス...

それどころか夜もそれなりに予定が入っており、ようやく一晩だけ一人のフリー時間が取れたので街に出てみます。
滞在中のコルナヴァン駅(ジュネーブの中心ターミナル駅:地図はこちら)近くからモンブラン通りを南下。
レマン湖の最下流にかかる橋を渡ります。↓写真で言うと左側がレマン湖、右側はローヌ川。ローヌ川はフランスへ流れて、、、というところまでが私の事前知識。あれ?パリを流れるのはセーヌ川ですし、このローヌ川はどこへ流れていくんだ?と思って今調べたらフランスに入ったら南下して地中海方面へ注ぐそうな。
1月の夜ですが、気温は3度くらい。さすがに橋の上は湖から風が吹きつけ寒い。車はビュンビュン走っていますが、歩いているのは私くらいのものです。観光シーズンにはこのモンブラン橋も人で溢れるそうですが、今は観光のオフシーズンでしかも夜。これほど寒々しいモンブラン橋の写真もなかなか無いのではなかろうか。。。
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街でよく目にしたポスター。インパクト大なので初見はぎょっとしました。
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何のポスターか分かりますか?
帰国後調べたら、飲酒運転撲滅キャンペーンのポスター。警察のようなところが作っているのでしょうかね。日本の警察がこんなポスターをたくさん貼ったらどんな反応になるか?
モンブラン橋からローヌ川越しに旧市街方面。オサレな店の先にはサン=ピエール大聖堂が見えます。ジュネーブの象徴的な教会で今夜はこの大聖堂周辺を一回りしようと思います。
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橋を渡り終えると旧市街。オサレなブティックが並びます。夜の21時くらいですが、店は軒先だけ電灯が灯っており、営業は終えてひっそりとしています。
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大聖堂は丘の上にあるようでブティックの立ち並ぶ人気に欠しい坂を昇ります。この辺まで来ると街灯もだいぶ減ってきてだいぶ寂しい(と、同時に写真を撮るにもきつく、ぶれてしまいます)
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細道を辿るとちょっとした広場に出ました。数店の飲食店が店じまい寸前な雰囲気で営業しています。しかし広場というのは何本も道が接続されていて、どの道を行けば目的地に着くのはよそ者には非常に分かりにくい。
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教会は標高の高いところにあるだろうと踏んで、とにかく上り坂になっていそうな道を選ぶことに。人生上り坂でありたいものです。
途中のブティックのショーウィンドウにあった不思議な鳥のオブジェ。目玉がとび出るくらい値段が高かったですが、この界隈はアートな店が多く、中身も値段も私の理解を超えている店が多かった。
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角をふと曲がるとこのような像があって陰影に富む姿。大げさですが、周りに人気が無く異国での孤独感、冬の夜の冷気と相まって、ピンと張り詰めたような厳粛な気持ちになります。
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ほどなくサン・ピエール大聖堂の前に。堂々とした建物です。正面からは先ほどモンブラン橋から見た尖塔が見えません。
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大聖堂の前も広場。しかし冬の夜に来る物好きも少なくひっそりしています。
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先ほど下から見上げた尖塔を見たくて、大聖堂の回りを回ることにします。めちゃくちゃに歩いていたら家のなかに突っ込んでいく通路が。。。
道の先は見えないので何があるかわからないですし、人もいないので恐る恐る進んで行きます。こういう通路があるのがまたヨーロッパな感じもします。
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通路を抜けて何となくうろうろしてたら、大聖堂の裏側に。四角い塔の脇に月が。塔は灯りもなく寒々していますが、続く棟は対照的に暖かそうな明かりが灯っています。表の通りには人気が乏しいですが、中の僧坊には尼さんや坊さんの暮らしがあるのでしょうか。それとも普通のアパートになっているのか。
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四角い搭の脇からは尖塔が見えました。相当急角度で見上げるので、案外小さく見える。
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さて、大聖堂も見たことですし、ホテルに戻ります。しかしこの大聖堂の周辺は古い小さい道が入り組んでおり、方向感覚が失われます。大聖堂に来るときは一番標高の高い方を目指して来たのですが、帰りはこの方法は通用しない。登山でも迷い事故の大半は下山中に起きます。
私も迷ってしまってホテルにたどり着けず酷寒のジュネーブで凍死。。。かと、かなり弱気になります。
下山路は人の家の中なのか外なのかよくわからない通路を潜ったり、階段を上ったり下ったり複雑怪奇です。
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幸いレマン湖畔側に降りてきました。ここまで来ればコルナヴァン駅方面は一目瞭然。元気が出てきます。
道すがら花時計があるのに気づきました。案外小さいのですが、これがジュネーブの名所のひとつの花時計のようです。見た目が若干寂しいのはなのは冬のせい。。。
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再びローヌ川を渡り駅方面へ。コルナヴァン駅まで戻ってきます。
夜のコルナヴァン駅正面。なかなか立派な駅です。さすがにこの辺は人が多いですが、柄が悪そうなのもいるので、また違った緊張感が。
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地下街があるようなので中を通っていくことに。写真にもMetro Shoppingとあります。
地下街の通路を歩くハト。追い立てるものもおらず鳥の侵入には寛大のようです。
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地下街の様子。時刻は22時半頃なので店はほぼ閉店しています。
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寝酒の追加購入をしたかったのですが、コンビニのような店があるわけでもなく、唯一開いていた駅の売店でもアルコールコーナーはシャッターが下りて酒類の販売はしない模様。寝酒はビール一缶です。
仕方がないので地下街を抜けて、ホテルに戻ってきます。外歩きですっかり冷えきったので熱いシャワーを浴びて、ビール一缶でベッドに。眠りにつくのですが時差の影響があるのか、夜中に起きたり寝たりを繰り返して朝になります。
すっきりしたようなしないような朝ですが、あとは仕事を片付けて、日本に帰ります!

旅の続きはこちら

ジュネーブからフランス経由で帰国:冬のスイス・ジュネーブ⑤
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