団地の一室を購入し、リノベーションをした我が家の紹介、先回の居間に続き、

今回はダイニングとキッチンでございます。(全体間取りはこちらを参照ください)
居間に引き続き、キッチンも妻がイラストを描きました。
改めてイラストを見ると結構具体的に描き込まれており、水栓やコンロなどはカタログ等である程度目途をつけていた段階で描いたと思われます。
これがどんなキッチンになったかというと、、、
こんな具合です。左側4枚建具の奥が先回紹介した畳敷きの居間。
キッチンの台・水栓・コンロ・換気扇は当初イラストどおりのものが入りました。イラストに描かれていた正面の棚と引っかけ棒は、実際に住んで、取り付けようと思ったら、DIYでベストのサイズのものをベストな位置に取り付ける、、、という結論になり入居時点では施工しておりません。
給湯パネル、コンセントなどはドアホンとあわせてキッチン左側の壁に。左側の壁には廊下側に光を通すための灯り窓をつけました。これも居間の扉と同様、古建具で、結霜ガラスをはめ込んであった窓枠を使っています。灯り窓はイラストよりだいぶ高い位置になりました。
キッチン上部の照明は一箇所だけだと手元が暗くなりそう、、、という施工業者さんのアドバイスもあり、左右2箇所に分けて天井の高い位置にシーリングライトとして取り付けました。
床は木曽檜の上小節材で15cm幅の無垢材を使っています。無垢材は水周りにはあまり向かないと言われがちですが、我が家は快適性重視で無垢材を敷きました。もちろん無垢材の感触を楽しむために敷物はなしです。キッチンで無垢材むき出し床です。汚れはどうなることやら。。。住んでしばらくしたらレポートしたいと思います。
食堂・台所の天井・壁は居間と同様、栃木産の漆喰の塗り壁。妻のイラストにはモルタルとありますが、最後まで迷って漆喰壁に。水周り・火周りの壁も区別することなく漆喰。白い漆喰ですから、これも汚れなどでどうなるかということも一抹の不安がありました。。。
、、、現在、住みはじめて始めて4ヶ月くらい、壁も床も汚れてきた感じはしません。毎日見ているからかな・・・。もちろん洗いものや炒め物はガンガンやっています。気をつけていることと言えば、水や油などが飛んだら床はこまめに拭くようにするくらいです。壁は掃除も何もやっていません。
私が油を盛大に撥ねさせて、台所の壁にでっかいシミを作ってしまったことがありましたが、一晩経つとどこにシミがあったか分からないくらいに色が薄くなってしまいました。漆喰壁が油や汚れを吸収したのか、分解したのか、はたまた油が蒸発したのかわかりませんが、案外漆喰壁は汚れないものだなと感心しました。
キッチン台とは逆サイド。
保存食品や日用品ストックのために大げさな戸棚や吊り戸棚は置きたくないので、比較的重量に耐えられる金具を用いた高さ可変のオープンな棚を作りました。棚板は取り急ぎ5枚。足りなくなったらDIYで増設します。
写真は引渡し時に撮影したものですが、住み始めてから、棚の下にゴミ箱を設置しています。その上にコーヒーメーカーを置き、あとは保存食や乾物のストック、雑貨類が置かれています。
棚の隣のがらんとしたスペースは冷蔵庫置き場です。この写真右側は居間、さらには玄関方面になりますが、居間・玄関から冷蔵庫置き場やオープン棚が見えないように壁を造作してあります。(その辺は間取りをご覧いただけるとよくわかるかと。。。)
食堂全体の照明はまだ仮のもので、引っ掛けシーリングに旧居で使っていたソケットアダプタをかませて裸電球を付けています。
この照明は気に入る物をじっくり探そう、ということの仮処置だったはずですが、私も妻も最近はこれで落ち着いてしまっている気がしないでもない。キッチン台上のシーリングライトはなかなか強力なLEDライトなので、夜になっても光量不足は感じないですし、、、。
さてシステムキッチン本体の話へ。
キッチン本体はサンワカンパニーのグラッド45が早い段階から最有力候補で、これが我が家のキッチンになりました。
これに惹かれたのは業務用キッチンのような堅い印象にしたかったのとサンワカンパニーさんの商売の仕方に惹かれたからです。
キッチン家作りではいろいろ悩まれる方が多いと思います。我々もL社やC社等々、主なメーカーのショールームも見に行きましたが、どれも多くの機能が盛り込まれ、そんな機能は我が家に必要ないのに、と感じるものが多い中、グラッド45はシンプルな構造になっていたことは好印象でした(その分値段も安かった!)。
また、他のメーカーでは値段に掛け値が乗っていて最終的に価格値引いて販売するという値段体系も多いようですが、サンワカンパニーさんは最初から定価明示の明朗会計なやり方も好印象でした。あと、カタログやウェブサイトに矢鱈と無意味に外国人(特にパツキンのチャンねー)を配するなど分かりやすい胡散臭さや面白さも私は気に入りました。この辺のセンスは大阪が本拠地のメーカーだからでしょうかね(^^)
そして青山にあるサンワカンパニーさんのショールームに夫婦で出かけて行き、実物を見て「やっぱりこれだね、、、」となりました。
ショールームのグラッド45。
実際の我が家に入ったグラッド45はこんな具合です。
巾は2550mm。ショールームの物より一回り横長です。このサイズを選んだのは旧居のキッチンが1800mmで狭く、夫婦で並んで料理ができないこともあり、キッチンの大型化はリノベーションの優先事項だったのです。
高さは83cm。この高さにしたのは上の写真の右側に写っている窓枠下辺の高さが83cmで、これに合わせるため。
グラッド45のシンクは直線的なカットで横が80cm幅広なのも気に入っています。このシンクが角ばっているおかげで男気な雰囲気になったと思います。オプションでシンクの上に置ける水切り板も購入したのですが、これを使うと水切り板の下が非常に陰気になって掃除が行き届かなくなるので、入居してすぐに撤去しました。
グラッド45の天板はヘアライン仕上げでとても美しいですが、非常に傷つきやすいものでもあります。陶器の底、金属のフライパン等々を直置きしたら案外簡単に傷になります。我が家は布巾を敷いて硬そうな調理器具や器はその上に置いての調理が多いです。一方でシンクの中は諦めて傷は気にしないことにしよう、、、としてあります。
そして上の写真からも分かるとおり、我が家のキッチンは食器洗い機は無しです。(グラッド45には食洗機を組み込むこと自体は可能です。)
我が家で食洗機を入れなかった理由は、我が家の食器類が沖縄のやちむん、栃木の益子焼、ガラス職人さんが作った器等々、買い集めた食器類が多く、これらはほぼ全て食洗機で洗うのは非推奨なので、、、というのが一番の理由です。
食洗機でがーっと洗えて割れてもまた同じのを買って来られる食器は便利だと思いますが、割れても悲しさより片付けのめんどくささが先立つような食器で暮らすのあまりにも寂しい。
食洗機を置かなかったその他の理由としては、
我が家は二人暮らしであまり食器も多くないこと、
私も妻も食洗機の無い家で育ったので、食洗機は無いのが当たり前だったということ、
我が家はじゃんけんで負けたほうが皿洗いを請け負う習慣があるのですが、そういったコミュニケーションがなくなるのも寂しい、、、
等々の理由です。
あ、あと最近のキッチンのカタログやオサレなリノベーション事例カタログのようなものでは大抵導入されると思われるレンジフードも入れませんでした。
これを付けなかったのは、前の社宅もレンジフードがない台所だったがその白塗りのキッチンの壁や天井もあまり汚れている様子はなかったので、我が家の料理具合程度なら必要ないかな、ということと、我が家の団地の換気扇排気口の穴の位置は高さが170cmくらいでとても低いのです。私は無駄に背はでかいので、レンジフードを付けると、ものすごーく邪魔になりそうな位置になりそうだったというのが主な理由。換気扇は壁にプロペラ式のものを取り付けてあります。今のところレンジフードが無いからといって壁や天井が汚れてきている感じはないです。フードがないおかげで、明るく雰囲気は軽いキッチンになったかなと思います。
さて、このページ冒頭に載せた妻のイラストにも描かれていますが、シンク奥は奥行き10cmくらい、高さ30cmくらいのタイル張りのカウンターをつけることになっています。これも妻のアイディアで、調味料やちょっとした小物を置こう、という計画です。サンワカンパニーさんのショールームにグラッド45を見に行くついでに、ここのタイルも探してきたのでした。
サンワカンパニーさんが売り出しているタイルサンプルと、他社の取り寄せたタイルのサンプルを持参して、高さやデザインを確認。
結局我が家の台所で使用することになったタイルは、キッチンと同じサンワカンパニーさんのモザイクノーチェ。
タイルもサンワカンパニーさんらしく(?)これも比較的安価で明朗会計な素敵商品でした。
キッチンのタイルはこんな具合になりました。
タイル目地はグレーで仕上げていただきました。
またサンワカンパニーさんのショールームは水栓やら洗面台やらもディスプレーされていました。
グラッド45はキッチン台だけですからこれに取り付ける水栓を我々も買わねばっです。人間が暮らすにはたくさんの物が必要だな、、、と改めて思います。
水栓も紹介したいのですが、食堂・台所はキッチン本体だけでずいぶん長くなってしました。水栓やガスレンジやらのキッチン設備の紹介は次回にしようと思います。

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