団地リノベーションした我が家の紹介シリーズ。先回はキッチン関係でした。
次は寝室です。(全体間取りはこちらを参照)
ここは他の部屋とは異なる特徴が2点あります。床材に杉の無垢材を使っている点(他の部屋はヒノキ材)と、自分達で漆喰を塗って壁を仕上げている点です。
まずは杉床材から紹介します。床材は秋田杉の巾11cmの無垢材。寝室に杉を入れた理由は、杉は檜以上に柔らかく足ざわりが穏やかで暖かみがあり、くつろぎの寝室は、杉を、、、と思ったから。
実際に杉材を入れてみての感想ですが、まずは見た目が、檜より木目がはっきりして個性が強い。これも面白いです。そして檜より材が柔らかいのも実感できます。柔らかい分、傷も付きやすいと思いますが、ここまで木目はっきりしている木材なので少々の傷は目立たないな、、、とも思います。実際の檜と杉の足ざわりですが、檜のほうがつるっとしていて、若干固い。杉は少しざらっとしています。
ワックスを塗ると木目がさらにはっきりします。↑写真は上半分が蜜蝋ワックスを塗った直後、下がワックスを塗る前の杉材の木肌です。ちなみに、写真の中で黒い丸のように写っているものは節。他の部屋の檜の床材に比べると、寝室の杉材の節の多さは際立ちます。
寝室の出口。
杉の床材と檜の床材の境目。建具で仕切っています。檜も杉も国産の針葉樹ですがやはり並べてみると感じが違う。手前が杉、奥が檜材です。
さて、もう一つの特徴であるDIYによる漆喰壁。漆喰は他の部屋と同じ栃木産の漆喰で、他の部屋と一緒に左官屋さんに用意して頂きました。左官屋さんから塗りの指導を受けつつ、寝室と隣のクローゼット内部を夫婦二人で仕上げました。
自分たちでやった結果は、、、仕上げの美しさはやっぱりプロとは雲泥の差。でも壁や壁材について自分たちでこんなに考えたこともなかったですし、自分の家のことをよく知ることにもなり、良い経験でした。寝室なので多くのお客さんが見るところではないですし、愛着は湧きますし!
寝室とクローゼットを仕切る壁。このような角を綺麗に塗るのが本当に難しかったです。角は最後まで”綺麗だな”と思える仕上げは無理だった。。。なので、改めて職人さんの技術はすごいな、と思いました。
居間と寝室を区切る壁。
これでも上達してきた頃に塗った壁。我が家の自分たちの塗り壁ではわざと鏝跡や鏝目を残すようなものではなく、ひたすら滑らかな面を目指したのですが、、、。
ただ自分で塗ったせいか、塗りムラがあっても愛着が湧くので仕上げの壁面のザラザラ感も自分達が仕上げたと思うと嫌ではないです。
↓居間と寝室を仕切る壁に付けられた横長の古建具窓。透明ガラスと細工ガラスが桟で仕切られています。
居間の記事にも出てきましたが、横長のかわいらしい窓です。この窓のお陰で居間と寝室の仄かな連続感があります。
ただ寝るための部屋なのでささっと終わらせようと思ったのですが、案外長くなってしまいました。家主は思い入れが大きく、ついついいろいろ書きたくなってしまいます(^^;
この部屋と一体的な場所にあるクローゼットの話は次回にします。
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