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北海道で野生アザラシを見てきて、サイト運営のモチベーションを取り戻した話

2022年5月約に7年ぶりに北海道に行ってきました。そして、野生のアザラシを存分に眺めてきて、サイト作成のモチベーションが爆上がりして帰ってきました。やっぱりフィールドの力は偉大です。今回は撮影してきたアザラシの写真を交え、一連の顛末や今後の展望について、備忘録を兼ね記そうと思います。

コロナの影響で、フィールドに行けない→サイト作成・維持のモチベーション低下

この北海道行きの前、コロナの影響で野生のアザラシを見に行くこともできず、サイト運営のモチベーションは著しく低下していたのです。。

コロナの前に、単身赴任になったり、子供が産まれて育児に追われたりなどがあり、なかなか気ままにアザラシ旅行というわけにもいきませんでしたが、それらも落ち着いて、少しずつ自分の時間を取れるかな、、?といった矢先に、コロナがまん延し、社会状況は一変しました。

国内外のアザラシ生息地にも行きがたく、新鮮な情報の入手&発信ができません。単身赴任や育児は大変ではありますが、個人的な事情なので、自分である程度はコントロールできますが、コロナばっかりは。。。と、鬱々たる気分でした。フィールドから長期遠ざかることになったので、私自身の野生の動物やアザラシに対する勘が鈍ることもちょっと怖い。

そうはいってもコロナではどうしようもなく、Twitterに過去に撮影してみたアザラシの写真を投稿してみたり、アザラシ以外でアクセス数が多い小さな書斎のDIY関係など日常的な話をまとめてみたり。多くのアクセスがあるので、それはそれでうれしいのですが、やっぱり野生のアザラシを見に行きたいし、発信したいな、、とも思い続けていたのでした。

若干鬱々とした気分で7年ぶりに北海道へ

2022年の春先、コロナは完全には収まってはいないものの、緊急事態宣言やまん延防止措置などは全国的に解除され、ワクチンを打ったり、十分な感染対策をしたならば、国内旅行程度なら許される雰囲気に。

そして、アザラシ的にも割と良い条件の春先。”この機会を逃したらしばらくまた北海道のフィールドに行けなくなるのではないか、、それなら行ってみるか!”と決心し、事前に育児を積極的に引き受けつつ、久しぶりにソロで北海道へ行く許可をもらいました。

日程は5月の連休明けの土日を挟んだ4日間です。この北海道行きで野生のアザラシを見られなかったら”アザラシの勘やセンスも衰えているので、もう海獣の看板は下ろそう”と思いながらの北海道行きです。

北海道行きは2015年4月のこのとき以来、約7年ぶりです。

飛行機の中から7年ぶりの北海道。苫小牧東港地区辺り。

この7年の間に単身赴任をしたり子どもが産まれたり、そしてもちろんコロナもあり、前に北海道に来たのがはるか昔のように感じます。北海道には20歳前後に長年住み、北海道を離れても1~2年に数回は来ていたので、思い入れももちろんありますし、感慨深いものがあります。

日本海沿岸に出た瞬間、野生のアザラシを発見!

さて、今回の旅程ですが、日本海側を通って北海道の北側方面へ向かいます。新千歳空港でレンタカーを借りて、高速道路の道央道~留萌道を抜け、留萌ICで高速を下り、留萌市から日本海に沿って北上する国道239号(通称オロロンライン)を北上します。国道239号に入って、留萌市街を外れると左手に日本海が見えてきます。位置関係はこんな具合です。

これまた7年ぶりに北海道の日本海を見て気合を入れなおし、日本海沿いの運転を開始した3分後、、、

走る車の中から野生のアザラシの頭を見つけました

自分でも驚くほどあっさりと野生のアザラシを発見。自分のアザラシ勘が衰えていないことにホッとしました。しかし、運転中に見つけてしまうとは。。。

留萌市郊外の日本海で見かけた野生のゴマフアザラシ(2022年5月)

この時のアザラシまで相当な距離があり、天気は小雨、光も逆光で条件はよくないのですが、そんな悪条件でもアザラシが分かった自分を褒めてあげたいですし、自信になります。それにこんな簡単に野生のアザラシに会えるというのは、アザラシたちも自分を歓迎してくれているようでちょっと嬉しい。

一度、野生のアザラシを見つけてしまうと現金なもので、サイトの閉鎖とか看板を下すとか、湿っぽくて暗い考えは一発でどこかにすっ飛んで行きました。

野生のアザラシを見つけた瞬間のテンションの高まりを味わいたくて北海道に来るんだなーっと、改めて思います。

この後も道北地方のアザラシ旅を続けて、各地で泳いだりごろごろ転がったりしているアザラシどもを見て、サイト運営のやる気をすっかり取り戻してきました。

浅瀬に転がるゴマフアザラシの群れ。↑この浅瀬を訪れるのは10年以上ぶり。以前と同じようにゴロゴロしていました。(2022年5月)
アザラシ越冬地として有名な抜海港。私が以前に来た時に比して、港の内部が変わっており、アザラシがいる場所も変わっていましたが、やっぱり転がっていました(2022年5月)

今回の旅行を振り返って

今回の旅の期間中は、雨も多く、何より風が強く&波も高く、行くこと自体をキャンセルせざるを得ない場所もありましたので、ベストコンディションとは言えないものでした。アザラシ面から言えば、当初目論見と比較しての達成率はせいぜい30~40%程度で、客観的にみれば”ハズレ”だったかなと思います。

しかし、十数年ぶりに訪れた岩場で、以前と同じようにアザラシたちが転がってボーボー吠えていたり、ひょこひょこ波間から顔を出して泳いでいる様子を、一人ぼっちで眺めていると、懐かしい旧友に会ったような気分になります。強烈な潮風を浴びているうちに吹っ切れるものがありました。

また事前に”アザラシがいるだろう”と目星をつけた5〜6箇所の場所すべてで野生のアザラシを見つけたので、自分のアザラシ勘にも自信を持てたのも収穫です。

旅としてはハズレも多かったのですが、「また来るか!」と前向きな感じで満足して帰ってきました。フィールドの力はやはり偉大です!

サイトの展望や今後やっていきたいことなど

さて、北海道ですっかりサイト運営のやる気を取り戻してきたので、いろいろやりたいことがむくむくと出てきました。

コロナ禍で北海道に行きにくい・自分が動きがたい時は、あえてアザラシ情報をシャットダウンしていた節もあったのですが(他の人が「野生のアザラシを見に行きましたー!」とか見ると羨ましくなるので。。。)、それも解禁し、改めてネット上のアザラシ情報を眺めて、アザラシの布教・アザラシと人間との共存のために自分が何ができるか考えました。

今後やりたいことを整理して記載しておきます。(すでに何個かは手を付けていますが。)

アザラシの基礎的な情報の発信&充実

インターネット上でアザラシ情報を検索して思ったのは、アザラシの特徴などを解説しているサイトは、意外に情報が半端だったり古かったり、写真が微妙でビジュアル的にはわかりにくいものが多いということ。「アザラシまとめ!大きさや生態は?」とか「すぐにわかるアザラシの特徴の解説!」とかそのようなサイトは多いのですが。。。

おそらくそのようなサイトを作っている方はアザラシに腰を据えてやっている研究者・飼育施設スタッフ・アザラシマニア・ファンでもなく、極めて”普通”の方と推察します。サイトも他の種を含めた動物やそのほかいろんな情報をまとめている一環で作っているようなものが多い印象。
内容はwikipediaなどのどこかの引用・転載かな?というもので、自分でアザラシを追いかけていないので、アザラシマニア的には正直微妙なものもあります。(例えばハーレム性の種のアザラシには当てはまるけど、ハーレム性をとらないアザラシには該当しない内容が、アザラシ全体に共通する体で記載されてあったり、、とかね。)

アザラシの布教は、正しい知識から。せめて日本近海にいるアザラシ5種についてはしっかりとわかりやすい物を作っておきたい。それならし自分が満足できるものを作成しておけば、少し掘り下げて調べる人はたどり着いてくれるだろう。。。ということで、当サイトにこれまであったちょろりとアザラシの基礎的な話をまとめたものを大幅に加筆修正し、写真なども充実させたのが以下の3つコーナー。これはすでに公開済みですが、まだ足りない点もあるので自分の中では暫定公開的な感じです。

アザラシの体の特徴のまとめ

アザラシ科共通であるアザラシの体の解説。日本近海生息5種のアザラシ写真を多めに使いつつも、短めにまとめました。外見からのオスメスの見分け方も作ってみました。

日本近海・北海道沿岸に生息するアザラシ5種の特徴とまとめ

日本近海に住むアザラシ5種の特徴の解説。この5種の写真を1ページに並べて各種の解説は作りたかったのです。自サイトのオリジナル写真でそこまでやっているサイトは少ないはず(存在しないかも。)また、ゴマフとゼニガタの見分け演習問題なども作ってみました。

アザラシとアシカの違いのまとめ

アザラシとアシカの違いは何?というのは昔からアザラシ界隈でよくあるネタで、このサイトでも解説していたのですが、より分かりやすく、youtubeに歩き方の違いの動画などをアップしたりました。ただ、手持ち動画がいまいちなので、また意識して撮りに行かにゃー、と思っています。

Wikipediaのアザラシ関係項目の更新

インターネットでアザラシの情報を調べようとすると、多くの方がたどり着いて利用するであろうフリー百科事典のwikipediaのアザラシ関係のページ

アザラシの知識の普及には、あまり人が来なさそうな自分のサイトを充実させるより、このwikipediaの項目を充実させるのが近道!ということで、2000年代の終わり頃にwikipediaのゴマフアザラシワモンアザラシゼニガタアザラシなどの項目を立ち上げたり、アザラシ関連のページの内容を充実させたりしたのです。

これらの項目は作ってから10年以上経っていて、いろいろな方の改訂の手も入っているのですが、10年以上前の私の文章のままの部分もあり、内容が微妙に古くなっているところが出てきているのです。しかし、放置されているのが気になっていました。(例えばワモンアザラシやクラカケアザラシがゴマフアザラシ属に所属、、というかつての分類のままなっているところなど。)

ということで、これも誰も更新する人がいないなら自分でやるかー、ということで、10年以上ぶりにwikipediaのアザラシ関係の項目(↓のようなやつ)を編集しました。

ゴマフアザラシ - Wikipedia

野生アザラシを見た記録の発信

スマートフォンの普及とSNS(TwitterやInstagramなど)の発達により、インターネット上での情報発信の敷居は格段に下がりました。

とはいえ、野アザラシはわざわざ見つけてそれを発信しようとする人がいないと、ツールが便利になっても情報は出てきません。

このサイトのオリジナリティ・他サイトと一線を画す部分はこの野アザラシ情報の取扱い量だと思います。私自身が近くに寄ることができないにも関わらず天然モノのアザラシとの一期一会の出会いに惹かれますし、北海道の大自然の中で自由に生きて転がって泳いでいる野生のアザラシの姿に惹かれているのだと思います。

なので上のほうに画像を載せた2022年5月の旅のアザラシ情報も掲載したいですし、”アザラシが上がりそうだなー?”と気になっている未踏の岩場や浅瀬もまだたくさんあり、行ってみたい。特に知床~道東方面は自分でもまだまだ掘り下げが足りていないなーと感じております。

ということで野生アザラシ・野アザラシの情報発信は続けたいと思います。

アザラシ飼育施設の情報発信

前節にも書きましたが、スマートフォンの普及とSNS(TwitterやInstagramなど)の発達により、インターネット上での情報発信がひと昔に比べとても楽になり、水族館や動物園はSNSの公式アカウントでは職員さんがちょっとした隙間時間にリアルタイムに近く情報発信ができる、あるいは訪問したお客さんが即情報発信ができるようになって、あっという間にその魅力や面白さが世界に伝えることができる時代。すごい時代になったもんだな、と思います。

なので、アザラシ飼育施設について、写真や文章をつらつら書くようなニーズは以前に比べて低下していると思いますが、情報の積み重ねや施設間の比較や年代間の比較はSNSでは行い難い面もあるので、まとめておこうと思います。

野望も含めて、今後やりたいことを書き連ねました。ここ数年、コロナで抑鬱されていた分、噴出してきているように思います。でも息切れしないように、ゆるゆる進めていこうと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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