先回エントリーのラストにチラッと書きましたが、私たち夫婦は二人とも国産の極小の財布を使用しています。特にお互いに意識して競ったわけではないのですが、私が使うのは abrAsus(アブラサス)さんの「小さい財布」(ブッテーロレザーエディションの色はキャメル)、妻はクアトロガッツさんの小さいふ ポキート (色はトリコロールブルー)。
両方とも日本のメーカーで極小財布界のメジャー選手です。「abrAsusの小さい財布」は東京の会社(バリューイノベーションさん)が作成しているらしく地味な落ち着いた印象で、「小さいふ ポキート」は大阪の会社(クアトロガッツさん)が作成しているらしく派手な華やかな印象のカラーバリエーションが多い印象です。そういや我が家も私は東日本、妻は西日本出身です。
大きさを比較
カタログスペック上は両財布とも縦約6cm×横約9cm、厚さ1cm強の極小財布で購買層はある程度共通と思われます。この二つが手元にあって実際に使用している消費者として比較する事例も多くなさそうなので、比較してみました。比較したのは約1年使用している「小さいふ ポキート フレンチトースト」(青いほう・妻使用)と約2年使用している「小さい財布 ブッテーロレザーエディション キャメル」(茶色いほう・私使用)。
並べて上から。
サイズはほぼ一緒。「小さい財布」の方が若干小さいか。こうやって並べると大きさを比較できますが、普段使いでこのmm単位の差を実感することはまず無いと思います。
続いて横から。両方とも紙幣5枚、カード4枚、硬貨10枚が入った状態にして写真を撮っています。普段使いのときはこんな感じということで。
若干、「小さいふ」のほうが厚い?これは普段の使用状況による差が出たような気もします。つまり「小さい財布」の私は普段はカードは4枚しか入れないのですが、妻の「小さいふ」のほうには薄いものを含めカードが7枚も収納されていました。さらにコインも普段から50円玉2枚や100円玉5枚とかで財布にありがちな妻なので、小さいふは常に満腹状態が多く、革が伸び気味になっていること、また右側の「小さい財布」の方が一年くらい使用期間が長いので革が柔らかくなっている点も差につながったのかもしれません。
両方ともコインとカードを出して、空荷にして横から。そして上の写真と逆サイド。
触った感じでは「小さいふ」のほうが厚い革を使っている感じがします。
開閉のしやすさなど使用感を比較
私が普段使っていない「小さいふ」の方は改めてじっくり拝見しました。
以下は私が使用している「小さい財布」より「小さいふ」のほうが優れていると強く思った点です。
三つ折にしたときの留めボタンは小さい財布より優秀です。左側の「小さいふ」の方はふたに当たる部分の留め具部分が補強され(赤色の本体革に青色の補強革が当てられ)ています。留め具も端から十分離され、強度はしっかりしています。一方「小さい財布」の留め具はフタの端っこの方にあり、開け閉めをしていると千切れてしまいそうで、どうも頼りないのです。頼りないので私自身が小さいふを使用するときは留め具を止めないことも多いです(三つ折だけにする)。「小さい財布」の留め具はもう少し内陸側に付けてもいいのではと思います。なお、「小さい財布」は修理を受け付けているのでボタンが千切れたら製造元に送れば修理はしてくれるようです。
また「小さいふ」のほうが厚い分、カードはたくさん入るかもしれません。現に妻はクオカードや診察券のような薄い物も入れて7枚のカードを収納していました。
「小さい財布」の私は普段財布に入れるカードは厳選した4枚(運転免許・PASMO・郵貯のATMカード・メイン使用するクレジットカード)。「小さいふ」も本来7枚もカードが入らないのかもしれませんが、上記したように留め具が頑丈に作られているので、多少多めにカードや小銭を入れて留め具を強引に留めても安心感があります。そのうちに革が伸びてこれだけの収容力になったのかもしれません。そういう意味では「小さいふ」のほうが余裕のある造りともいえます。
とはいえ「小さい財布」に慣れてしまうと「カードを7枚も持ち歩く必要は全く無いよな」と思ってしまいますし、カードを多く入れる=分厚くなる→財布を小さくするというコンセプトから離れていくことになると思いますので、私はカード7枚入りにメリットは感じないですが、カードを多めに入れつつ小さな財布が欲しいという人の参考になるかも?
ちなみに「小さい財布」の私は別にカードケースを仕事カバンの奥底に入れており、必要なときはそこから各種カードを取り出しています。まあ。会社と家の往復+αくらいの平日では「小さい財布」に入っているカードだけでほぼ足りますが。
逆に「小さい財布」が優れていると思ったのは、小銭の視認性の良さ・取り出しやすさとカードのホールド性の良さです。私の感覚では収納されている小銭は小さい財布の方が見やすいと感じました。ただし妻曰く「小さいふは、ベロを引っ張ると革がガードみたいに立ち上がるからそこへコインをじゃらっと流せばコインをほぼ見渡せる」とのこと。要は馴れかもしれません。私は当然小さい財布に馴れていますしね。
「小さい財布」のカードのホールド性の良さは、すなわち取り出しにくいということでもあります。裏返せば「小さいふ」のほうがカードは取り出しやすいとも言えます。私は上述した通り厳選した超重要カードしか入れておらず、これらは日常的にあまり取り出す必要がないので、取り出しやすさよりも落とさないためのホールド性を重視します。が、カードの取り出しやすさを重視する方も当然いるでしょうし、これもどっちが優れているかは個人によって変わりますね。
そして「小さいふ」にある財布を広げたときにお札を押さえるベロは、「小さい財布」には無い工夫で、ユーザーの使い勝手に配慮した工夫だと思いました。ただ「小さい財布」を使っていて紙幣を落として困ったことは無いので、「別に札を押さえる機能はいらないよな・・・」とも思ってしまいます。
このミニマムな財布たちを持ってしまうと、「あると便利かもしれないけど無くても別に困らないもの」が欲しくなくなるのかもしれません。
そのほかの売りとして「小さい財布」は左利き用を出していたり、「小さいふ」は毎日のように新しいデザインを出したりなどといった特徴もあります。(2015年3月現在の状況)
今回出てきた財布をまとめると以下のとおりです。
私が使用している「小さい財布」のブッテーロ レザーエディション。
「小さい財布」の普通バージョン。カラーバリエーションはブッテーロ レザーエディションに比べて、とても豊富。機能も一緒で若干安いです。
妻が使用する大阪のクアトロガッツさんの「小さいふ ポキート」。
※本エントリーを書いた時点で「小さい財布」は私が約2年間、「小さいふ」は妻が1年間、ほぼ毎日使用しています。普段の財布の使い方、収納量や方法等は違いますし、使用期間も異なるので、ここでの使用方法は参考程度にして頂ければと思います。
なお、以降の経年変化を以下のとおり掲載しております。よろしければご覧ください。
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