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鉄の塊でできた男らしいフライパンが欲しい!

我が家のフライパンは、私が大学に入学して一人暮らしを始めたときに、祖父母の家にあった未使用のままに転がっていたフライパンをずーっと使っていて、使用開始して15年近くが経過しています。

このフライパンは約15年の相棒ですから、離れがたいのですが、最近は焦げ付きがひどく、二進も三進もいかない状態になってきており、新しく新調することにしました。買うからにはかっちょ良くて男らしいアツいフライパンが欲しいものです。

我が家のフライパンの寿命

新しいフライパンに入る前に、我が家の今までのフライパンの様子です。高校を卒業して一人暮らしを開始して以来、約15年の油汚れが降り積もり&凝り固まりフライパンの側面から底面を覆いつくしています。

不精をしてあまり手入れしてこなかったですし、真ん中が凹んでそこに油や水分がたまる変な構造になっていました。

中華鍋を買ったら最初に行う焼き切りの要領で、汚れを焼き切ろうとがんばったのですが、、、油や汚れは炭化するけどフライパンにこびりついて、全く取れない。表面上はひびが入ってぽろぽろ取れそうなのですが、これが無理なのです。

ノミとかなづちで汚れを剥げないこともないけど、このフライパンはアルミ製で、最初は何かのコーティングが施されていた気がします。無理にコゲを剥がすとコーティングを突き抜けて下地が出てきそうです。といってコゲのまま料理をするのも非常にストレスで二進も三進もいかず。

さらに愛用している山田工業所の鉄製の中華鍋の優秀さに惚れていることもあり、フライパンも重厚な鉄製のものが欲しいなー、と長年ぷすぷす思ってきたところもあり、思い切って新しいフライパンを購入することにしました。

鉄のフライパンが欲しい!

フライパンといえば、焦げ付きにくいテフロン樹脂で表面加工されているものが全盛の昨今。これは便利そうではあるのですが、表面のテフロン樹脂が敏感肌で、鋭利な物で傷をつけないように扱わないとテフロン加工がはげてくるし、大切に扱っても数年もすればやっぱり表面のテフロン樹脂は剥がれてきてしまう。そんなお嬢ちゃんのようなフライパンはこちらから願い下げです。

我が家に迎えるフライパンは、2019年現在、日本で売られている家庭用コンロ最強クラスの我が家のガスコンロ「+do」の4510kcal/hの炎を受け止められて、ガッツンガッツン五徳にぶつけたり荒々しく扱ったりしても、へこたれない男フライパンであることは必須条件。(ちなみに日本には”一般家庭用のコンロは一口5000kcal/h以下にすべし”という基準があるそうです)

我が家のコンロはガスなのでIH対応とかその他ちゃらくさいのは不要で無視です。ムシムシ。中華鍋を買うために香港まで探しにいって、結局かっぱ橋の道具街で買った中華鍋と同じ鉄100%のフライパンの購入を検討することにしました。

購入候補になった鉄フライパンたち

鉄フライパンといっても本当に種類が多いのです。どれを買うか悩み、いろいろ吟味・検討しました。今の時代、解説や購入者のレビューサイトも多いですしね。私が検討した過程も紹介しておきます。

【山田工業所】 鉄打出しフライパン

最初の購入候補になったのは私が持っている中華鍋と同じ山田工業所の打ち出しフライパン。山田工業所の中華鍋の具合が非常に良いので、フライパンも山田工業所の商品なら大丈夫だろうということから筆頭候補でした。

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山田工業所
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各サイトのレビューもよく、値段も手ごろで、「購入しても良い!」と思うのですが、人気商品らしく、入荷まで数ヶ月待ち。。。我が家のフライパン状況は風雲急を告げており、悠長なことは言ってられないので泣く泣く却下。

【パール金属】 鉄職人

金物加工の街の新潟県三条市のメーカー、パール金属さんの製品。2000円未満という圧倒的安さとAmazonレビューの評判の高さで「とりあえず迷ったらこれを買う」でも良さそうです。我が家の圧力鍋がパール金属さんのもので、この圧力鍋もお値段は安いわりに作りはしっかりした良い商品だったのでメーカーの安心感もありました。

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パール金属(PEARL METAL)
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狙いを外してもそれほど痛くない価格帯の商品ですが、高評価が多いので皆さん満足される物なのだろうな、と推測できます。

【リバーライト】 極 ジャパン

「鉄のフライパン」で、それなりのものを日本で探そうとすると、まず購入候補になるであろう品です。

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リバーライト(Riverlight)
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これは近所の百貨店で実物が扱われていたので、実物を触りました。握る部分が木製というのが想像以上に好みではなく、あと軽すぎる、、、。いや、機能上、鉄の取っ手より木の取っ手の方が熱くなりにくくて握りやすい、軽いほうが扱いやすい、というのは理にかなっているのはわかります。でも心の琴線に触れないのです。申し訳ないですが、購入候補から外しました。完全に好みの問題です。

【柳宗理】 鉄フライパン

忘れちゃいけないのが、プロダクトデザイナーの柳宗理氏のデザインされた鉄フライパン。

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柳宗理(Yanagi Sori)
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左右が広がったような面白い形状です。値段も手ごろです。この面白い形は「物を皿に移す時に動かしやすいように」という観点だそうな。

、、、が、やはり取っ手が樹脂で、これが好みではない。取っ手まで鉄であって欲しいのです。

【Turk】 クラシックフライパン

舶来品に目を向けると、鉄のフライパン分野で圧倒的に支持されているのがドイツのTurk社製のフライパン。中でもそのクラシックフライパンは無骨な見た目で男らしいデザイン。一つの鉄の塊を職人が鍛造し、一本のフライパンへと作られています。こういうストーリーは大好きです。

なんというか「肉食の文化!」という匂いがぷんぷんするデザインでかっこいいです。反面、縁の高さはないので炒め煮や大量の野菜を炒めるような行為は苦手そうな印象。ただ我が家の場合、炒め煮などのフライパンの深さを要する料理は山田工業所の中華鍋で対応できるので、フライパンに深さは求めません。

そしてTurkのクラシックフライパンはクソ重い。比較すると先述のパール金属の鉄職人の直径26cmが950gに対し、Turkの直径26cmは1700g。二倍近く重いのです。その分、蓄熱量が大きいということだと思いますが。。。

【Turk】 ロースト用フライパン

Turkのフライパンにはクラシックフライパンのほか、ロースト用と称されるシリーズもあります。ロースト用は機械でプレスして作ってあり、取っ手も溶接で後付けです。クラシックは鉄の塊を職人が伸ばして作るのに対し、より簡便な方法で作られているようですが、機能に大きな差があるわけでもなく深型やハンドルの形状も何タイプかあるようで、クラシックシリーズより安い

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turk(ターク)
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クラシックは無骨でかっこいいですが、実用性を求めるならロースト用もありと思います。特に深型の28cmなら大抵のフライパン料理はこなせる万能フライパンではないでしょうか。我が家には上述の通り、中華鍋がいるので買うなら肉焼きに特化していて、かっこいいクラシックのほうかなーと思いましたが。。。

検討の末に購入したフライパンは?

上のようなフライパンを購入候補にして検討しました。私が最も惹かれたのは無骨さ男臭さが強いTurkのクラシック。これを購入候補の最右翼とします。

一方でTurkのクラシックの最大のネックはその重さ。他の製品に比しても相当重いので、女性からは敬遠される評価もあるようです。

我が家にも150cmそこそこのちっこい妻がいるので、この同意が得られるかがポイントです。妻が難色を示した場合はパール金属の鉄職人が次点か。

妻に「次のフライパンを検討した結果、Turkのクラシックのフライパンが欲しいと思っている。けど、相当重いフライパンになる」旨を伝えつつ、商品写真を見せました。妻は重さをそれほど気にするそぶりもなく、気に入った様子で、あっさりとTurkのクラシック購入に同意。こちらが大丈夫かな?と心配になるほど、あっさりと(^^;

とはいえ、気が変わらいうちにさっさと購入を進めました。

購入したサイズは大きめの28cmに。この場合の重量は約1.9kg。。

Turkのクラシックフライパンを買う場合、正規輸入品と並行輸入品のどちらが正解か

そしてTurkのフライパンを購入する際に悩むポイントとして「正規輸入品」と「並行輸入品」をどちらを買うかというものがあります。ネット上でも両方売られておりますし、値段が結構違うのです。

正規輸入品↓

並行輸入品↓

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どちらを購入するか、それぞれメリット・デメリットがあるので、どちらが正しい、、ということもないのですが、これらの違いは私は以下のように理解をしています。

○正規輸入品は日本の代理店となる会社がドイツのTurk社に「御社の商品を日本で売りたいので、正規輸入品として仕入れさせてください。正規輸入品の日本国内のクレーム対応や保証などもうちが責任を負いますので・・・」的な感じでちゃんと話を通し、仕入れて販売をしているもの。物はすべて正規品で品質は確かだが、国内での保証やクレーム対応、販促や広報などもやっている分、これらの対応コストが商品価格に反映されて、高額になっている。

○並行輸入品はTurk社には話は通さず、日本国外で売られているTurk社のフライパンを仕入れて、日本で海外の仕入れ値以上で売りさばかれている品。デメリットは正規品の裏返しで、日本国内での保証や品質に関するクレームなどは一切受けずの現状渡しだが、とにかく安い

どちらを買うか、これは非常に悩ましい。結局個人の判断になりますが、我が家は以下の理由で並行輸入品を選択しました。

・並行輸入品といっても、ドイツのTurk社製のちゃんとした製品であることにはかわりない(コピー製品だったり、偽物を売るようなサギまがいの業者から買ってしまった、とかそういう特殊な事例は除く)

・鉄のフライパンという製品の特性から考えると、電化製品などと違って、まず故障は考えられず、メーカー保証は必要ないだろう。Turkのクラシックフライパンは100年使用できるといわれるくらいですし。我が家の場合、鉄の調理器具の手入れは山田工業所の中華鍋で慣れていますし、ある程度の手入れは自分で出来る自信もあり、その辺は割り切りでよいかなと。

並行輸入品は販売者の管理が千差万別で、錆だらけだったりするのが届く場合もあるようですが、↑のとおり、自分で手入れするつもりなので問題ないでしょう。鉄のフライパンなら錆びていても削って磨いて油を塗れば問題はないはず。

・偽物をつかまされる可能性について、並行輸入品の仕入れ業者やレビュー、値段などを調べた上で、検討の必要はありますが、正規品が2万円程度の価格帯の製品なので、下手なコピー品を作るほうが、かえって手間であると考えられ、コピー品を作って売りさばく旨みはほぼ無いだろう。よって並行輸入品でも本物のTurk社製のものである可能性が高いと推測しました。並行輸入品でもAmazonなどからの購入なら出品者に関するレビューも参考にできますし。

・当初は正規輸入品でも並行輸入品でもなく、直接ドイツの業者から購入するのが一番安いんじゃね?と思って個人輸入の手も考えました。しかし2019年5月時点でドイツのAmazonサイトのページで見てみると、Turkクラシックフライパンの28㎝で109.95ユーロ。この時点で1ユーロ120円くらいでしたので、大体13000円程度。この値段なら日本の並行輸入品と大して変わらない値段になり、さらに個人輸入の場合、本体に加え配送料や税関の手続きがあるので、むしろ並行輸入品を買ったほうが楽で安くなる。。

以上の理由で、結局Turkのクラシックフライパンの28cm並行輸入品を購入しました。

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長文になってしまったので、届いたフライパンと試し焼きの様子は次回(↓)で紹介したいと思います。

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