先回のエントリーでは書斎の不満点を紹介した上で、有孔ボードを活用し壁面収納力を向上させて不満解消していく書斎改造計画を紹介しました。今回はこの計画を実行に移していこうと思います。
書斎のDIY改造計画
具体的には書斎の下の写真のザックが吊られている面とその反対側と正面(PCモニターの裏面)の壁に有孔ボードを張り巡らし、壁の収納力を飛躍向上させようという計画です。自分で施工=DIYでやります。やはり自分で手を掛けるから愛しいですし、大工さんの手配も億劫だなと・・・。材料費も大してかからないでしょうし。
そして実行日は2018年の私の夏休みの三日間。この期間はDIYに明け暮れることになりました。朝起きて、一歳の娘を保育園に預け、家に戻って作業開始、材料を買ったり切ったり貼ったりして、作業途中でも夕方には作業に一区切りをつけ、娘を回収しに行く生活です。
まずは物の片付けです。上の写真にあるPCや雑貨などを撤去し、一度書斎の外へ。
有孔ボードを張るのは、書斎の奥正面↓と、
(物品を運び出した書斎。しかし歪んでいる写真で申し訳ないです。焦って撮ったもので・・・。)
両側面の使用されていない壁面。壁面に有孔ボードを張りめぐらします。
各部を採寸し、材料の有孔ボードのサイズを決めます。有孔ボードにフックや木ダボを引っ掛けて、物を収めるにはボードの裏側にフックを引っ掛ける空きスペースが必要なのでその分も計算に入れます。有孔ボード背面の空きスペースは10mmとすることにしました。
設計図を描く
採寸後は簡単な設計図を書きます。有孔ボードなどのこの手のベニヤ板系のボードはいわゆるサブロクサイズ(3尺×6尺・910mm×1820mm)で売っているはずなので、木目の向きを考えつつ効率的に部材を取れるように、極簡単に1/10スケールの絵を描きました。
こんな具合です。私の書斎サイズではサブロクサイズのパネル1枚では足りず、ボード2枚に。
理想の有孔ボードを探しに行こう
さて、ここまで来たら材料を買いに行って、工事に取り掛かれるのですが、、、「はて、私が望む有孔ボードを売っている店はどこにあるのだろう??」という素朴な疑問が湧き上がります。有孔ボードはホームセンターなどで売ってはいますが、素材、穴の間隔(ピッチ)や穴の直径、ボードの厚さも何種類か規格があることは前回のエントリーで書いたとおり。
私の購入希望の有孔ボードは木目が表面に出ている木製ボードで、穴のピッチは25mm間隔、穴の直径はφ5mm、厚さは5mm前後です。表面の木目もなるべく美しく、、、かといって目立ちすぎない物が欲しい。それなりにこだわりがあるので、なるべく品揃えの良いところで買いたいと思うのですが、どうしたものか。
インターネット通販でも有孔ボードは売っていて「有孔ボード 通販」とかで検索すれば穴のピッチも直径も希望どおりのボードの販売サイトもヒットするのですが、天然素材で表面の木目が一枚一枚異なるので、出来ることなら自分の目で選びたいところです。また大型商品なので通販だと送料が侮りがたい価格になります。何より私自身が勢いがついている夏休みの3日間で仕上げたいので、通販で発注から手元に届くまでのタイムラグがもどかしい。
ということで、夏休みの特権を最大に活かし、平日の真昼間から東京西部+神奈川東部のホームセンター+渋谷の東急ハンズを駈けずり回って探すことにしました。望みどおりの有孔ボードに出会うことが出来るかどうか、わくわくして家を出ます。
ホームセンターめぐりの結果は、最初に訪れたコーナンさんは有孔ボードが欠品で実物を見られず(とても人気があるとのこと。実物はなかったけど厚さ3mmの物を取り扱っているとおっしゃっていたような)、続いて訪ねた島忠さんは何種類かの有孔ボードを取り扱っていたのですが、気に入る木目のモノがなく購入には至らず、東急ハンズも気に入った木目のモノがなく、購入に至らずです。(あと東急ハンズはホームセンターに比べて2~3倍近くの値段で木製のボードを売っていたのでさすがに・・・)。
結局私が購入したのは神奈川県東部最大級のホームセンターであるスーパービバホーム長津田店さんでした。
購入した材料・道具たち
ビバホームさんはLIXIL系のホームセンター。店名に「スーパー」がついているだけあって、スーパービバホーム長津田店さんは広いですし、取り扱っている商品数もすごい!何でもそろいそうだなとわくわくするのですが、有孔ボードに限って言えば、むしろ取り扱い種類数は多くありませんでした(^^;
私が欲しい木目がある無ペイント木製の有孔ボードは、穴の間隔が25mm、穴の直径5mm、厚さ4mmのサブロクサイズのみ。
私が購入した有孔ボード。1枚2380円(税別)でした。
一種類の取り扱いですが、このボードは私のイメージしていた絵図に完璧に合致。さらに値札のところに「シナ」と書いてあります。おそらくシナノキを表面に張った合板ボードで国産品と見込めたのも購入した理由です。(私はなるべく国産材を使いたい派なので・・・)
ボードをひっくり返したら札鶴ベニヤ白糠工場のマークがありました。
白糠は釧路近郊の町。北海道産の有孔ボードであることが確定です。いいですね。購入を決めます。札鶴ベニヤさんの商品のサイトはこちら。
シナノキの木材はとても美しい木目が特徴です。
しかし、シナの合板の木目にも若干の濃淡の個体差があります。私は2枚を購入しますので、この2枚で木目の調子が異なっても嫌なので、とりあえず在庫に出ている物を並べて木目を吟味して2枚を選びました。
(↓私が購入した物と同じシナ材のサブロクサイズ(3尺×6尺・910mm×1820mm)有孔ボードです。)
(お試し用でもう少し小さいサイズのシナ材有孔ボード×2枚です。)
あとはボードにフックを引っ掛けるためにはボードの後ろをふかす(後ろに空間を残すというか、壁にぴったりボードを貼り付けたらフックが後ろまで入らないのです)ために枠をつくるのですが、その材料を選びます。これは10mm×15mm×1985mmのアカマツ材が98円で売られていたので、これを5本ばかり購入します。この材は表には出てこないですし、サイズさえ合えばまぁなんでも良いかなと。
他には木工ボンドや紙やすりなどのこまごました材料を買います。なお今回の有孔ボードを用いた書斎改造では釘や金属ネジの類は一切使わないつもりです。もともとの書斎の壁に穴を開けたくなかったので。。。なので木材の固定は全てボンドで行うつもりです。
購入した木工ボンドは超メジャーのこれ↓ 誰もが一度は見たことがあるであろうあの商品です。
私が買ったのは白いボトルの速乾タイプ。メジャーな黄色い通常タイプでも良かったのですが、白と黄色で数十円しか違わないのと、夏休みの三日間で完成させるという時間制約もあったので、奮発して速乾タイプを。
続いて購入した物はノコギリ。上に書いたふかし枠のアカマツ材を切断するためです。しかし、ここまで偉そうにDIYの話を書いてきましたが、私はノコギリを持っていないかったのです。そんな私でもDIYで書斎に手を入れて、その話をウェブにアップしようとしているのですから怖いもんです。)
さて、ノコギリのほうはそれほど切断作業が多いわけでもなく、そして今後も大して使うこともないだろうということで、↓こいつを買いました。
ほぼカッターのような見た目ですが、実際カッターの刃がのこぎりになったような物です。今回はこれで十分かなと。また3wayで普通のカッター刃、普通ののこ刃に加えて引廻しのこ刃が付いていて便利かなと思いまして。値段も1500円でお釣りがくるし。。。当然ノコギリとしての能力はたかがしれているので、一般的なノコギリ用途としてはあまりお勧めできる物ではありません。
以上の材料と道具を購入して、最後に有孔ボードのカットを依頼します。最近のホームセンターではワンカット数十円で購入した木材をカットしてくれるのです。スーパービバホーム長津田店ではワンカット50円でした。上にも載せた粗々の設計図をおじさんに示してサイズどおりにカットしてもらいます。私の場合、9箇所のカットになりカット代が合計で450円。
↑買い集めた材料たち。材料は合計で税込み7000円ほどです。スーパービバホームは大型の台車が用意されてあり、これに材料を積んだままエレベーターに乗リこみ立体駐車場の自車まで台車で運ぶことができました。たいしたもんです。
次回はいよいよ買ってきた材料たちの組み立てに移ろうと思います!続きはこちら↓
以下、有孔ボードライフ関連商品を何個か、置いておきます。
↓私の書斎で使った有孔ボードと同じシナ材のサブロクサイズ(3尺×6尺・910mm×1820mm)有孔ボードです。)
お試し用でもう少し小さいサイズのシナ材有孔ボード×2枚です。
・有孔ボード(白)
・有孔ボード(黒)
・有孔ボード(木目)
有孔ボードの各種フック詰め合わせ
U字フック・もっともスタンダードなフックです。
ハンガーフック
リングフック
ループフック
書斎・ワークスペースづくりの参考本として↓おすすめです。いろいろな「秘密基地」事例がたくさん掲載されてあります。我が家も掲載頂きました!(^^)
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