所用で日比谷に行く用事がありました。日比谷に行ったら、ぜひ訪ねたいと長年思っていた場所があります。
それは渡辺力氏のデザインした第一生命ビル前のポール時計!
渡辺力さんは1911年に生まれた、個人用の小さな製品から大きな建築物まで多様な分野のデザインを手掛け、戦後日本のデザインに大きな影響を与えたプロダクトデザイナーです。
特に私が好きなのは、渡辺さんがデザインし、日本のセイコー社がALBAブランドから販売している腕時計のRikiシリーズ。この腕時計シリーズは、視認しやすく美しい時計を、誰でも持てるような良心的な値段で提供しているもの。この精神がとても好きです。メーカーサイト↓
このALBAさんのサイトに記載されている渡辺力さんの紹介がこちら。
日本のデザイン黎明期における先駆者として、日本インダストリアルデザイナー協会の創設等、社会・教育分野でのデザイン認知に多大な貢献。ミラノトリエンナーレ展金賞、毎日デザイン賞、紫綬褒章など受賞多数。「ヒモイス」「トリイスツール」また各地のプリンスホテルインテリア等を代表作に持つ、日本デザイン界を代表する存在。時計に関しても深い造詣を持ち、セイコークロック、世界時計、日比谷第一生命ビル・ポール時計などを手がけ、細部にまでわたる配慮と信念を持った作り込み、見やすさ、美しさのバランスに定評がある。
実際、自分の腕時計も妻の腕時計も娘の腕時計も「Riki」のロゴが入った時計です。
左が私のクロノグラフ。右が妻の腕時計。
娘の初めての腕時計として与えた子ども用のRikiの時計。
書斎の腕時計コーナーに吊るされているrikiたち。
左側二つの時計が同一に見えますが、、、はい、同一のものです。妻からプレゼントされたのですが、この時計が好きで、壊れた時に備えて、もう一個調達したのです(^^)
さて、Rikiの腕時計の想いはこのくらいにして、さっそく日比谷へ。件のポール時計があるのは第一生命本社ビルへ。
おー、これかー。遠くからもはっきりわかる存在感があります。向いている方向が違う時計が上下になっていました。
私のクロノグラフのデザインはこの時計からと思われます。
思わず、私のクロノグラフを腕から外して一緒に撮影しました。腕時計とポール時計の距離感が違いすぎるので、時計側のピントがずれているのはご容赦ください。。。
渡辺力氏のポール時計がある地点はこちら↓。地下鉄日比谷駅のB1出口の日比谷通り(国道1号線)交差点付近になります。
googleのストリートビューでもはっきりこのポール時計が視認できます。
この渡辺力氏のポール時計は1972年の作品。デザインももちろん凄いのですが45年以上稼動し続けている時計本体も素晴らしい。45年以上前の日本の高度成長期の頃の熱気というか勢いを感じます。本当に安価で丈夫な製品を送り出してきた日本の勢いがあったころではないでしょうか。私は産まれていない頃の話だけども・・・。
この日比谷のポール時計をモチーフにした時計はLemnosから発売されています。シンプルなデザインで、ちょっと欲しい(^^)
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