アザラシ観察用の双眼鏡を新調~PENTAX PapilioⅡ6.5×21を購入しました~

フィールドにおけるアザラシリサーチや観察は双眼鏡が無ければ成り立ちません。まさに野生アザラシを追いかけるための最重要アイテム。海獣関係のサイトを営んでいる私にとっては商売道具ともいえるツールです。アザラシ観察や捜索のための双眼鏡の考え方・選び方については以下のコーナーでも詳しく書きました。

アザラシ捜索&観察の必須アイテム!双眼鏡の選び方
野生のアザラシを探したり観察したりするための最重要アイテムが双眼鏡です。双眼鏡が無いことには遠くのアザラシを見つけることはまず。肉眼で見える近距離に野生動物が来るのは相当限られたレアなパターン。アザラシなどの野生動物を見よう・探そうと思うなら、良質な双眼鏡を持っていくことは必須です。また水族館で飼育アザラシを眺める時にも双眼鏡を使うと大迫力で見ることがで...

なかなかアザラシのいるフィールドに行けない日が続いておりますが、来るべき日に備えて、双眼鏡を約10年ぶりに新調しました。今回はこの顛末を紹介したいと思います。

アザラシ観察用2代目双眼鏡のPapilio 6.5×21を引退させた理由

私のアザラシ観察用の双眼鏡は、初代がPENTAXの”タンクローX 8×25 UCF X”で、2004年~2008年の間に使っていて、これは冬の礼文島の海岸でアザラシをリサーチしているときに残念ながら紛失してしまいました。

2代目の双眼鏡はPENTAXのPapilio6.5×21を2012年から使っていました。そして気づけば購入してから10年が経ちました。アザラシだけではなく野鳥観察や美術鑑賞など、様々な場面で頑張ってくれましたが、さすがに老朽化してきており、2021年の夏頃になって対物レンズ側のカバーが外れてしまいました。

カバー部分の部品は接着剤で本体にくっついていたようなのでこれが劣化したのでしょう。

このカバーとそれにくっついているガラスは、双眼鏡を保護するような役目で、双眼鏡の光学性能に大きな影響があるわけではなさそうです。

ガムテープで応急措をして、だましだまし使っていました。

こんな具合に。。。とりあえずこれでも使えるのですが、見た目はかっこよくないですね。

この10年選手の双眼鏡も補修します。ガムテープをはがして、ゴム部分の対物レンズに丁寧に接着剤を付けて、再びカバーをはめ込んでおきます。

ひとまず、修理完了。

アザラシ観察用3代目双眼鏡はPENTAXのPapilioⅡ 6.5×21にしました

対物レンズのカバーを修理したので、Papilioの双眼鏡としての性能は問題ないのですが、、、他のところにもガタが来ていて、フィールドに出たときの故障が怖いという信頼感の喪失&先日の両親のドコモ携帯電話→格安SIMスマホへの移行で、移行作業の見返りとして貯まりにたまっていたdポイントを使って、新しい双眼鏡を買う(買ってもらう)ことにしました。

新しく購入したアザラシ用の3代目双眼鏡はPENTAXのPapilio 6.5×21。名前の通りPapilioの後継モデルです。

倍率は6.5倍モデル。平均的な手持ちコンパクトな双眼鏡の倍率は8倍程度だと思いますので、倍率は低めの双眼鏡です。10年以上野生アザラシを見続けてきた感覚として、フィールド(海や岩礁)における野生アザラシ捜索には、双眼鏡の倍率は8倍でも高倍率すぎるのでは、、、と思っております。アザラシは体長1~2mくらいある生き物なので、見つけるだけならばそれほど高い倍率は必要ありません。むしろ8倍以上の高倍率双眼鏡で視野が狭いものは捜索できる範囲が狭いので、アザラシのリサーチはしにくいように思います。アザラシ捜索のために双眼鏡を選ぶなら、倍率より視野の広さや視界の明るさ、あるいはフィールドにおける携行性能を重視した方が良いです。

ということで、先代のPapilioの6.5倍モデルが私のアザラシ探しのスタイルに非常にフィットしたので、次の双眼鏡もPapilioⅡの6.5倍モデルにしたのです。

PapilioⅡの見た目や大きさはほぼPapilioと同じ。本体は手から滑りにくいラバーコーティングなのも変わらず。ラバーコーティングは実用性重視なのですが、ほこりや汚れも付きやすいのです。↑写真は新品PapilioⅡが届いて、試しに一回屋外で野鳥を見てきた後に家で写したものですが、少々細かいほこりがついています。

双眼鏡は野外フィールドで使ってこそ価値がありますし、私も使い倒すつもりなので、多少の汚れなどは気にしないのが一番です。

PapilioとPapilioⅡの比較

PapilioとPapilioⅡを比較してみます。


左がPapilioⅡ、右が10年使っていたPapilio。見た目はほぼ一緒。ロゴの色が違うのが最大の差でしょうか。

接眼レンズ側から。これも見た目や各部品などはぱっと見では違いが判らないレベルです。左が新品のpapilioⅡで右がPapilio。右のは10年使っていたので、ロゴがかすれたり薄くなったりしています。

接眼レンズ側。上がPapilioⅡなのですが、レンズの反射が若干緑色掛かっています。下のpapilioは反射が透明な感じ。PapilioⅡは「すべてのレンズやプリズムの表面にマルチコーティングを施している公式サイトから引用)」そうなので、コーティングの差が反射の色に現れたのかな。

対物レンズ側もpapilioⅡ(下側)がやや緑掛かっています。

本体以外の差も何点かあったので紹介します。

PapilioⅡのストラップには「PENTAX」のロゴが縫い付けられていました。私のPapilioストラップにはこのロゴの縫い付けはなかったです。

Papilioの裏にはメーカーロゴとロットナンバーの記載があるのですが、、、。

左のPapilioはPENTAXの名前が入っていましたが、右のPapilioⅡはRICOHのみ。時代の流れを感じますね。中国製なのはどちらも一緒。この価格帯だと致し方ないか。

PapilioとPapilioⅡの見え方の違い

実際の双眼鏡をのぞいた感じは、Papilioはあっさり、PapilioⅡははっきりくっきりな色の感じがしました。これがレンズコーティングや光学部品の進化なのか、あるいはPapilioが10年の酷使の間に劣化した影響などもあるかはわからないですが、、、。

ただ見た感じの色具合は若干の差があれど、フィールドでアザラシを探す際に、PapilioⅡで見つけることができて、Papilioで出来ない、ということは無いかな、という印象です。

Papilioの部品が取れたので新調しましたが、これがなければPapilioをもっと使っていただろうなと思いますし、一方でPapilioとPapilioⅡが目の前に差し出されて、好きな方を選んで良いと言われたら、やはり後継機のPapilioⅡを選ぶだろうなという、そんな感じです。

PapilioとPapilioⅡの共通にして最大の売りは驚異のマクロ性能!

アザラシ観察用の双眼鏡を新調したということであまり書いてきませんでしたが、Papilio・PapilioⅡの最大の売りは最短50cmの距離の物からピントが合うというマクロ性能です。公式サイトでもこのマクロ性能が前面に押しだされています。

近距離も見える双眼鏡 PENTAX PapilioII
近距離も見える双眼鏡 Papillio

またPapilio・papilioⅡのレビューを読むとほぼすべての人がマクロ性能を絶賛しています。アザラシ捜索・観察はかなり遠くにいるアザラシを探したり見たりするので、マクロ性能は関係ないのですが、実際この近くの物を双眼鏡で見るという機能は思っている以上に面白いですし、発想次第では色々使えるように思います。屋外にいる小さな虫や花の観察はもちろんですし、美術館で作家の筆のタッチまでリアルに見ることができます。水族館の水槽を覗くのも良いと思いました。

そういった意味でPapilio・papilioⅡはアザラシ観察だけではなくほかの用途でも楽しめる一品で、さらに値段は1万円程度と、双眼鏡入門機価格帯の物なので、「双眼鏡を一台買おうかな~」とか思っている方には強くおすすめしたい機種です。

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