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日本で写真を見られた回数が最も多いアザラシは、オホーツクとっかりセンターで飼育されているコムケである説

ふと、日本において、写真で見られている回数が最も多いアザラシ個体は、どこの誰になるのだろう?と疑問が湧きました。

写真で撮られているという条件なので、野生の個体ではなく水族館や動物園などで飼育されているアザラシ、、と推測されます。飼育施設暮らしのアザラシの写真は、飼育施設のスタッフさんが公式webサイトに掲載したり、お客さんが撮影してサイトやSNSにアップしたりなどで、多くの方々に写真が届いていく、、、のがセオリーと思います。

そんな中、日本で写真で見られた回数が最も多いのはどのアザラシなのでしょうか。入場者数の多い水族館で人気がある飼育アザラシなのでしょうか。(アシベ少年に飼育されている白いヤツやしろたんなどのキャラクターものは抜きで、リアル個体で考えます。)

私説:日本で写真で見られる回数が最も多いアザラシはオホーツクとっかりセンターのコムケ?

日本において、写真で見られている回数が最も多いアザラシは、どこの誰になるのか。正確には誰も検証できないのですが、私は、2000年代後半から2023年1月20日現在にかけての約15年間くらいでは、日本で写真が見られている回数が最多のアザラシは、オホーツクとっかりセンターのコムケと思うのです。

今回はこの私説を検証していきます。

ゴマフアザラシのコムケとは何者か?

私説の検証の前に、先ほどから名前を出しているアザラシのコムケについてさらっと紹介です。

コムケは北海道のオホーツク海沿岸にあるコムケ湖で1989年に保護されたメスのゴマフアザラシ。保護されて以来、紋別市にあるオホーツクとっかりセンターで飼育されています。2023年現在、33歳になりまして、相当な高齢アザラシになっていますが、元気に暮らしているようです。

コムケは強烈すぎる食いしん坊&物怖じしない性格の持ち主で、長年に渡ってとっかりセンターで愛嬌を振りまいてきました。

コムケの顔。メスだけど結構な強面個体です(^^;

コムケについて、もっと知りたい方は以下のコーナーで紹介しております。

~私説の検証~スマホで”アザラシ”と検索してみよう!

私が日本人に最も写真が見られているアザラシは、オホーツクとっかりセンターのコムケと考えた理由は、とてもシンプル。

皆さんお持ちのスマホやパソコンで「アザラシ」と検索してみてください。


私のスマホで”アザラシ”を検索して出てきた画面のキャプチャー。2023年1月21日現在。

↑多くの方がネット検索にgoogleを使用されているのかなと思いまして、Googleの検索結果画面です。私のスマホではこんな具合。

↓私のパソコンではこんな感じ。(画面サイズが大きいので縮小してあります)

パソコンで”アザラシ”を検索した画面。2023年1月20日現在

そして、問題は以下の赤で囲んだアザラシ。

Googleでは検索結果のリンク先の指定された画像のサムネイルが表示される仕様で、生物関連の言葉の検索結果の場合、フリーの百科事典、wikipediaの項目が1~2番くらいのかなり上位に表示されます。つまりwikipediaのアザラシ項目の画像が表示されるのです。

ちなみに、MicrosoftのBingでも同じアザラシが表示されていることを確認しました。

そして、上述のフリーの百科事典のwikipediaのアザラシの項目のページはこんな具合↓

wikipediaのアザラシの項目(スマホ版)2023年1月20日確認

wikipediaのゴマフアザラシの項目はこんな具合↓

wikipediaのアザラシの項目(スマホ版)2023年1月20日確認

以上のように青い床と金属の柵を背景に横たわるアザラシの写真は、Googleのスマホ検索でもPC検索でも”アザラシ”で検索したらかなりの上位に表示され、そしてwikipediaのアザラシの項と、日本近海に生息するアザラシ5種の中で最もメジャーと思われるゴマフアザラシの項目に掲載されているのです。

現代社会において、アザラシやゴマフアザラシについて調べようと思ったら、とりあえずスマホやパソコンで、google検索→wikipediaという流れは非常に多く、そのような場合、この青い床と金属の柵を背景に横たわるアザラシの写真を無意識でも見ているパターンは多いと思われます。

よって、この青い床と金属の柵を背景に横たわるアザラシの写真のアザラシが日本で最も閲覧される回数が多いアザラシの写真になる可能性はそれなりにありそうです

青い床と金属の柵を背景に横たわるアザラシの写真は。。。

そして、読まれている皆さんは察していると思いますが、この青い床の柵を前に横たわっているアザラシは、オホーツクとっかりセンターのコムケなんです。

なぜそんなことがわかるかというと、この写真は私がとっかりセンターで撮影して自分でwikipediaにアップした写真なので。。。私の記憶ではこの個体はコムケなのですが、もし違う個体なら、日本で最も写真が良く見られているアザラシはコムケじゃなくてその個体になる説になります。

青い床に金属柵を前に横たわるオホーツクとっかりセンターのコムケ。

元は↑の写真です。写真としては最高レベルに面白くないものと思いますが、アザラシの体の様子が分かりやすい標準的な写真を撮りたい、、、と思いながら、真横やや上からシャッターを切ったものです。写真としては柵もないほうがいいと思うので、もっと良い写真が撮れたら差し替えようと思って、wikipediaにアップしました。そしてアップしてから、16年くらい経ちました。

アザラシについてインターネットで調べてみようかなー、、、と思った日本語の人はこのコムケの写真を閲覧していると思われ、以上が私が最近の日本で最も写真が見られているアザラシは”コムケ”と推測した理由になります。

2006年頃のwikipediaはアザラシの種別ページは無かった

以下はおっさんの昔話になりますが、私がこの写真をwikipediaにアップした頃の2006年当時、wikipediaには「アザラシ」という項目はあったものの、中身はざっくりとした解説&掲載写真も海外版のwikipediaの写真を掲載していた程度で、「ゴマフアザラシ」「ゼニガタアザラシ」「ワモンアザラシ」「クラカケアザラシ」「アゴヒゲアザラシ」といった種別ごとの項目が存在しないという黎明期でした。
そんな状態だったのですが、アザラシの普及・布教のためには、wikipediaにアザラシの種ごとの個別な説明ページは必要でしょー、ということで、自分で各種ごとの項目ページを立ち上げ、解説を書いたり、写真をアップしたりしたのです。wikipediaの記事は項目ごとに履歴が記録されているのですが、例えばゼニガタアザラシの項目の履歴の最初はこんな具合です。

作成者の名前が”コムケ”になっているのは、私がwikipediaの活動名として、とっかりセンターのコムケの名前を借りたためです。。。

2006年当時、私はこのサイトの運営は既に開始していて、アザラシの種ごとの解説のような内容もこのサイトには載せていたのですが、自分のサイトでは好き勝手にアザラシを紹介しよう、と思いつつ、標準的・辞典的な内容は今後伸びるだろうと推測したwikipediaに任せることにして、そちらの編集を頑張ったのです。

なのでゴマフアザラシ以外にもゼニガタアザラシやワモンアザラシの項目の立ち上げもやりましたし、今でも日本語版のワモンアザラシとゼニガタアザラシの項目の写真は、私がおたる水族館と釧路動物園で撮影した写真が使われています。

wikipediaのアザラシ関係の項目も自分が立ち上げてから今日に至るまで、多くの方の手が加わってより良い内容になっているのですが、写真は上に紹介したコムケの写真がず~~~~~~っと使われています。写真としては微妙ですが、ゴマフアザラシの特徴を紹介する標本的な写真としては適しているのかもしれません。。。

、、、私も「日本で最もみられている回数が多いアザラシは誰だ?」を検証しようと思った際に、「日本で最も写真で見られたことが多いアザラシならgoogle検索でトップに出てきたやつじゃね?」と思いながらgoogle検索をしたのですが、まさかそれがwikpedeiaに自分がアップしたコムケ写真になるとは、、、といった感じです。

コムケ好きな身としてはありがたい話なのですが、2006年当時にはそんなことになるとは思ってはいなかったので、16年前のいたずらが大仰なことを引き起こしていたな、、という気分でもあります。そして日本人のアザラシ脳の無意識下にアザラシの標準画像としてコムケが刷り込まれている、、、のかも。

ちなみに、、、wikipediaの「アザラシ」項目中にある↓写真もコムケなので、上述の写真に加えて、コムケの写真が見られた回数はやはり相当多くなりそうです。

↑のアザラシもコムケ

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