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これまで撮影してきた北海道の野生アザラシ写真のフォトブックを作りました!海で職務質問等を受けるときに備えて…

今年の4月くらいのこと。昨年参加した『寝ても覚めてもアザラシ展』の主催者の方から連絡があり、「昨年のアザラシ展で作成・展示した野生アザラシの写真集を一冊増刷してくれないか」という依頼をいただきました。

『寝ても覚めてもアザラシ展』の写真集について

この寝ても覚めてもアザラシ展用写真集は私が撮りためてきた北海道の野生アザラシの写真で構成されたもので、アザラシ展で飾っていただきました。展示用に2冊作成したもので、アザラシ展が終わった後は、主催者の方が1冊、私が1冊持っているものです。

写真集の実物はこれ↓

写真集のデータはパソコンの中に残っていたので、すぐに発注もできたのですが、『寝ても覚めてもアザラシ展』以降も新たな野生アザラシ写真は撮っているし、その中で気に入った写真も何枚かあったので、『寝ても~アザラシ展』で作成したものと少し写真を入れ替えた改訂版にして、主催者の方にはお納めしました。

こちらの写真集の作成は以下のサービス”MY BOOK”を使用して作成しました。データをローカルに保存できるので、すぐに増刷もできるので助かりました。印刷の質に定評がありますし、作成もそれほど手間ではないので、これまでも何回か利用しております。

北海道の野生アザラシ写真集(携行版)を作ろうと思う

と、これまでが前振りで、『寝ても覚めてもアザラシ展』で作成したサイズはとても大きく30.5cm×30.5cmの巨大版。もう少し小さい版を作ろうかなと思っていたのでした。「携行できるサイズの小さめの写真集を作ろうかな、、、」と思い続けていたので、この機会に合わせて『携行版』の作成も行うことにしました。

なぜ小さい写真集を作ろうと思ったかは以下の理由。

写真集を作った理由1:海をウロウロしている時に職務質問や密漁などの誤解を受けたときの対策…

私が野生のアザラシを撮影する時は、アザラシまでの距離を自分でコントロール可能な陸から撮影する”陸撮り”が好きです。自分で野生アザラシを見つけるのは楽しいですし、そんな場合に自分以外にアザラシを眺めている人はまずいないので、アザラシたちと一対一で向き合っている孤独感も好き。集中できますし。他人が近くにいたらカツ丼を食べながらアザラシを見るとかも気が引けますしね。
(船撮りもやらないわけではないですが、苦手意識はあります。私の場合”いい写真撮った!”と思えるのは陸撮りのほうが多いです)

野生アザラシに捧げ、観察しながら食べるために用意したセイコーマート・HOT CHEFのカツ丼(520円)の図

野生アザラシを陸から追っかけるとなると、人気がいない海岸や漁港近くを望遠レンズ+一眼カメラをもって、ウロウロすることは多いです。明らかに地元民ではなく、どこかの国の工作員、、、とまではいかないにしても、タコやウニ、貝などの密漁問題もあるわけで、怪しまれるのは致し方ない。
ということで、「変な奴がいるぞ!」と怪しまれたときや職務質問を受けたときに、誤解を解く手段は確保しておきたい。なので「こんなアザラシ写真を撮るためにウロウロしています。」と実際にお見せできるものが欲しいなー、と思っていたのです。実際の写真を見せれば、「変なやつ」という評価は変わらなくても、少なくとも密入国や密漁目的ではないことは分かってもらえるだろうと。
あわよくばこれをきっかけにアザラシ情報をもらえたりするかもしれませんし。

写真集を作った理由2:こういうアザラシ写真を撮っているんですよー、と伝えられるものが欲しい

「アザラシの写真を撮っている」というと、タテゴトアザラシやクラカケアザラシ、ゴマフアザラシの白い赤ちゃんアザラシをドーン的なものを想像されることも多いのですが、私が撮りたいアザラシ写真は、日本の北海道の海に暮らす野生のアザラシの姿全般。アザラシの一生のうちの極めて短期間である白い毛に覆われた赤ちゃん時代にフォーカスするわけでもないですし、一年のうち限られた季節の流氷上や氷の海で暮らす姿のみを狙うわけでもないのです。そしてアザラシドーン的な写真だけではなく周りの海や環境も伝わるような写真を撮りたいと願っております。

なのでおっさんアザラシや無氷期にゴロゴロしているアザラシの写真も含め、こういう写真を撮っているんですよ、と伝えられるものが欲しくて、そんなのを「コレです」と示せる写真集が一冊あれば事足りるはず。

作成する写真集のイメージ

さっそく作成に取り掛かります。

今回作成する写真集のベースは『寝ても覚めてもアザラシ展』で作成したアザラシ写真集。この写真集のサイズはとても大きく30.5cm×30.5cmの巨大版。ページ数は20ページ。今回作るのはアザラシ撮影時に職質を受けたときに備えて、フィールドに行く際に持ち歩かなければならないので、サイズ感はとても重要。

私が野生アザラシ撮影に行くときは、カメラ専門のカメラバッグは使わず、28リットルか45リットルのザックにカメラやレンズ、防寒具、その他諸々を突っ込んでウロウロします。なので、写真集はこれらザックに入放り込んでおいても問題ないサイズ、、ということで18.6cm×18.6cmを選びました。

『寝ても覚めてもアザラシ展』写真集ではページの関係で削った写真・それ以降に新たに撮った野生アザラシ写真を入れ、ページ数は増やして、30ページへ。

カバーは柔らかいソフトカバーと、硬いハードカバーのどちらかを選べます。フィールドに出たら、アザラシ撮影や観察が最優先で、ザックの中はぐっちゃぐちゃになりがち。そんなきつい環境でも耐えられるようにハードカバーにしました。

写真を追加したり、写真集のサイズ変更に伴ってキャプションの文字サイズを変更したりして、発注しました。

出来上がった小さめ野生アザラシ写真集

発注から10日ほどたった5月下旬に手元に写真集が届きました。出来上がったものはこちら。

この写真集が届いた頃から仕事がますますハードになり、家にたどり着く頃には口から魂が飛び出ているようなこともしばしば。PCの前に座ってもこのサイト更新はもちろん、SNSすら開く気力もなく、、、になっておりますが、この小さめ写真集をぱらっとめくって眺めて、少し救われたりしていました。

携行版の裏表紙

『寝ても覚めてもアザラシ展』の写真集と並べるとこんな感じです。↓

表紙のメイン画像も少し変えて、同じ撮影日の別カットにして、二段にしてみました。あと『寝ても覚めても~』版にはあえて入れなかった撮影者名を入れてみたり。

こちらは裏表紙。裏表紙の写真も差し替えました。大判写真集の裏表紙は広い岩場にいっぱい転がるアザラシの遠景写真だったのですが、小さめ写真集は表紙からデザインが続くように二段の写真にしました。

開いて並べてみるとこんな具合です。

迫力はやっぱり大判写真集のほうが圧倒的。見開きになると61cmですからね。このサイズ感はちょっとないくらいのインパクト。写真集の1辺の差は18.6cmと30.5cmの1.63倍ですが、見開き面積になると18.6cm×18.6cm×2=692cm2と30cm×30cm×2の1860cm2で2.69倍になります。

取り回しは、やっぱり18.6cm×18.6cmのほうが、フィールドでは現実的。30.5cm×30.5cmはA4サイズより大きいので普段使いの鞄にも入らないし、私の28リットルのザックに入れるのもきついです。

写真集の中に収めた写真の撮影地や撮影年・季節・時間はバラバラなのですが、一冊の写真集としてまとめると、自分のアザラシ遍歴に横串を通して見られるようでもあり、一つの作品に見えてくるのでとても楽しい。写真編集の過程でも、いつも見ている(カメラから撮って出しの)3:2比率だけではなく、1:1比率やもっと妙な縦横比で自分の写真を見たり編集したりするのも楽しいですしね。

、、、そしてm写真集を作ってから「このサイトにはアザラシ写真にフォーカスしたコーナーが無い」ことに気づきました。アザラシを観察に行った際の記録として、写真の掲載はしてきましたが、写真にフォーカスを当てて、一軍の写真たちを集めて掲載しているようなコーナーは無かった。

私自身があまりそういう意識は無かったのですが、『寝ても覚めてもアザラシ展』の展示用写真集作成の過程で、過去の写真をかなり厳選したので、これを利用してサイトにも写真集的なコーナーを作ろうかな、という新たな野望が出てきました。仕事の合間を縫って作業を地道に進めてきたいなー、と思います。

『寝ても覚めてもアザラシ展』で作成した写真集や今回の小さめアザラシ写真集作成はこちらのサービスで作成しました。

インターネット上でフォトブックを作ろうと調べれば、まず候補の一つにあがる王道サービスでもあります。ページ数、サイズなど選択肢が多くて、レイアウトの自由さも高く気に入っています。

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