男鹿水族館は秋田の水族館。先回のラストに秋田の魚といえば、、、、と書きましたが、何の魚かわかりますでしょうか。
先回はこちら。
秋田の魚といえば、やっぱりハタハタです。県魚にも指定されているこの魚、男鹿水族館のの展示は相当気合が入っています。
男鹿水族館には生体の展示もあります。薄暗い水槽一面ハタハタで、よく目を凝らしたら泳いでいるハタハタもいれば水底に着底しているハタハタや、さらに砂に潜っているハタハタもいて、同じ種でも過ごし方が違う。なんとも珍妙な魚です。
そしてこのハタハタを見た地元の秋田の人の反応が良かった。
若いお兄ちゃんは「うまそうなハタハタだなぁ」とつぶやけば、3歳くらいの子供連れの若いきれいなお母さんは「○○ちゃん(子どもの名前と思われる)の好きなブリコはこの魚から取れるんだよ」と教えている、小学校高学年くらいの兄ちゃんは水槽の中の魚が卵持っているか気にしたり、というような反応や会話がずっと続くのです。本当にこの魚は秋田の人にとっては身近な食材ということがよくわかりました。
よそ者にとっては何より、ダイレクトな地元の方の反応によってこの魚の秋田での位置づけを知ることが出来ました。
もちろんまじめな漁業資源管理の話も。一時期ハタハタは乱獲され、漁獲制限が敷かれたこともある魚なのです。パネルを拝見するとほんとに危機的状況になったこと、そしてその回復に向けて漁業者も含め禁猟を行い努力して資源を回復させたんだなということがわかります。
と、同時に人間が一種に壊滅的打撃を与えるほどにまで搾取する知能と一方で禁猟から数年で相当の資源回復をする海の豊かさやハタハタのたくましさを感じます。そりゃアレだけ卵があれば条件さえ良ければ回復するのも頷けます。
ハタハタは魚の姿のままでも食べたりしますが、秋田ではしょっつるの材料としても使用されます。しょっつるは魚醤の一種。醤油よりうまみも強く、塩分も濃い。塩魚汁という漢字の通りです。味はうまみが強く東南アジアの魚醤のニョクナムよりさわやかな気がします。水族館ではしょっつる屋さんの協力の下、仕込み中のしょっつるの展示もありました。
水族館製のしょっつるの仕込みも進んでいるようです。
しょっつるを味わいたい方は館内のレストランで。
つゆにしょっつるを作った秋田名産の稲庭うどんがレストランで食べることが出来るようです。
余談ですが、退館後に秋田のマックスバリュに行ったら普通にしょっつるが売られていました。こういうお土産屋ではなく地元の方が行くお店にあるローカル色が濃い商品は嬉しい。私も一本買いました。これが大正解で、本当にうまい。あらゆる料理に合うというと大げさかもしれませんが、醤油の上位互換な感じです。。。
ハタハタを見ているうちにアザラシの給餌時間が近づいてきたので、焦ってひれあし’s館に戻ります!
次はアザラシの給餌の様子を紹介します。次はこちら。
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