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faura30号

北海道の自然を伝える雑誌「faura」。季刊で年4回発行される動物植物問わず北海道の自然が好きな人なら知っている雑誌ではないでしょうか。私も創刊の黎明期の頃から蒸し暑い眼差しを送りつづけている雑誌です。このブログでも何回か取り上げています。12345
そんなfauraですが、ついにやってくれました。今回の特集はすごいですよっ!
ずばり。。。
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アザラシ!
アザラシというとカナダのタテゴトアザラシが取り上げられがちな世の中で、fauraはもちろん国産アザラシ100%です。(カムチャッカとかロシアあたりで産まれたやつも北海道に来るんじゃないの?という突っ込みはなしで。)
北海道のアザラシを心行くまで楽しめます。
写真を重視しているfauraでアザラシ写真を提供している主な方が倉沢さんとSさんという道内在住の方というのもさすがです。
しかしかなりマニアックな特集ですね。各アザラシの生態などが紹介されているのはいいとして、アザラシ観察地ごとに野生か飼育か、見られる種類を各種類ごとに分類するとかアザラシマニアくらいしか気にしなさそうな情報もしっかりと掲載しています。
アザラシ観察地ガイドの紋別の紹介のコーナーでとっかりセンターが「アザラシファンの”聖地”とっかりセンター」「アザラシウォッチャーの聖地と呼ばれ、」とあるのには少し笑いました。このブログやサイトで騒いでいたのが拡がったのかな?
あえて駄目出しするなら観察地の羅列的な情報はシンプルにして、もうちょっと漁業との軋轢等、北海道の人間との関わりや流氷との関係にも突っ込んで欲しかったように感じました。(「そりゃこんなアザラシ生息地ばっかり訪れた記録でサイト作っているやつならそう思うだろうぜ」という事かもしれませんが)
特に今やいろいろな意味での一大アザラシポイントとなっている抜海をはじめ、焼尻、天売といった日本海側でアザラシが急増している現状やその理由、人間(漁業)との軋轢については今回の特集ではほとんど触れられていません。
今回のアザラシ特集は監修が小林万里東京農大准教授というようでしたから特に残念です。この辺の仕組みについてわかりやすく解説いただければ面白かっただろうなぁ、と思います。
が、あまりマニアックになりすぎてもアザラシ界の裾野を広げることにはならないから、初のアザラシ特集のターゲット設定として秀逸だったかもしれません。ぜひアザラシ特集Ⅱの開催を望みます(^^)
個人的には今回の特集の写真を撮影されたSさんは大学時代に「海」というよりむしろ阿寒湖や釧路湿原でずいぶんお世話になったことがあり、一緒に撮ったアホな2ショット写真がまだ管理人のHDDに残っております。懐かしいものです。アザラシでも「ひろお水族館のアザラシの爪の長さ」について酔っ払いながら話したこともあります。(上記リンクコーナー中の「アザラシに詳しい方」というのが実はSさんです。)そんな懐かしい再会もありました。
fauraの購入は、発行元の有限会社ナチュラリーさんの運営するfaura Shopのサイトからどうぞ~。
(2011/2/14追記)
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